グリーは一体どこから道を間違え始めたのかという知られざる歴史まとめ - GIGAZINE
これはなかなか面白い。利益を追求する方向に進んでいったら、今の形になったというわけか。
それにしても、なぜ利益を追求しようとすると、ああいう不自由な形になってしまうのだろう。なぜ独占的で排他的な囲い込みに走ってしまうのか。Appleしかり、Microsoftしかり、Sonyしかり。事実として、利益が出ているのだから、認めるしかないが、それにしてもなぜこうなるのか。なぜ自由と利益は両立できぬのか。
ともかく、不自由なOSの使用をやめた身からすると、不思議でならない。今の私は、グラフィックドライバー以外は自由もしくはオープンソースなソフトウェアを使っているが、不自由なソフトウェアを使っていた時よりも、よほど快適だ。もっと早く移行するべきだったと後悔している。
ただし、私は今の自由なソフトウェアの環境を手に入れるために、一銭たりとも金を支払っていない。だから自由と利益は両立しないのかもしれない。ところで、ソフトウェアの質は、自由な方が圧倒的によい。ソフトウェアの本質から考えて、自由なソフトウェアの方が質が良くなるのは当然のことだ。しかし、事実として、金は不自由なソフトウェアの方に流れる。不思議だ。不自由なソフトウェアが優れているのなら、金を払う価値はあるだろう。しかし、自由なソフトウェアの方が優れていて、しかも安価で手に入るならば、なぜ不自由なソフトウェアに金を払うのか。
Unix - Wikipedia, the free encyclopedia
UNIXの歴史も興味深い。当初、UNIXはAT&TのBell Labで生まれた。AT&Tは当時、法規制によって、コンピューター産業への参入を禁止されていた。そこで、UNIXは無料でソースごと配布された。そのため、多くの大学機関でUNIXを採用した。後に、この法規制が解かれ、AT&TはUNIXで商売をやりだすようになった。その際、既存のUNIXの使用に対して、金を要求した。このため、オリジナルのUNIXの利用率は低下した。
その後、続々と自由なUNIX風OSが登場するわけだ。「自由」の定義は異なるが、少なくとも、ソースコードが公開されていて、改変できて、再配布できるという点では共通している。現在、広く使われているのは、このUNIXのようなOSである。
こちらは、不自由なソフトウェアが負けた例だ。もはや、オリジナルのUNIXは生き残っていない。パチモンに負けたわけだ。
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