一日一日、規格書を読んで過ごしている。これを何とかして、分かりやすい文章で説明しなければならない。
一体、分かりやすい文章というものはどういうものだろう。世の中には、分かりにくい文章が腐るほどある。
文章を高尚にしようと試みたあげく、読みにくいどころか、高尚にすらなっていない論文が、数多くある。特に、理系の学者に多いが、古文漢文の素養がないのに、わざと難しい言い回しを使いたがるという例が多い。
どうやって難しい言い回しを避けるかというのは難しいが、ひとつの目安として、漢語の多用を避けるべきだと思う。漢語は便利だ。ついつい使いたくなる。しかし例えば、
このようなコードを書けば、より速くなる。
とすれば良いところを、
このようなコードを記述すれば、より高速に動作する。
などと書いても、意味は全く変わらない。言い回しが無駄に難しくなるだけだ。
また、あまりに長いセンテンスを書くのは、慎むべきだ。
なぜこんなことを考えるかというと、私は今回のC++0x本で、かなり長い文章を書かなければならないからだ。General、Lexical conventions、Basic concepts、Standard conversionsあたりを説明するには、どうしても長い文章がいる。
漢語を使う際には、どうしても漢語でなければならぬのかと、考え直すようにしよう
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