2013-11-14

夜行バスで東京にやってきた

というわけで、歌舞伎座.tech#2 - connpassに参加するために、久しぶりに東京にやってきた。とりあえず行きは夜行バスだ。

夜行バスというのは、まあ私が便宜上使っている言葉で、今では制度上、新高速乗合バスという名前になっている。

それまで、ツアーバスという形で、夜間に高速道路を使って、各地を移動するバスが、安価な交通手段として、貧乏人にもてはやされてきた。私はツアーバスにはとてもとても詳しい。どのくらい詳しいかというと、関越自動車道高速バス居眠り運転事故を起こしたツアーバス、ハーヴェストライナーに毎年何度も乗っていたほど詳しい。

ハーヴェストライナーというのは、乗客を管理する会社と、バスを管理する会社が分かれていた。しかもその別れ具合というのは、乗客を管理する会社が、その時の状況に応じて、開いているバス会社にバスについては委託する形をとっていた。おそらく、これが問題だったのだろうと思う。というのも、ハーヴェストライナーの使っていたバスは、およそ夜行バスとは言いがたいシロモノだったのだ。

およそ夜行バスというものは、程度の差こそあれ、最低限の品質は保っているものだ。夜、乗客が寝ている間に高速を走るのだ。当然、遮光カーテンを取り付けているべきだし、また座席はかなり傾斜させることができ、限界まで傾斜させても、後ろの乗客の迷惑にならないようになっているべきなのだ。

まずハーヴェストライナーは安かった。おそらく、当時数十種類あった似たようなツアーバスの中でも、相当に安かったはずだ。その安さには理由がある。バスの品質が一定しないことだった。もちろん安いのだから、座席独立トイレ付きではなく、中央を通路に開けた二列、二列の座席だが、そのバス自体が、夜行バスを想定したバスのときもあったが、夜行バスには向いていないこともあったのだ。つまり、遮光カーテンすらなく、座席の傾斜も貧弱で、倒しすぎると後ろの人間の迷惑になるような作りのバスだ。

そういう夜行バス向きではないバスの場合、運転手からして、明らかに場違いだった。どうも、ガテン系というかなんというか、長距離トラックの運転手のような、明らかに接客態度の図太い運転手だったのだ。

つまりあのバスの品質の安定しなかった理由というのは、その時々で、てんでバラバラに適当に開いているバス会社に委託していたのだろう。その委託先のバス会社は・・・夜行バス向けではないこともあったということだ。

まあ、今となっては、いい笑いの種でしかない。幸い、状況がどんどん悪化していって、日本語すら不自由な運転手をろくに睡眠も取らせずに運転させるような末期の時には、私は運良く東京に行く用事もなくなっていたので、使わなかったのだ。

ところで、今回使った夜行バスは、あの悪名高いハーヴェストライナーより料金が安かったので、どんな悲惨な目に合うか楽しみにしていたのだが、あの事件の後、色々と制度も発達したのか、至って普通の常識的な夜行バスだった。貧乏なため怖いもの見たさであえて選んだのに、拍子抜けだ。

とにかく、朝の6時前に新宿についた。それから山手線にのって神田駅まで行き、安いチェーン店で朝食を認めたあと、神保町に向かうつもりだったのだが、うっかり東側に向かって歩き出してしまったので、まったく目的地につかず、ウロウロと見慣れない土地をさまよった。

しばらくして間違いに気がつき、引き返して、ようやく神保町にたどり着いた。あいにくと、まだ足に馴染んでいない新しい目の靴を履いていたので、足の指が妙に痛む。マメはできていないと思うのだが・・・。思うに、JRではなく、地下鉄を使えば、もっと神保町に近い駅があるのではないかと思うのだが、東京の電車は迷路のようでよくわからない。

どっちにしろ、神保町の古本屋が開き始める10時頃まで待たなければならないのだから、まあ、損ではない。笑い種がひとつ増えるだけだ。

もっと事前に計画と下調べをしておけばいいという人もいるかもしれない。しかし、私は事前に予定を組んで、その予定通りにそつなく物事をこなすのが嫌いなのだ。あらかじめわかりきっていることを淡々と行って何が楽しいのか。なにか致命的な問題がない以上、多少の不便さによる損は、不便を上回る予測不可能な面白さによる得が上回るため、許容できるのだ。

せっかく神保町に来たのに、あまり興味深い本はなかった。いや、あるにはあるのだが、高すぎて手が出ない。それに全集なのでかさばる。今は引っ越しでゴタゴタしているので、金がどうにかなり、宅配で送ったとしても、保管しておく場所がない。

100円で投げ売られていた面白そうな本を二冊だけ買った。やれやれ、今回はあまり収穫がなかったな。私は、捨て値で投げ売られているゴミ本の山から宝を見つけるのが好きなのだ。聞けば、ついこの間、神保町でも大規模な古本まつりが行われていたというではないか。惜しいことだ。まあ、私は同じ時期に、百万遍智恩寺の古本まつりに参加していた。百万遍智恩寺の古本まつりでは、初日の朝に、法要と数珠回しが行われる。もちろん、数珠回しには子供がいなければならない。毎回、どこかからか幼稚園児がやってきては参列し、数珠回しをしていく。興味深いことだ。京都に来てから、地蔵盆や数珠回しのような文化がまだ残っていることに驚いた。もっとも、その地蔵盆も、子供の数が足りないために、かつてほどの面白さはないのだが。

さて、今は公園のベンチに座り、貰い物のもったいないほど増設されたラップトップと、モバイルWiFiルーターで、試みにブログの記事を書いている。案外かけるものだ。やはり、このラップトップの性能が悪くないことと、15.6インチは、持ち運びには難があるが、膝において使うには悪くない大きさであるためだろう。

さて、記事を書き終えたが、まだ15時だ。歌舞伎座タワーで開かれるドワンゴ主催の勉強会まで、あと3時間ほどは潰さなければならない。

2 comments:

Yuta Minakawa said...

東京から丸ノ内線で大手町に行って、半蔵門線で神保町駅に行けば書店街の中にすぐ出られますよ。

神保町いいところですよね。

Anonymous said...

ただの旅行日記なのに読んでて面白かったのはなぜだ…