前回、頼政が北の門を守るのに、三百人は十分ではないかと書いたが、どうもこれは少ないかもしれない。
というのも、現在の御所は、当時の御所ではないからだ。今の御所は、南北朝時代の御所である。当時の大内裏は、東西1.2km、南北1.4kmほどもある、広大な面積を有していたらしい。これならば、例え平家三万人が守護に当たっても、一人当たりの面積は56平方メートルである。もちろん、実際には建物が多かっただろうが、面積だけで考えれば、三万人と云う人数も、あながちおかしくは無い。無論、三百人は少なすぎである。
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