2012-10-24

Raspberry Piのユーザースペースのグラフィックスタックのソースコードが公開される

Raspberry Piに使われているBCM2835のグラフィックスタックのうち、ユーザースペースの部分、つまりOpenGL ESとかEGLとかOpenVGとかOpenMAX ILなどの実装のソースコードが公開された。ライセンスは修正BSDの模様。

これで、ファームウェアより上は、完全に自由なソフトウェアのみで構築することも可能になる。ファームウェアは、まだ不自由なバイナリブロブを読み込まねばならぬ。

また、この公開により、BCM2835用のコードが、Linuxカーネルのmainlineに取り入れられる可能性がでてきた。というのも、たとえカーネルコードとしては自由なソフトウェアであっても、動作にあたって不自由なユーザースペースのソフトウェアを必要とするカーネルのコードは、利用者に不自由なバイナリブロブの使用を強制してしまうということで、Linuxカーネルのmainlineに取り入れることは拒否されているのだ。

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