天皇陛下、シーラカンスの解剖を視察 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
天皇陛下は5日、横浜市緑区の東京工業大すずかけ台キャンパスで、「生きた化石」といわれるシーラカンスの解剖を初めて視察された。
東工大の生命理工学部では、タンザニアから冷凍のシーラカンスの寄贈を受けて2005年から研究を始めており、今回は、2007年6月にタンザニア沖で捕獲されたメスのシーラカンス(体長162センチ、体重69キロ)を解剖した。
ハゼの分類学者でもある陛下は、シーラカンスの腹部に手を入れて内臓や神経の位置を確認、うきぶくろの感触について「割合やわらかいですね」と話された。さらに「この系統から両生類が始まったという説がありますね」と、シーラカンスの進化の歴史について熱心に質問されていた
このニュースを見た瞬間、脳裏にこんな事が思い浮かんだ。
徒然草
第百十八段
鯉のあつもの食ひたる日は、鬢そそけずとなむ。膠にもつくるものなれば、粘りたる物にこそ。鯉ばかりこそ、御前にても切らるる物なれば、やんごとなき魚なり。鳥には雉さうなきものなり。雉松茸などは、御湯殿の上にかかりたるも苦しからず。その外は心憂きことなり。中宮の御方の御湯殿の上のくろみ棚に、鴈の見えつるを、北山入道殿の御覽じて、歸らせたまひて、やがて御文にて、「かやうのもの、さながらその姿にて、御棚にゐて候ひしこと、見ならはず。さま惡しきことなり。はかばかしき人のさぶらはぬ故にこそ。」など申されたりけり。第百十九段
鎌倉の海にかつをといふ魚は、かの境にはさうなきものにて、この頃もてなすものなり。それも、鎌倉の年寄の申し侍りしは、「この魚、おのれら若かりし世までは、はかばかしき人の前へ出づること侍らざりき。頭は下部も食はず、切りて棄て侍りしものなり」と申しき。かやうの物も、世の末になれば、上ざままでも入りたつわざにこそ侍れ。
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やんごとなき魚
- 鯉
- シーラカンス ← New!
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さうなき鳥
- 雉
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苦しからざるキノコ
- 松茸
超えられない壁
- 雁
- かつを
それにしても、このシーラカンスは大きい魚だ。
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