米である。やはり日本人としては、何としても米を食はねばならない。かくいふ自分も、例外なく毎日、米を食ふているのだが、毎日格闘せざるべからざる問題がある。如何にして米を炊くか、すなはちこれなり。
米を如何にして炊くかといふのは、難しい問題である。今日では、電気釜の普及によつて、我々は、この問題をあまり意識してをらぬ。ところが、未だに電気釜を所有せざる余としては、実に重大なる問題となつてゐる。
余の家は、少時より、電気釜を使つてゐなかつた。これは何故かと云ふに、どうも、我が父、電気釜を嫌ふこと甚だしきによってらしい。さういふわけで、余としても、電気釜には、どうもなじめない。そこで、毎日毎日、鍋で米を炊いてゐる。今回は、米のうまい炊き方について述べてみやうと思ふ。
まず、米ごとに特性がまるで違ふ。それは、たんに米の品種にとどまらず、売つている米袋ごとに、特性が違つてゐる。主に問題になるのは、水の量である。よく、米の1.5倍の水と云ふけれど、これは、流通の発達せる現代においては、当てはまらぬ。新米ほど、水は少なめに使はなければならぬ。
米を洗つて、適当な分量の水につけたら、そのまましばらく放つておく。少なくとも三十分はみなければならぬ。
次に火加減である。まず、最初は強火を以てす。吹きこぼれそうになつたら、弱火にする。では、この後どのくらい弱火にしておけばよいのかということであるが、これがなかなか難しい。余は、火を強めても吹きこぼれないやうになるまでは、弱火にしておくべきだと思ふている。時間にして、五分から八分程度であろう。
次に、中火にする。どのくらい中火にすればいいかということであるが、これもまた難しい。余の目安は、水が蒸発するようなチリチリという音が、ほとんどしなくなるまでである。
然る後に、火を止めて、十分から十五分ぐらい、放置する。
余はいつも、あたらしい米を買つてくるたびに、焦がしてしまふ。どうにかならぬものだろうか。
4 comments:
私の場合、重めの鍋で強火で沸騰するまでやった後、蛍火で12分でやっていますね~。なぜか炊飯器の無いうちでの決まり事ですが。
家では、圧力鍋(「活力なべ」で検索)で加圧して1分間で終了してます。キャンプの場合は、最初から、ひたすら弱火で、チリチリ言い始めたら匂いをかいで焦げっぽい感じがしたら火を止めるでしょうか…。
あれ、意外と鍋で炊く派も多いのかな。
圧力鍋は良さそうですね。
http://www.youtube.com/watch?v=oMotubEv3FI
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