どうやら、Google日本語入力の予測変換を気に入らぬ人がいるようだ。曰く、「予測変換は偏っている」、「予測変換に我々の日本語が支配せられてしまう」、云々。
一昔前の、「ワープロでは正しい日本語が書けない。宜しくペンを使うべし」という議論を彷彿とさせる。この議論は、今や、「どうでもいいじゃないか」の一言で、片付けられてしまう。
実際、どうでもいいのである。時代というのは常に、「甲なのか乙なのか」と争っているうちに、「実はイロハなんだ、ABCDなんだ」といわれて、甲乙などどうでも良くなってしまうのである。
ただし、あえてこの議論に乗っかるとすれば、予測変換の利点と、彼ら時代遅れの老害の非を、上げることはできる。
彼らはいう。「予測変換は我々の日本語を制限する。例えば、だ・である調で書きたいとしても、変換候補がです・ます調であれば、面倒なのでそちらを使ってしまうだろう」と。またいう、「予測変換は、時として不思議な変換を行うので、到底仕事で使うことはできぬ」と。
ひとつめの非難に対しては、ソフトウェアが学習機能というものを設けて、ユーザーの癖を学習すればいいだけの話である。ふたつめは、そもそも従来のかな漢字変換ですら、誤変換が多いのである。してみれば、彼らは従来のIMEをも、仕事で使うことはできぬであろう。
プライバシーの問題も叫ばれている。がこれは、別にGoogleに限った話ではないだろう。
4 comments:
とりあえず、IMEに入力してもネットを通じて収集している形跡は無いので、プライバシーの問題は無さそうに思えました。でも、プライバシーモードって何だろう…?
シークレットモードのことですか?
学習による変換候補の入れ替えを無効にするのです。
たとえば、ある単語を頻繁に入力するとしたら、その単語はプライバシーに属するのです。
それが変換候補に現れたとしたらどうです。
要するに、
他人があなたのPCを使っている際に、「お」、と入力して、「おっぱい」が第一候補に来たら、気まずいものではないですかね。「あ、コイツはこういう言葉を頻繁に入力しているんだな」となるでしょう。
ああー、そういう事ですか(^^;
確かに「おっぱい」が第一候補に来たら、はずかしいかも…。
安倍晋三元総理が総理になる前から仕事で「安倍晋三官房長官とのふれあいトーク」だとか「ふれあいトークで意見交換した安倍晋三氏が総理大臣に」とか仕事のメールとかで入力することが多かったんですが、ユーザー辞書登録して、”登録情報をMSに送信”したにもかかわらずOffice2007のIMEに未だに反映されていない。
Googleがネット上から収集した語彙は広すぎるぐらいだが、上記のような不可思議な現象は起こらないだろうと思う。
一年しか総理大臣を務めなかった人物なんていっぱいいるのに。
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