2010-03-14

東風吹かば

東風吹かばにほひをこせよ梅花 主なしとて春を忘るな

贈正一位 太政大臣 菅原道真

ここ最近、天気が悪かった。また、Pittsburgh meetingもあるので、この五日間は、家に引きこもって、meetingの次第が逐一報告される、非公開のWikiを睨み暮らしていた。数週間もすれば、post-Pittsburgh mailingが公開されるはずだ。

私が、大幅な変更といったのは、Funny Lvalueの問題である。lvalueとrvalueは、意味が広すぎる。これを、もっと細分して、わかり易い名前をつけて、分類しようという事が、meetingで決定された。その結果、だいぶわかりやすくなったと思う。詳細は、N3055が公開されてから、解説する。

ふと気がつけば、私はここ数カ月、C++の規格しか読んでいない。なんだか、少しつかれた気がする。そこで、何か芸術作品を読むことにした。芥川龍之介の河童である。

芥川龍之介は、当時は所詮、売文の徒である。しかし、現代では、一流の芸術作品として名が高い。実際、芥川龍之介の文章は、なにか引き込まれるものがある。どうしても続きを読まなければ、気が済まなくなるのだ。芥川龍之介の河童は、短い話である。しかし、私にはどうも、かなり長い話のように思える。これは、現代小説にはなかなか見られない文章だ。現代の小説は、とりあえずページ数を埋めればいいという考えのもとに、だらだらといかにも取ってつけたような理由で話を引き伸ばしている。そんな小説は、読む気がなくなってしまう。

青空文庫:芥川龍之介 河童

なぜ芥川龍之介の河童を読もうと思ったのか。というのも、以前の東方かつ杜子春ネタなマンガの、作者を発見したからである。

「東方大妖怪 橙の好き好き藍様ハートフル大冒険」/「ボディ・マハッタヤ・銀河」のイラスト [pixiv]

この人だったらしい。

いい天気だったので、一週間ぶりにジョギングをすることにした。やはり、一週間サボると、体力が落ちるものだ。

とりあえず、Pittsburgh meetingも終わったので、仕事にかかるとしよう。これから創刊するプログラミング雑誌には、さる有名な人へのインタビューが載る。私が質問して、翻訳して、雑誌に載せるのだが、興味深いインタビューになるはずだ。時間的に間に合えばいいのだが。

河童 (集英社文庫)

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