メールに統合したのは、失敗であった。Micro bloggingは、それ自体で別に作るべきだった。
Google BUZZは、まともに読む気にならない。GMailは、それまで、メールであった。今まで、皆メールとして使っていた。メールは、相当の歴史ある機能であり、おいそれとは変わらない。いきなりMicro blogging機能が付加されたとして、誰が使うというのか。
BUZZがあまりにも邪魔なので、とうとう削除した。一応、今は、BUZZを表示しないという設定にしているが、完全に削除するという選択も考えている。GoogleのBUZZは、BUZZにすらなれなかった。
そもそも、Micro bloggingは、Webのあるべき未来の姿ではないと信ずる。
思うに、これまでのWebの進化は、皆、情報弱者にも、参加の道を設ける方向に進んできた。自分でサーバーをたてるのが面倒なので、レンタルする。Webサイト構築が面倒なので、あらかじめ作られたテンプレートに沿って、Webサイトを生成するようにする。これらは、技術的な負担を軽くするための進化であった。
ここで、どうも方向が怪しくなってきた。自分で自由なことを書けば、当然、反対者からは批判される。この批判から守るためか、どうも、変わったサービスが流行るようになった。Social Networking ServiceとMicro bloggingだ。
SNSは、非常に親しい人間同士でのコミュニケーションである。自分の日記などは、あらかじめ許可した「友人」しか見ることができない。この友人との関係は、なかなか切ることができない。それ故、積極的な批判は抑制される。なぜならば、その友人とは、今後も付き合っていかねばならないからだ。批判とは、攻撃である。攻撃していては、関係は保てない。お互いにできるだけ批判をせず、有効的にやっていこうとする。
Micro bloggingは、また別の方法で、批判を避けているサービスである。これは、「つぶやき」である。ちゃんとした文章ではない。「私は今ここにいる」、「私は今これを食べている」、等々、どうでもいい日常の雑事や、とりとめのない思いつきを書く。もとより、何かを強く主張するものではなく、批判の対象に上りにくい事象である。
このような、批判を防ぐための進化は、正しいWebの未来ではない。これでは、議論の結果、より高い結論に達するという、人間の持つ高度な機能が、失われてしまう。
どうも、技術の進化と、我々人類の改良は、一致しない。有意義な議論という点で考えれば、IRCや2ch.netの方が、いまだに優れている。
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