2009-08-12

文字と文化は切り離せないというお話

絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」第5回--絵文字と日本マンガの親密な関係:コラム - CNET Japan

まとめ、Google提案に対して、アイルランド・ドイツ勢が、より汎用的な提案をだした。ところが、連中はマンガ文化を無視しているので、意味が変わってしまっている。

文字と文化は切り離せないのだろう。

文字文化と言えば、HTML5でも、未だにガチガチの物理要素であるbとiを残すらしい。廃止するべきである。strongやsmallのようなものは、重要度や注釈を表現する要素として解釈でき、どのように修飾するかは、まだ裁量の余地があるのだけれど、bやiには、余地などない。HTML5ドラフトでは、言い訳がましく、「iは通常とは異なった雰囲気を演出する」であるとか、「bは重要度を特別に変えることなく、その文脈の中で少し異なった意味を持つ」であるとか、規定しているが、無駄な努力である。

たまに、日本語に対してboldやitalic表示を使っているサイトを見かけるが、やめるべきである。漢字がつぶれてしまって読みにくいことこの上ない。

そういえば、小説でも、一時期、フォントフェイスやウェイトを変えるなどという、見ぐるしい修飾の流行った時期があった。世に一流の聞こえある作家達も、こぞってそういう修飾を使っていた。馬鹿げたことである。たったの数十文字しかないラテンアルファベットならともかく、日常的に使うだけで何千文字もある日本語は、そんな修飾を使っても読みにくくなるだけだ。

1 comment:

Anonymous said...

boldはよく知りませんが、italicは無くなると困ります。
例えば学名や遺伝子名、あるいはラテン語の単語などが英文中に混ざっているとき、読み手は「斜体であること」を頼りにそれを理解します。そういう文化なのです。

一方で日本語には本来斜体そのものが無いのですから、和文で斜体を使うのは読みにくいどころか明らかにおかしいです。こちらはやめさせるべきでしょう。