2012-06-04

我々は自由な文化を守るため、2ch.netをボイコットすべきである

2ch.netは、日本のインターネットの歴史を語るのに、決して無視できぬ、大きな存在であった。その発展は如何にしておきたのか。自由な文化である。

2ch.netは、自由な文化だったから、ここまで発展したのだ。たとえばコピペだ。面白いカキコは、コピペという形で、明示的な許諾なく複製され、改変されてきた。たとえばAAだ。シフトJISやUnicode文字と特定のフォントによる絵の表現は、明示的な許諾なく複製、改変されてきた。もし、そうでなかったならば、2ch.netとその文化は、一切発展していないだろう。

これは、2ch内ではなく、2ch外でも行われてきた。特に面白いネットスラングやコピペやAAは、まとめサイトにより、まとめられた。これにより、我々は2chにコピペ改変ネタや秀逸なAAをカキコするさい、まとめサイトからコピペすることで、わざわざガイドライン板のスレを探す手間を省いていた。

実に、自由な文化は、文化の健全な発展のために重要である。しかるに、今の2ch.netや如何。今では、契約により、2ch.netへの書き込みの著作権は、その一切が2ch.netの運営に譲渡されるようになっている。それにも関わらず、2ch.netは、文化を我々に還元していない。2ch.netで閲覧できるレスには、明示的な許諾がない。したがって、あらゆる著作権が保護されている。これは明らかにおかしい。そのレスは2ちゃんねらー全体に属すものであり、2ちゃんねらーに還元されるべきなのだ。すなわち、GFDLやCC-BY-SAのような、自由を積極的に保証するライセンスの元に公開して、自由な文化の発展を促すべきなのだ。

もちろん、自由な文化が、そういう法律上の些細なルールに囚われたくないというのは分かる。しかし、今や、2ch.netの運営が著作権の譲渡契約を明示的に求めている。それは、モラトリアムの終焉を意味するのだ。モラトリアムは中途半端にやめることはできない。全面的にモラトリアムか否かだ。2ch.netの運営方針がモラトリアムをやめた以上、ユーザーも、もはやモラトリアムに依存してはならない。我々は自由を保証する明示的なライセンス(許諾、契約)を積極的に求めなければならない。

故に、自由な文化を愛する漏れら古参の2ちゃんねらーは、2ch.netのボイコットをすべきであるとか言ってみるテスト。いや、藻前ら実際やれ。

現実には、もはやボイコットをするまでもないのだ。何故ならば、インターネットの流行は、もはや2ch.netの外で起きている。2ch.netは、残念ながら旧時代の遺物なのだ。

維年月日、2ちゃんねらー、2ch.netの霊を祭らしむ。嗚呼、昔、インターネットようやく日本に普及するに至るとき、汝能くその掲示板としての勤めを果たせり。スレを立て、コテハンを叩き、哂い、煽り、時に涙す。みんなはさーんの憂き目に遭いしも、UNIX板の同志、通信を圧縮して窮地を救いたり。誰か知らん、ひろゆき自ら自由の文化を損なうに至るとは。汝死して、誰かそのログを拾い、誰か守る。幸い、インターネット発展し、代替サービス、すでに多数あり。驚くことなく、恐るることなく、甘んじて以って路に即け。その丘に帰り、万古にこれ保らかならんことを。尚饗。

4 comments:

Anonymous said...

この視点は無かった

Anonymous said...

しかし代替サービスといっても、これだけのカテゴリに分類されていて、数多の専用リーダー/ブラウザが提供されているプラットフォームは他に無く、匿名で1日ごとにIDが変更されたりという特徴を持つものがどれだけあることか…

Anonymous said...

プロ市民っぽいです

Anonymous said...

2chのレスが規約上運営に帰属するというのも、よほどの事がなければ建前上というのが大きかったと思いますがね
今回のような事があった場合にはこうなりましたね。