2012-06-03

技術の進歩は思ってるより遅い

The Pace of Technology is Slower than You Think

「マジこの記事古すぎだろ。2006年だってよ」。所詮、技術の記事なんか、すぐに使いものにならなくなるといいたいのだろう。でも、技術の進歩は、それほど速くはない。

最新のiOSの開発に使っているObjective-Cに関する最初の本は、1986年に出た。

Perlが出たのは1987年のことで、Pythonは1991年で、Rubyは1995年だ。

いまだに、新品の6502やZ80を買える(Jameco Electronicsによると、Z80は一個で2.49ドル)。Z80プログラミングガイドは1979年に書かれたが、未だに現役で通用する。

C標準ライブラリの知識は、MS-DOS、はじめのSUNワークステーション、Atari ST、Microsoft Windows、iOSと、幅広く役立つ。

コンピューターサイエンスの授業で必ず習うクイックソートアルゴリズムは、1960年にTony Hoareが開発した。

Bill Joyがviを書いたのは1976年。Bram Moolennarがvimを書いたのは1991年で、都合15年たっているが、vimが出てからこのブログ記事が書かれるまで、21年もたっている。

80386命令セットは、1985年に公開されて、次の年に使えるようになったわけだが、いまだに32bitソフトウェア開発では一般的な環境だ。

tarコマンドは1979年のUNIX第七版に載っている。ベクターベースのアステロイドというアーケードゲームが公開された年だ。2012年のすべてのMacBook AirやProには、tarがある。

1 comment:

七誌 said...

1986年のObjective-Cの本や、Perl5以前のPerlの情報が現在どれほど役立つかは疑問ですね。