[Phoronix] It Looks Like The Open-Source GPU Will Fail Again
Open Source Graphics Processor (GPU) by Francis Bruno — Kickstarter
Silicon Spectrumという会社が、FPGA上で2DのGPUを実装し、さらなる改良や3D機能の実装のために、三週間前からKickStarterでクラウドファンディングを募っていた。なんでも100万ドルの出資金が集まれば、さらなる改良もするし、ソースコードをLGPLv3で公開もするという。
先月の9日から始まっているので、今日で開始から25日目、締め切りまであと19日。今のところ集まったのは、たったの12440ドルだ。100万ドルには2桁も足りない。残りの98万ドルをポンと出す変人が19日以内に現れない限り、失敗する。
理由は色々と考えられる。自由なGPUにそれほど需要がないのかも知れない。動くものを公開しないで、将来の公開を約束しても、金が集まらないのかもしれない。
ただ、私が思うに、この試みが失敗した理由は、GPUが非力すぎる大昔の設計だからではないだろうか。
現時点でも、安価に手に入る、ドライバーから上は自由ソフトウェアで扱えるGPUより非力なのに、今後ますます他のGPUと性能差が開いていくとあっては、余程の自由ソフトウェア主義者しか興味を示さないだろう。
また、目標金額も多過ぎる。結局、ハードウェアはカネがかかるのだろう。
設計が公開された自由なGPUを作るというプロジェクトは、過去に何度も立ち上がっている。実装方法は様々で、専用の回路を製造するという方法もあれば、FPGA上で実装するというものもあった。いずれも、設計とかソフトウェアあたりまではそれなりに進むのだが、実ハードでの検証で躓く。やはり、カネがかかるのだろう。
自由なハードウェアが現れる日は来るのだろうか。
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