2011-05-23

高橋名人、ハドソンを退社す

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まあ、ハドソンは最近落ち目だったし、ゲームと言っても、桃鉄ぐらいしか売れるものがなかった。あとは、ケータイ用の粗悪なゲームばかり。結局、コナミに買収されてしまった。第一、コナミからして、粗悪なキャラゲーばかり乱発している会社ではないか。本物のゲームを作った試しがない会社である。

結局これも、ひとつの時代が終わったということだろう。当時の貧弱なハードで、なんとかゲーム性をだそうとすると、ひたすら手動で、総当りをさせたり連打させたりするようなゲームになるのも、当然と言える。また、まだアーケードゲームの影響が濃かった自体で、家庭用ゲームでも、クレジットという概念があった時代だ。残機というのも、金を投入する都合上、設けられたものだ。

それを考えると、現代のゲームは、人に優しくなった。死ぬと最初からやり直しということもなくなり、ライフは自動回復するようになった。ただし、また変な方向に進んでしまったと思う。

ひとつはキャラゲーだ。とりあえず有名な漫画やアニメ、はては芸人やスポーツ選手などの名前を買ってきて、それで愚にもつかぬゲームを乱発するようになったのだ。無論、当時とて、そういう傾向がなかったわけではないが、近年ますますひどくなるばかりだ。

もうひとつは、ゲームと映画を勘違いしているということだ。いつの頃からか、ゲームは動画を多用するようになった。ここでいう「動画」の定義とは、プリレンダリングにしろ、リアルタイムレンダリングにしろ、ユーザーの入力を受け付けず、ただ決められた映像を流すだけのことをいう。本物のゲームとは、ユーザーの入力に応じて出力の変化が起こる装置である。動画を垂れ流すだけの装置を、私は本物のゲームとは認めない。

最近、本物のゲームが少なくなった。今年発売される予定のゲームで期待しているのは、BethesdaのThe Elder Scroll: Skyrimと、Bethesdaに買収されたid SoftwareのRageだが、果たして期待通りのゲームなのかどうか分からない。E3が楽しみだ。その前に、新しいPC(せめて、新しいGPU)を買わなければ、このゲームが動かせないのだが。

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