2010-07-02

無能な働き者は処刑するしかない

軍人は4つに分類される。

有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。
理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。これは参謀に向いている。
理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。
理由は自ら考え動こうとしないので参謀や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。これは処刑するしかない。
理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。

2 comments:

萌ゑ said...

仏陀の教えにも似たような話があります。

「知ってて罪を犯すのと知らずに罪を犯すのはどちらが悪いか」と仏陀は弟子に問いかけられました。

弟子は「そりゃ知ってて罪を犯す方が悪意があるから悪いでしょう」と答えました。

ところが仏陀は「いや違う。知らずに罪を犯す方が悪いのだ。知ってて罪を犯すと自ずと限界が生ずるが、知らずに罪を犯すと限界が無くなってしまうからだ」と答えられたと言います。

悪意のある人の方がまだマシというのは信じられないような話ですが、実際そのようで、良かれと思ってどんどんやっていた事が実は間違っていたというのはよくある話みたいです。

Anonymous said...

これは一般にはゼークトの言葉とされているようですが、実際は異なるようです。
本来この言葉は将校、つまり高級職業軍人を評するものですので、一般化して使うのは誤解が多いと考えます。
何かを責任を持って決断するべき人たちの評価基準であって、そうではない人には全く異なる基準があるのです。