Web業界の仕事探し事情:「Web制作の現場で起きているのは、クリエイターのたたき売り」 元フリーランスの開発部長が描く「Webの仕事探し」の理想形 (1/2) - ねとらぼ
Web業界の仕事探し事情:「Web制作の現場で起きているのは、クリエイターのたたき売り」 元フリーランスの開発部長が描く「Webの仕事探し」の理想形 (2/2) - ねとらぼ
要約すると、近年のインターネットによる意思疎通の画期的な向上により、技術者は手軽に何百もの会社に自分を売り込むことができるようになった。同時に、企業も全国から技術者を募集できるようになった。なぜならば、もはや多くの作業は、距離や場所にはとらわれないからだ。安定した通信環境さえあれば、仕事ができる。世の中ではクラウドとかソーシャルとかいう営業言葉が流行っているようだが、結局は、既存の求人広告の仕組みをインターネット上に持ち込んだに過ぎない。この求人サイトのおかげで、求人は非常に手軽になり、幅広い技術者に届くようになった。
ただし、この状況には、ひとつ問題がある。企業は、当然ながら利益を最大化するため、最も安い報酬を提示した技術者を使う。しかし、その安請け合いした技術者が、実際に作業を遂行できる能力を有しているとは限らない。むしろ、能力がない場合、競争のためには報酬を下げるぐらいしか方法がないため、最も安い報酬を提示した技術者は能力不足ということもある。その場合、企業が依頼した仕事は完成せず、技術者は仕事を遂行出来なかったため報酬は入らない。この外で、本来なら依頼した仕事を完成させる能力を持っている技術者は、妥当な報酬を要求したために、仕事にあぶれている。
事の善悪はどうあれ、通信環境が画期的に良くなった現代ならではの問題である。原因はインターネット上での求人広告だ。インターネット上での求人広告は、悪ではない。というのも、広く求人広告を出すのが悪であるならば、従来の雑誌や新聞や掲示板での求人広告も、同様に悪であるはずだからだ。ただし、インターネットによる画期的な意思疎通の速度と範囲の向上が、この憂うべき自体の原因であるのは事実だ。
このインタビューを受けている人物は、かかる問題を解決するために、この問題の原因に、同じく参加することに決めたようだ。仕事を発注する企業と受注する技術者を結びつけるWebサイトを立ち上げ、技術者からの能力提示を・・・それは結局、原因じゃないか。
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