2012-04-14

真の乱数を得る斬新な方法

Quantum random number generator

なかなか斬新な方法で真の乱数を生成する方法が発表された。

その方法とは、光をふたつにわけ、それぞれ光の強さを計測する。光というのは量子化されているから、わけられたそれぞれの光の強さは増減する。この増減の情報は、真の乱数として利用できる。

私は常々、すべての通信を暗号化することが重要になる将来、コンピューターは真の乱数を高速に生成するデバイスを搭載するべきではないかと考えているのだが、なかなか実用化されない。まあ、放射性物質とガイガーカウンターと外部の影響を遮断するための分厚い壁からなる真の乱数生成デバイスは、普通のPCに組み込むにはだいぶ敷居が高いのだが。

4 comments:

Kazuo Moriwaka said...

intelのivy bridge世代には高速な乱数生成器がはいるみたいですよ。entropy sourceが目からうろこでした。
熱雑音なのでめちゃくちゃ冷やしたりするとダメかもしれませんが工学的には十分安全かと思いました。

http://www.ists.dartmouth.edu/docs/walker_ivy-bridge.pdf

http://spectrum.ieee.org/computing/hardware/behind-intels-new-randomnumber-generator/0

江添亮 said...

おお、なかなか面白そうですね。
今の/dev/randomやCryptGenRandomのような、各種OSで実装されている乱数生成方法も、まあハードウェアの刻々と変化するノイズ的な情報を拾っているわけですが、その手の情報の一部は外部から操作可能だったりしますしね。

zak said...

http://www.sciencedaily.com/releases/2012/04/120413161235.htm
その一方こんなのもあったり。

江添亮 said...

真空のゆらぎを観測する方法ですか。
これも同じところが開発したようですね。