2009-08-01

予備自衛官補:売店について

はじめに

予備自衛官補の訓練内容を、どこまで公開していいのか、地本の人と話し合ってきた。基本的には、大抵のことは公開してもいいらしい。例えば、営内の売店では何を売っているかとか、何時に起きて何時に飯を食べて何時に消灯してなどの類は、問題がないそうだ。また、パンフレットに書いてあるような内容は、まったく問題ないとのことだった。ただしやはり、銃に関しては、やめた方がよいと言われた。実際、ググってみても、小銃の分解結合の詳しい手順などの情報は、まったくヒットしない。無論、そんな情報を書くつもりはないが、次の訓練までの一ヶ月間、イメージトレーニングとメモだけで分解結合の手順を忘れないようにしなければならないのは、なかなか大変だ。教本の写真を撮るのは禁止だが、メモを取るのは良いという、なんだかよく分からない決まりがある。

やはり、百聞は一見に如かずというので、銃について知りたい場合は、実際に自分で予備自衛官補になって確かめるのが、一番だと思う。人に語ることはできないのだが。

ともかく結論としては、予備自補の訓練はためになる。是非とも参加してみるべきだと思う。私自身も、訓練が始まる前に、情報を収集しようとしたが、かなり断片的な情報しか得られなかった。ここでは、差し障りのない程度で、私が事前に知りたいと思っていた情報を書いてみようと思う。駐屯地ごと、区隊ごとにだいぶ違うと思われるが、基本は同じだ。

ここでは、営内の売店や、必要な持ち物について語ろうと思う。

何を持って行くべきか。これは、A課程初日では、誰もが失敗すると思う。用意すべきものとしてあらかじめ渡されるプリントの記述は、実に不親切だからだ。ここでは、私が必要だと感じた物品を挙げる。

現金

数万ぐらいあれば十分足りるだろう。文無しで行くのは無謀である。多少の現金は必要だ。理由は、必要不可欠ではないが、あれば嬉しい物品を営内の売店で買うのと、訓練でかなり汗をかくので、スポーツドリンクが欠かせないためだ。

ジャージ

長袖長ズボンのジャージが必要である。

Tシャツ

白色無地かOD色(Olive Drabの略、こういう色である。深緑とでもいうのだろうか)の無地のシャツであれば、まず問題はない。枚数は、何枚持っていっても無駄にはならない。日中に汗をかいて着替えたい時もあるので、多めに持っていくといいだろう。ただし、速乾性に優れたシャツを買うべきだ。もし何をかっていいか分からなければ、とりあえず安物を何枚か買って、残りは営内の売店で買うという手もある。速乾性に優れたシャツが、一枚800円程度で売っている。

靴下

分厚い靴下を持って行くべきである。というより、薄い普通の靴下を持って行く必要はない。スポーツ用と謳っている靴下は、大抵厚手になっているので、そういうものを買うといいだろう。これも、営内の売店で悪くない厚手の靴下が売っている。値段は、一足当たり300円程度だ。なぜ分厚い靴下が必要かというと、半長靴を履くためだ。半長靴というと聞き慣れない人もいるだろうが、これは別に自衛隊用語というわけでもない。読んで字の如く、「半ば長い靴」である。すねの半分ぐらいを覆うブーツとでもいえば分かりやすいだろうか。もちろん、革靴であり、かなり硬い。

タオル

所謂バスタオルを持って行く必要はない。巨大なバスタオルを持って行くぐらいなら、普通サイズのタオルをたくさん持って行くべきである。カバンの容積は限られているので、風呂上がりに全身を拭くという、一つの用途にしか使えないバスタオルは、容積の無駄である。もし一枚のタオルでは、風呂上がりの体を拭くのに十分ではないと思うのならば、二枚、三枚と使えばいいだけの話だ。バスタオル一枚分のスペースで、通常のタオルが何枚も持って行ける。枚数については、これも、多めに持っていくべきだ。タオルについても、売店で、一枚300円程度の値段で売っている。また、ハンカチも、通常のタオルで代用できる。訓練中に着る作業服のポケットは大きいので、タオルをハンカチ代わりに持っていくことができる。

ボディソープ等

風呂には、ボディソープやシャンプーの類は、備え付けられてはいない。従って、これらは愛用品を自分で持っていくか、あるいは売店で買う必要がある。ここでひとつ、注意を要することがある。持ち込むボディソープとして、固形石けんは適さないということである。いちいち風呂から部屋まで持って帰って保管するのが面倒だからだ。ポンプ式の容器に入った、液状のボディソープを使うべきである。また、洗濯をしなければならないので、洗剤が必要である。これも、売店で売っている。

メモ帳

手のひらに収まるサイズのメモ帳が必要である。メモ帳とペンは、体育訓練や風呂を除いて、常に携行すべきである。作業服のポケットは十分大きいので、メモ帳とペンを持ち運ぶのに不自由はない。なぜメモ帳が必要なのか。それは、覚える事柄がたくさんあるからだ。どういう順番でどういう動作をすればいいのか、何時何分にどこに何を持って集合すればいいのか。すべてを覚えるのは不可能である。メモを取るべきだ。

その他

ガムテープやカラーテープがあると、何かと重宝する。これは売店で売っている。

首にかけるチェーンが必要である。これは、別におしゃれのためではない。自分に割り当てられたロッカーは、部屋を出る時は必ず鍵をかけて、鍵自体は常に肌身離さず持っていなければならないとされている。そこで、皆、首から鍵を提げることになる。風呂に入る時でさえも、鍵は首にかけて持っていく。ところが、あらかじめ鍵に付いているヒモは、非常に頼りない。それに、衛生的にも問題がある。そこで、首にかけるチェーンを一本買うべきである。これは、売店で100円で売っている。

訓練中は、常にハンカチとティッシュを携行するように言われる。作業服のポケットは大きいので、ハンカチの代わりにタオルでもいい。ポケットティッシュは、売店でも売っている。

洗濯物を干すために、ハンガーと洗濯バサミが必要である。これは、売店でも安価で売っているが、おそらく外では、もっと安価で買えるところもあるだろう。

売店について

営内の売店では、かなり便利な物が売っている。例えば衣服だ。やはり自衛官の需要という物が分かっているらしい。シャツに関しては先ほども述べたように、速乾性のシャツが売られているし、走りやすそうな短パンや、一足一万円以上する運動靴なども売られている。主にGショックなどの頑丈な腕時計もある。アーミーナイフもある。変わった所では、携帯コンロなども売っていた。ノートやペンなどの文房具も売られている。歯ブラシやひげそりや洗剤などの日用品もある。実際、予備自補の訓練中に、「ああ、アレを持ってくれば便利だったろうな」と思ったソレは、大抵、売られていたりする。

変わりどころとしては、帽子の形を整える為の針金というものがある。これは一本50円と安いので、買っておくといいだろう。これは必須ではなく、また訓練とはあまり関係がないが、やはり見た目にカッコいい。実際、教官達は皆、帽子にこの針金を仕込んでいる。

食料品

食料品も売られている。もっとも、自衛隊のメシは、十分すぎるほどの量があるので、普通に食べていれば、腹が減るということはない。ただ、甘い物が食べたくなることはあるだろう。そういう時には利用するといいだろう。

自分のロッカーには、スポーツドリンクを常備しておくべきである。炎天下の中では、ただ立っているだけで多量の汗をかく。居室にての休憩中に、スポーツドリンクを一口飲めるかどうかの差は大きい。

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