もうすぐ、予約受付が始まる。今回の雑誌には、私の記事が、何と二つも載っている。「Bjarne Stroustrupへのインタビュー」と、「C++の歴史」だ。
C++の歴史では、D&Eに載っていない、いくつかの事柄の歴史について、書いた。たとえば、テンプレートのInclusion modelとSeparation modelにまつわる話。これは、なぜexportが、当時採用されたのかという問題の本質を解説するものである。また、STLが規格入りするまでの経緯の解説もある。STLが規格入りするまでには、相当な紆余曲折があり、だいぶドラマチックな話もある。EC++に関する話もある。EC++は、もはや死んだ規格なので、今更資料を集めるのが難しかったが、よく考えれば、C++WG JPに、当時を知る人がいるはずである。実際に当時のEC++規格のプロジェクト・リーダーを務めた人から、色々と興味深い歴史的な話を聞くことが出来た。
今回、一般の書籍の流通には出さなかった。これをアキラさんに訊ねたところ、「一般の流通に卸すには、それだけで結構な金がかかる。ある程度の売上を見込めないと、一般の流通には出すことはできない」とのことであった。我々の当初の目的は、赤字を出さないことである。赤字さえ出さなければ、とにもかくにも、続けていくことができる。もし、今回の雑誌の試みが、大いに成功すれば、将来的には、一般の流通に卸すことができるかもしれない。
ともかく、販売形態としては、物理的な印刷物としての通信販売と、PDFでの販売がある。
7 comments:
これは面白いかもしれませんね。
僕はD&Eも大好きで、この手の本が好きなんです。
本屋に並んでなかったら注文掛けます。
製品案内に、製品のページ数が欲しいと思うのは、古い人間だからかもしれませんが、
内容で勝負するのだから分量は重要ではないのだという理解です
今回は、一般の流通には出しません。サイトでの販売のみです。
ページ数は150ページぐらいだったと思います。
そうですか、情報有り難うございます。
ところで、サイトで販売なら
英語版を作って世界展開というのも、
いいのではないかと思いますね。
日本語版と同時リリースは難しいでしょうけど
サイトをブックマークしておきました。
サイトをブックマークしておきました。
これで買えると思うけど、どうかな。
もうすぐ予約を受け付けると思うのですが。
PDFの方は、すぐに買えると思いますが、物理的な印刷は、すこし時間がかかります。
Post a Comment