2009-01-30

擬古

When you have only 16KB of memory, you can't afford to waste any of it on fluffy stuff

16KBしかメモリがなければ、重複したチェックなんて入れる余裕はないという話。

The story of Mel, a Real Programmer

Melという、本物のプログラマの話。

2009-01-28

VC10のインテリセンスについて

Visual C++ Team Blog : Dev10 Is Just The Beginning

過去の記事
http://blogs.msdn.com/vcblog/archive/2007/12/18/intellisense-history-part-1.aspx http://blogs.msdn.com/vcblog/archive/2008/02/29/intellisense-part-2-the-future.aspx

我々が初めて C++のintellisense を実装したときは、想像以上に悲惨であった。まあ、ユーザはそれほど期待していなかったというのもあるのだが。何より早さが必要だった。しかし、テンプレートや複雑なオーバーロードで動かないというのであれば、不満も出るだろう。当然ながら、我々はC++コマンドラインコンパイラのフロントエンドを、インテリセンスにも流用したかった。が、それはintellisenseを考えて設計されたものではない。それは256Kのメモリを積んだ16 bit DOS上で実行できるよう設計されていた。ステートメントをひとつずつパースし、解析し、即座にアセンブリレベルのintermediate言語に落とし込むのだ。intellisenseに向いた設計というのは、字句解析と意味解析を分けておくものなのだ。意味解析は重い処理なので、intellisenseの為には、ユーザが知りたい部分にだけ適用したい。我々はintellisenseのために、新しいC++フロントエンドを書くことも考えた。結局我々の結論は、C++はとても複雑だ、ということだった。ひとつのプロダクトサイクルに間に合わない程、時間がかかるので、もっと手っ取り早くやりたかった。そこで我々は、コマンドラインのC++コンパイラを元に、ifdefを画期的に用いて、intellisenseコンパイラに仕立て上げた。我々はintellisenseコンパイラを、FEACPと呼んだ。Front End Auto Complete Parserの略である。コマンドラインコンパイラは、C1XXと呼ばれていた。これは、C++ phase 1の事だ。ifdefはC1XXコードから、あらゆるintermediate言語に落とし込む処理を省く為に使われた。また、必須でないと思われる意味解析も省いた。初期化、メンバオフセット計算、vtable生成など。当時のCPU速度は、たったの100MHz程度だったので、C1XXの多くのコードを削り、ドロップダウンウインドウを100ミリ秒以内に表示させる必要があった。必須でないメモリの使用も省かれ、シンボルに対する情報もわずかしか保持しなかった。これは特に重要な事だった。なぜならば、FEACPはIDEプロセスの中で動かなければならないからで、IDEはすでにかなりのメモリを使っていたからだ。

FEACPの製品化は成功したものの、そのテストとメンテナンスは悪夢であった。ifdefで削ったために、多くのコードやデータの依存性の問題があった。頻繁にクラッシュするし、NCBファイルが壊れることも多々あった。メンテナンスは重労働であった。というのも、FEACPとC1XXは、あまりにも異なっており、C1XXに対する、一日数百万行ものコードによるテストは、FEACPの品質にあまり貢献しなかった。かなり別々にテストするを余儀なくされた。教訓としては、二つの異なるコンパイラを、同じソースコードでサポートするのは、二つの完全に別なコンパイラをサポートするより、多少マシなだけであり、どちらも長期的なメンテナンス性では、あまり良い選択とは言えない。実を言うと、コンパイラは三つあった。ANSI-Cは、また別のifdefの塊だったからだ。本当は、四つあった。/analyze コンパイラを含めるならば。

FEACPをリリースした年に、我々はifdef地獄の行ける所まで突き進んでしまった事に気がついた。同時に、もっと単純な、JavaやC#といった言語に対するintellisenseの出来栄えが、ユーザのintellisenseに対する期待を、FEACPでは実現不可能なレベルにまで押し上げてしまっていた。今日の千倍早いCPU速度とメモリ容量では、FEACPを選択した、当時としての妥当な理由は、もはや成立しなくなってしまう。さらに、あまりに増えすぎたifdefとその結果のコンパイラモデルは、C1XXに対する言語機能の追加を困難にしてしまっていた。バグ数はうなぎ上りで、言語の差はいや増すばかり。それと同時に、十分な能力を持ち、C++コンパイラの仕事をしたいと思う者も減っていった。何とかしなければならない。

近年のPCの速度と容量であれば、ひとつのコンパイラで、C++のコード生成とintellisenseの両方を行えるはずである。我々に何が欠けていたかというと、ソースコードの high-level internal representation である。それさえあれば、intellisenseの要求するサービスに対して、representationを流し込むこともできるし、マシン語に落とし込むこともできる。フロントエンドを蝕む、何千個もの#ifdefは必要なくなるし、コンパイルのモデルもひとつですむ。テストにかかる労力も劇的に減る。新人のコンパイラ開発者も入りやすくなる。しかし、手放しで手に入るわけではない。GHzクロック速度をもってさえ、すべてのintellisenseのリクエストに対して、すべてのコードに完全なフロントエンドを実行することはできない。我々は、完全なフロントエンドを、期待される結果をもたらす、必要な部分にのみ適用する、新たなintellisenseのフレームワークを作らねばならない。まだやることはたくさんあるが、ひとつのプロダクトサイクルの中で実現できるはずだ。そしてやり遂げた。Dev10は、その結果だ。

ここまで読んだ読者は、こう疑問に思うことであろう。「ふむ、軽量化に成功したんだな。マイクロソフトにとってはいいことだろうよ。でも俺にとってはどうなんだ」と。intellisenseに最も重要な機能は、精度である。Visual C++は何百万行ものコードを、ビルドラボや世界中のPCで、毎日コンパイルし、5 / 9程度の精度を持っている。intellisenseがコマンドラインコンパイラと同等になるということは、同等の精度を持つということだ。これはC++のintellisenseにもたらす、最も大きな変化である。

精度が高いというのは、自動補完のドロップダウンで正しいメンバを得られる以上のことを意味する。その他の、不可能や無謀だった機能をも、可能にするのだ。例えば精度で言うと、intellisenseのパース中に見つかったエラーは、本物のエラーである。したがって、編集や閲覧中のエディタウインドウに、「さりげなく」表示することもできる。これはわざわざファイルを保存してビルドを始めなくても、警告が得られるということだ。

そのほかの精度の利点としては、データはコード解析や変形に使えるほどの精度だということだ。例えば、ソースコードのリファクタリングなどだ。Dev10では、expression-level のデータのアクセスを提供させるのは時期尚早だ。ユーザはソースコードのシンボルを眺められる。将来的には、ユーザがアクセスできるAPIを提供し、C++のソースコード対する高精度の情報にアクセスできるようにする。これはWindowsのC++に対する、まったく新しい解析や理解、生産性のツールの環境となるだろう。

N2530について

このN2530自体、だいぶ古い。しかし、どうやらこれが最新版のようだ。現行ドラフトに取り入れられているものとは、だいぶ変わっている。

内容としては簡単なもので、type_infoを連想コンテナに入れられるようにしましょうというものだ。具体的には、unordered containerへの対応と、type_infoのラッパクラスであるtype_indexの定義である。

type_infoのメンバ関数、hash_code()の戻り値については、N2530では、以下の通りになっている。

an unspecified value, except that within a single execution of the program, two type_info which compare equal should return equal values.

具体的な値は規定されない。ただし、プログラムのある実行中において、同等と比較される二つのtype_infoは、同じ値を返した方が良い。

これはもちろんありえない。同等と比較されるのであれば、同じ戻り値を返すことが保障されていなければ、意味がない。現行ドラフトでは、以下のようになっている。

an unspecified value, except that within a single execution of the program, it shall return the same value for any two type_info objects which compare equal.

具体的な値は規定されない。ただし、プログラムのある実行中において、あらゆる二つの同等と比較されるtype_infoのオブジェクトは、同じ値を返さねばならない。

現行ドラフトでは、本来の意図通りのshallとなっている。また、細かい言い回しが変更されている。とくに、type_infoのオブジェクトとなっているのが、分かりやすいと思う。

ところで、ひとつ問題がある。それは、hash<type_index>に関するものだ。18.6.2.2で、規定しているのだが、N2530にある、特殊化の宣言部分は、現行ドラフトに入っていない。そして、もうひとつ重大な問題がある。hash関数自身の文章だ。hash関数は、20.6.17で規定されているのだが、以下のようになっている。

This class template is only required to be instantiable for integer types (3.9.1), floatingpoint types (3.9.1), pointer types (8.3.1), and std::string, std::u16string, std::u32string, std ::wstring, std::error_code, std::thread::id, std::bitset, and std::vector<bool>.

std::type_indexに言及していないが、いいのだろうか。

2009-01-26

デフラグにまつわる妄信を払う

Disk Defragmentation – Background and Engineering the Windows 7 Improvements

この内容はほとんどWindows Internalsに書いてあるが、一般人があの本を買って読むとは思わないので、これを読んでおくべき。デフラグに関する妄信が解ける。

Windows 7では、デフラグに関する分かりやすいUIが追加された。といっても、あのゲージが移動する動作状況を表示するUIではない。デフラグの本当の動作状況を表示するとなると、ランダムにドットが移動しているだけになるだろう。新しいUIというのは、ディスクのフラグメンテーション率などを表示するUIのことだ。また、デフラグのスケジュールを設定できるUIもある。もちろん今でも、タスクスケジューラから設定できるが、一般人はタスクスケジューラを使ったりしない。そこでUIを作ったのだろう。

また、今まで移動できなかった多くのNTFSのmetadataが移動できるようになったらしい。

それと、ディスクがSSDであることを検出した場合、そのディスクに対してはデフラグを無効にするようにもなった。どうせSSDにはデフラグしても意味はないのだから。

神をgodと訳すのは誤訳である。

Bukkake of the Gods: Japan's Insane Creation Myths

まあ、間違っちゃいないけどさ。神をGodと訳すのだけは間違っている。日本には、お前ら白人が考えるようなreligionなんてないんだよ。

そして紹介の仕方が、なんともなぁ。間違っちゃあいないけどさ。なんにでも神がいるんだから、そりゃvomit godsもいるさ。

ついでに、天照大御神を天の岩屋戸から出す話とか(胸乳をかき出て裳緒を陰に押し垂れき)、大気津比賣神に食物を差し出させる話(鼻口また尻より、種種の味物を取り出して)なんかも紹介すればいいのに。絶対気に入ると思う。

雪のおもしろう降りたりし朝

雪のおもしろう降りたりし朝、人のがりいふべきことなくんば、文やるかたもなし。

京都の朝の雪はすばらしい。散歩でもしてこよう。

追記:なかなか悪くない。

最近気になったニュース

fallout 3スレでネタにしていたのもこの私だが、最近ブログのネタもないもので、ここにも書いてみる。このニュースが気になった。

The 7 Worst Tech Predictions of All Time

"Nuclear-powered vacuum cleaners will probably be a reality within 10 years."

Alex Lewyt, president of vacuum manufacturer Lewyt Corp., 1955

原子力掃除機というものは、今後十年以内に実現できるだろう。

1955年、掃除機会社の社長、Alex Lewyt

Earliest weapons-grade plutonium found in US dump

一部引用

Update: Since publication, Jon Schwantes has discovered that a microgram sample of plutonium produced in 1942 by Glen Seaborg's group at the University of California in Berkeley is also plutonium-239. The sample discovered at Hanford is technically the second oldest sample of plutonium-239, but remains the earliest produced during the Manhattan Project and the first bulk batch anywhere.

An old glass jar inside a beaten up old safe at the bottom of a waste pit may seem an unlikely place to find a pivotal piece of 20th century history. But that's just where the first bulk batch of weapons-grade plutonium ever made has been found - abandoned at the world's oldest nuclear processing site.

But despite its historic significance, Schwantes doesn't plan to put the sample in a museum. He is working with New Brunswick Labs to create a standard reference sample for plutonium-239 from the material, partly because of its primacy as the oldest sample. "The other factor is its extreme purity - 99.96% plutonium-239 is as pure a sample of 239 I have seen produced from any reactor," says Schwantes.

まず最初の記事は、馬鹿げた技術予測の発言集というもので、有名なものとしては、"640kb ought to be enough for anybody."があるが(ビルゲイツが言ったかどうかは不明なのだが、それに良く似た実話はある。)

とにかく、1950年代のアメリカというのは、原子力に対して魔法のような期待があった。原子力を使えばなんでもできるという期待があったのだ。原子力で動く車や飛行機なども、まじめに研究されていた。原子力は確かにすばらしいのだが、何しろ被爆の問題があるので、そうおいそれと使うことはできない。結局、無尽蔵の電力が必要な潜水艦や、太陽から遠すぎて太陽電池が使えない惑星探査機などにしか用いられていない。ある意味残念なことではある。技術的には、持ち運びできる大きさの原子力電池が作れるはずであり、ノートパソコンを百年以上使い続けられるはずなのだ。しかし、ハンマーで叩き壊しただけで被爆するとあっては、そりゃあ実用化できるわけがない。

次のニュースは、ハンフォードの昔の核施設のゴミ山に捨ててあった、古い金庫の中に、世界で二番目に古い、精製されたプルトニウムが見つかったというもの。昔は核の取り扱いがおざなりで、そのゴミ山は放射能で汚染されているのだとか。しかも、そのプルトニウムの純度は99.6%であり、現代としても、研究試料として最高の純度であるという。

そう、ドクはフラックスキャパシターに必要な1.21ジゴワットを出すにあたって、プルトニウムを手に入れるの為にリビアのテロリストをだます必要なんてなかったのだ。ただハンフォードのゴミ山をあさるべきだった。まあ、一般人が立ち入れるかどうかは別として。

ともかく、昔は核に対する取り扱いが極めて雑だった。現代としても最高純度のプルトニウムが、ゴミ山の金庫の中に、それもスチールの机みたいな簡易な金庫の中に放置されているとは、おろそかすぎる。

なぜこんなニュースが気になるかというと、今、Fallout 3をやっているからである。

このゲームは、1950年代のアメリカ人が考えそうな未来という設定である。時代は2277年、2077年に起きた、米国と中国の間の大戦争(Great War)により、大規模な核爆撃が行われ、地球は不毛の地になったというものだ。草木はなくなり、すべての水は放射能汚染され、放射線を浴びた人間はゾンビとして不死になっており、また放射線によってスーパーミュータントという怪物が作り出された。いたるところで、戦前(2077年以前をさす)の遺物が残っているのだが、原子力電池や原子炉がとても気軽に使われている。たとえば、車の残骸は銃で撃つと爆発し、しかも、あたりは放射能汚染されるという有様である。

まあ、いかにもゲームらしい設定といってしまえばそれまでなのだが、この手のニュースを見るにつけ、どうも笑えなくなってくる。

聞説、XBox360やPS3で発売されている日本語版のfallout 3は、Fatmanという武器の名称が変更されており、また、原爆を爆発させるクエストも取り除かれている。余計な自主規制というものだ。それに、これはアメリカの話であり、アメリカの文化背景をネタにしたブラックジョークが随所にちりばめられており、日本語で楽しむのは不可能である。例えば、日本語でアンクルサム(Uncle Sam)といって、日本人の誰がその名前の意味するところを知っているだろう。ゲーム中では、"I have a private message from Uncle sam for you."などといった言葉がでてくる。それ真にFallout 3を楽しみたい者は、英語版を買うべきだ。日本語版を買っても後悔するだけである。だいいち、ゲームパッドのスティックで照準を動かすのは苦痛である。

2009-01-24

またかよデマゴーグ橋本

 橋下知事は冬の体育の授業にダウンジャケットを着て参加する子どもがいることを挙げ「冬でも半袖、半パンが原則。できない子どもにはフォローが必要だが、体力増強のためにはやり方がある」と持論を展開した。

静岡の西部(強風極まりない環境)ですら、小学生の頃は年中半パンを貫き通したこの私だが、体力増強には何の役にも立たない。根性で体力が上がると思ったら大間違いだ。運動をして体が温まってきたら、半そで半パンになってもいいかもしれないが、ウォームアップ時はウインドブレイカーぐらい着るだろう。

2009-01-23

意欲の沸かない時のための、面白リンク

いい加減に職業プログラマになることはあきらめたが、しかし意欲が出ない。最近は、読書と、昔の映画観賞と、ゲームで過ごしている。何とかしなければ。

とにかくこういう時は、問答無用で面白い動画や画像を見て笑うに限る。笑うことを学ぶのは重要だ。かの摩訶迦葉も笑ったではないか。

メキシコのプロレス

問答無用で面白い画像。

エクストリーム・バブルラップ(プチプチ君つぶし)。のどから手が出るほど欲しい。

エクストリーム・???。なんとコメントしていいのやら。

エクストリーム・フィッシング。コメントの必要なし。

エクストリーム・キャットハウス。レゴで作れないものは存在しない。

エクストリーム・クッキング。楽しいレジャーには、おいしい野外料理がつき物です。

エクストリーム・ウェブブラウジング。Let's play Crysis!

エクストリーム・ランチ。見晴らしは最高。

エクストリーム・メジャーメント。CRTはゆがみがあるので誤差に注意されたし。

エクストリーム・デロリアン。Don't forget to implement flux capacitor.

エクストリーム・フィッシングの成果。

2009-01-20

映画に思う

余、ひそかに思うらくは、今日のハリウッド映画は、ネタに困っているのではなかろうか。

まず、仮想敵というのがいない。冷戦、東西対立といったことがないし、ロシアや中国とは、ある程度の軋轢があるとはいえ、全面戦争などとなると、どう考えても自国の経済に与える影響のほうが大きいので、起こりようがない。北朝鮮や中東のカルト信者は、しょせん世界戦争を引き起こすだけの力はない。だから、宇宙人が攻めてくることもない。

未来への憧れというものもない。一時期、近未来ものの映画やドラマがたくさんあった。たいていは、時代を二千数十年に設定している。そこでは、車は空を飛ぶし、みんな画一的で個性のない、体にぴったりフィットする服を着ている。しかし、車が空を飛ばないのは、技術的なこともあるとして、個性のない服というものは、まったく問題はないはずだ。しかし、はやらない。やはり、個性が欲しいのだろう。

昔はSF小説が好きだったのに、今はSFなど、誰が書いているのか知らないし、読む気もしない。火星人がいるだとか、月にモノリスがあるだとか、土星に着陸するだとか、今日び、誰もそんなSF小説を書けやしないのだ。

2009-01-18

他言語を背景も含めて理解するのは難しい

TOEICのアンケートの部分に、英語の経験年数を答える欄があった。五、六年ぐらいだろうかと数えてみると、中学、高校、その後四年間とあわせて、なんと私は、実に十年も英語の経験がある計算になった。考えてみると、だいぶ長い間英語を学んでいるものだ。もちろん、かなり荒っぽい独学による学び方だが。

さて、振り返るに、私の英語力は、明らかに年々向上していると実感できる。今や、私はMSDNなどの技術文章を問題なく読むことができ、ハリーポッターなどの小説を楽しむこともでき、OblivionやFallout 3を字幕なしで遊ぶことができ、映画を英語字幕なしで観ることもできるようになり、Monty PythonやSouth Parkで爆笑することもできるようになった。

しかし、まだぜんぜん足りない。

さきほど、映画、Back to the Futureを観ていた。何でも、親父がふと欲しくなって買ってきたらしい。その中の、1955年のある場面で、WurlitzerのJukeBoxがあった。と、後から「WurlitzerのJukeBox」と書いてしまうのは簡単だが、私はWurlitzerを知らなかった。ただ、そのジュークボックスの形状は見知っていた。Fallout 3にでてくるジュークボックスだ。この形は有名なのだろうか。驚いたことに、JukeBoxでググると、イメージ検索で出てくるのは、ほとんどこの形である。どうやら、1950年代に、ジュークボックスといえば、この形だったらしい。Fallout 3というゲームは、1950年代の人が創造した未来というコンセプトがある。だから2277年という未来にもかかわらず、ディスプレイにはブラウン管を使っているし、コンピュータはCUIで、しかも巨大なテープデバイスまである。その世界に、このWurlitzerのジュークボックスを、よくみかける。なぜこんな形なのだろうと思っていたが、まさかこれが最もメジャーな形だったとは。

英語は上達したものの、アメリカの文化や時代背景をしらないので、真に理解できていなかったという話。

なお、Fallout 3では、いわゆるプロパガンダのため、"The Battle Hymn of the Republic"という音楽を流しているラジオというのがある。これも、日本人には理解できない。なぜならば、この歌の有名な邦訳が、原曲をまったく連想できなくしてしまっているからだ。

阪田寛夫作詞 ともだち賛歌

ひとりと ひとりが うでくめば
たちまちだれでも なかよしさ
やあやあ みなさん こんにちは
みんなであくしゅ
空には お日さま
足もとに 地球
みんなみんなあつまれ
みんなでうたえ

このメロディは、「権兵衛さんの赤ちゃん」という歌でも使われており、こちらは"John Brown's Baby"という歌の翻訳になっているのだが、これとて、もともとは"John Brown's Body"だったのだ。日本では、軍歌としてはまったく有名ではないので、Fallout 3でこの歌がかかっても、日本人である私は、どうしても、「ともだち賛歌」が頭に浮かんでしまう。

2009-01-11

TOEIC終了

五年ぶりにTOEICを受けてきた。前回は630点だったが、今回は何点とれるだろうか。手ごたえはあった。なにしろ、問題を全部解くことができたからだ。前回は、リーディングを最後まで終えることができなかったし、リーディングの理解の実感も少なかった。今回はかなり自身がある。

現在、すっかり疲れきっている。何しろ、二時間もの間、極限の集中力を持続させないといけないのだ。二時間も集中しなければならないというのは、日常生活ではまずないことなのだ。私のGoogle Readerは、ほとんど英語ブログで埋まっており、一日の大半を英語を読み、聞き、チャットしてすごすといえども、辞書を使うことができ、好きなだけ時間をかけられ、何度でも読み返したり聞き返したりできる環境なので、そう疲れはしない。ただTOEICは、聞き逃すとそれっきりなので大変だし、読み間違えると正解できない。ものすごく疲れた。とにかく疲れた。ビールがやけにうまい。

2009-01-10

特急天使、ネット対戦の描画バグ

ネット対戦のときのみ、描画がおかしくなり、ふしぎなゴミが移る。このマップ以外にも、ほとんどのマップで、不思議な別マップの残像のようなゴミが描画される。

GPUはGeForce GTX260。

特急天使、動画のエンコードテスト

Flash Player

http://zoome.jp/bookworm/diary/33

かなり動きが激しいので、画質が悪い。

2009-01-09

Google Chromeに新たなチャンネルが付加される

Chromium Blog: Google Chrome Release Channels

以前、Google Chromeには、Releaseチャンネルと、頻繁に更新されるが十分にテストされていないDevチャンネルがあった。今回、三つに増えることになった。

Stable channel。これは先のReleaseチャンネルであり、デフォルトである。
Beta channel。これはStableチャンネルより頻繁に更新されるが、そこそこテストされている。
Developer preview channel。これは先のDevチャンネルである。試験的な実装などは、このチャンネルで公開される。

チャンネルを変更するには、これを実行して、希望のチャンネルを選択する。

そして、Developer preview channelに更新が来た。興味を引く変更点は、以下の通り。

  • WebKitのバージョンをリビジョン39410に上げた。
  • 完全なズーム機能や(現在のズーム機能は、テキストのみ)、オートスクロールに対応している。canvasなどの新しいCSSにも一部対応している。
  • V8エンジンが0.4.6.0に更新された。
  • ネットワークコードを自前実装した。これまでは、WinHTTPライブラリを使っていたが、ポータビリティのためには、独自の実装が必要であった。もしこれによって機能しないサイトがあれば、報告して欲しいとの事。特に、認証を必要とするサイト。
  • Greasemonkeyに似たユーザスクリプトを実験的にサポート。詳細はここで読める。有効にするためには、引数に--enable-user-scriptsを渡すこと。まだかなりexperimentalだ。
  • HTTPSのみのブラウジングモードを追加。このモードでは、すべての接続をHTTPSで行う。HTTPSをサポートしていないサイトや、SSL認証にエラーのあるサイトは、アクセスできなくなる。このモードを使うと、HTTPSを謳いながら、SSL認証に問題のあるサイトが如何に多いかが分かると思う。

2009-01-08

四歳児のアメリカ人がショットガンでベビーシッターを攻撃

Police: Angry Ohio boy, 4, shoots baby sitter

オハイオ州ジャクソン(AP) 警察によれば、オハイオに住む、怒った四歳児が、押入れから銃を持ち出してベビーシッターを打つという事件が起こりました。打たれたのは十八歳のネーサン・ビーバーズ君という青年で、片腕とわき腹にショットガンによる軽症を受け、病院で手当てを受けているととのことで、警察によれば、別の青年も怪我をしたとのことです。

証言者が警察に語った話によりますと、男の子は、ビーバーズ君が誤って男の子の足を踏んでしまったことに腹を立てたとのことです。ビーバーズ君は、ジャクソンにあるトレーラーハウスで、別の青年らと共に、何人かの子供達の面倒を見ていました。

ジャクソン地方の判事であるジョン・シャスティーン氏は、調査中であるとしています。子供は起訴されていないようです。

一体何が悪かったのか。有害な歌のせいだろうか。あるいは、暴力的なゲームのせいかもしれない。幼稚園や近隣住人に問題はなかっただろうか。いや、暴力的なカートゥーンのせいだろう。特に、最近著しい、ジャップのマンガやアニメと称するものだ。

家にショットガンが、四歳児の打てる状態で置いてあったことは問題ではない。それはまったく問題ではない。銃は単なる道具だ。銃は問題ない。我々アメリカ人は皆、銃を持つ権利を有する。それが合衆国アメリカってものだ。

そういえばちょっと前、ドイツの学校で銃乱射事件が起きて、地元メディアは暴力的なゲームのせいだとか言っていて噴飯ものだった記憶がある。ドイツは先進諸国の中では最もゲームの規制の激しい国なのだ。なにしろ、バイオハザードの血を緑色にするぐらいなのだ。飛び散る血は赤い日本の学校で、銃乱射事件が起きないのはなぜか。実に世の中は不思議なことよ。

2009-01-06

司馬遼太郎

最近、司馬遼太郎の面白さが分かり始めてきた。司馬遼太郎の小説はつまらないが、随筆は面白い。ただ、司馬さんはだいぶ、空想が激しいのではないだろうか。その史実に関しては、だいぶ疑わしいところがある。

現在、「この国のかたち」を読んでいる。こんなに簡単で分かりやすい仏教の解説を始めて読んだ。

ドラえもんが現代的になった場合

ドラえもんをどこまで現代風にすべきかというのがニュースになっていたので、考察。

まず、のび太の住んでいる場所からして、空き地というのはなくなる。空き地が欲しければ、舞台を田舎に移すしかない。のび太のお父さんは、家にいるときも洋服を着るようになる。のび太の机は、重たいスチール製ではなくなる。

全員携帯を持っている。よって、情報伝達の不備による行き違いやすれ違いというストーリーは作りにくくなる。

空き地に集まって遊ぶかわりに、全員オンラインゲーム上に集まって遊ぶ。これによって、既存の様々なセリフの流用が可能になる。

スネ夫、「悪いなのび太。このクエ三人用なんだ」
スネ夫、「廃人のいとこがレアアイテムくれたんだ」
ジャイアン、「買ってきた武器の殴りぐあいをためさせろ」
ジャイアン、「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」

のび太はオンラインFPSゲームで無双の強さを発揮する。
Nobita:I got 'em all. Fuck Yeah!
other:Nobita is a cheater. kick him!

遅刻した生徒を、水の入ったバケツを持って廊下に立たせる先生は、児童の対する暴力と、教育を受ける権利を阻害したとして、すでに懲戒免職、あるいは停職されたうえで、自主都合による退職になっている。よって、先生が変わっている。

秘密道具について。
秘密道具には、やたらと薬が多い。これは麻薬を連想させるとして使えなくなる。また、カメラも多い。しかし、その形状はもっと小型になっている。

セワシは千年ぐらい先の未来からやってきたことになる。

2009-01-03

何故フロッピーをフォーマット中のWindows 95 は遅くなるのか

The Old New Thing : Why doesn't Windows 95 format floppy disks smoothly?

答え、16bitドライバ、TSR、糞BIOSとの互換性の為。

原文がだいぶ長いので、日本語に翻訳する気力が沸かないが、この文章は面白い。

Anybody who's done TSR programming (wow, the phrase anybody who's done TSR programming used to cover a lot of people but nowadays describes a few dozen geezers, most of whom are trying very hard to forget those days) knows all about the INDOS flag.

TSRプログラミングをした事のある人なら誰でも、INDOSフラグについてよく知っているはずだ。いやしかし、TSRプログラミングをした事のある人というのは、昔は相当な数のプログラマに当てはまったものだが、今となっては、数えるほどの数のオタクでしかない。いまや、大半の人は、ひどく忘れたがっている事だ。

Sure, if Windows 95 didn't have to be compatible with 16-bit device drivers, TSRs, and squirly ROM BIOSes, it could have gone straight to the 32-bit floppy driver to do the formatting without having to do all this timer and critical section nonsense. But it turns out we already had a product that said good-bye to compatibility with 16-bit device drivers, TSRs, 16-bit Windows programs that talked to custom 32-bit Windows 3.x drivers, and squirly ROM BIOSes. It was called Windows NT.

そりゃ、もし仮にWindows 95が、16bitドライバや、TSRや、糞BIOSなんかとの互換性を無視できたなら、直に32bitフロッピードライバから、タイマーやクリティカルセクションなんて関係なく、フォーマットできただろうよ。ところで、我々には、16bitデバイスドライバ、TSR、32bitのWindows 3.xドライバとやり取りする、16bitウインドウズプログラム、糞BIOSとの互換性を捨て去った製品がある。それはWindows NTと呼ばれている。

2009-01-02

英語の否定疑問文

もうすぐTOEICがあるので、最近はすっかり英語漬けだが、それでも感覚で理解できないことがある。否定疑問文だ。

通常の疑問文で、対象が猫であるかどうかを訊ねると、以下のようになる。

Question:Is it a cat?(質問:これは猫ですか)
If *it is* a cat:Yes it is.(猫である場合:はい、そうです)
If *it isn't* a cat:No it isn't.(猫ではない場合:いいえ、そうではありません)

上記では、対象が猫であるかどうか(it isかどうか)を訊ねているわけだ。そこで、Yes it is かNo it isn'tで答える。

Question:Isn't it a cat?(質問:これは猫じゃないんですか?)
If *it isn't* a cat:No it isn't.(猫ではない場合:はい、猫ではありません)
If *it is* a cat:Yes it is.(猫である場合:いいえ、猫です)

どう考えても納得できない。否定疑問文では、"it isn't"かどうかを聞いているのだから、もしそれがisn'tならば、すなわち質問者が正しければ、Yesで答えるべきではなかろうか。

Q:Isn't it a cat?
If it isn't a cat:You are 100% right! Whatever it is, I'm sure it is NOT a cat at all.
If it is a cat:WRONG! WRONG! WRONG! WRONG! You are the worst dumbass I've ever seen! Or are you blind? If not, It's better be gouged out your eyes 'cause it does not working at all. It IS a damn cat yelping damn mew. What else did you expected?

YESとNOは、日本人の感覚からは逆になっているにも関わらず、rightやwrongは、日本人と同じ感覚で用いることができる。

実に不思議だ。これは何も否定疑問文だけの話ではない。連中は単なる否定文に対してもこんな答え方をするのだ。

05:14 (hito_) a lot of quit and join...
05:15 (Elfish) 15.10 [Freenode] tomaw(i=tom@freenode/staff/tomaw) [Global Notice] Hi all, one of our hubs just disappeared taking services with it. We're looking in to the cause now.
05:15 (Elfish) seems like they've been having problems
05:17 (hito_) so this isn't my network problem.
05:17 (Elfish) nope

日本人としては非常に分かりにくい。

私は、この日本語と英語の否定文の受け答えに関する違いに対する、納得できる説明を聞いたことがない。他の言語ではどうなのか。

あるいは、YES/NOという言葉に、rightとかwrongなどという意味がないのであろうか。手元のLONGMANを引くと、YESに対しては、"used as an answer expressing agreement or willingness"とあり、NOに対しては、"used as an answer expressing refusal or disagreement"となっている。

違和感

保元物語、為義最期の事

山野の獣、江河の鱗に至るまで、命を惜しむ慣らいなり。まして、人間には、命に過ぎて思ふ宝は何かある。独身なる犯科人の思い置く事なきだにも、手足をもがれ、形をばやつさるれども、一日の命を賜べとは降は乞ふ。況や、為義法師、争でか命を惜しまざらん

何か、況やの部分で違和感がある。為義は命を惜しまなかったのだと読めて仕方がない。と思っていたら、注釈として、曰く、「況やは、……をや、……や、で結ぶ用法が本来であるが、中世になると、必ずしもそれは守られなくなる」とあった。そうだ、況や……と始まれば、……をや、……や、で終わるのが普通だ。違和感はこれだった。

司馬遼太郎の、この国のかたちの十三世紀の文章語を思い出した。

2008-12-29

The Soul of Ilithiel

OblivionのMOD、The Soul of Ilithielの本の翻訳。

依頼された、二日前に発見した旧記の写本を終えた。羊皮紙の保存状態は悪くはなかったが、触れただけでページが破れるほどであった。注意深く、できる限りの解読をしたが、断片的な写本とならざるを得なかった。

この旧記は、アシュカンダー・クシュルクサランなる魔道士によって書かれたものらしい。彼は荒廃する以前のFort Facianに住んでいたようだ。

この魔道士の実在と、旧記に書かれている内容の真偽について、さらなる研究が必要であると感ずる。

Colovius 第二記

……をやり遂げた。ついに書の封印を解いたのだ。長い間悩んだ末に、とうとう、ニンブラシルによる霊魂術上級書の封印を解く術を解明した。音楽だ。そりゃそうだ。初めから分かりきっていたのだ。私はニンブラシルについて、あらゆる面から研究してきたのだから。

正しい音階の特定には実に手間取った。しかし、もはやそれは終わったことだ。誰もが挫折していた封印の解除に、この私が成功したのだ。実に素晴らしい。さっそく兵士達に、lesser soulをいくつか集めてくるよう命じた。さっそくにも実験を始めなければならぬ。まさに、私は……を超える力を学ばんとするに……

……は思ったよりはかどらぬ。何より注意深くやらねばならぬ。霊魂の正しい取り扱いは、恐ろしいほどに複雑なのだ。単純な魔法道具のチャージや、くだらぬ日々のエンチャント以上の事を行うには、慎重にやらねばならぬ。

よりよい実験器具が入用だ。現在のものでは、大した成果は出せぬ。ニンブラシルの著述するほどの霊魂の厨が使えたならば、どんなにか好いだろう。ああ、夢物語は何らの……は、もはや失われたのだ。そこで私は……

……また、だいぶ間が空いてしまった。多忙でもあるし、何より研究に没頭しすぎて、わずかな手記すら書く暇がない。研究は多大な進展を得た。ニンブラシルの魔法障壁に関する研究には圧倒される。私の考えでは、彼の記すところの手順は、束縛された霊魂を用いて霊的な力を発揮せしめ、而して、その進入を妨害し、あるいは完全に遮断するものである。にわかには信じられぬ。一体、如何にせば、かくは……するものぞ。

……実に腹立たしい。もうだいぶ霊魂を浪費している。兵士達はいい加減に気難しくなってきている。なにしろ、毎日毎日、新たな霊魂を束縛しに出かけなければならぬのだからな。ある者は、私はとうとう気が触れて、卿の資財を浪費しているとまで愚痴をこぼしている。ああ、何とでも思うが好い。理解無き者どもよ。私は成功するに極まっている。アンナリオン卿の帰還なされる頃には、お目にかけるだけのものをこしらえて進ぜるつもりだ。

何が悪いのかさえ分かればいいのだが。私は記された手順に細部まで忠実に従っているのだ。何が足りないというのだ。実にくたびれた。少し……

……用いたpetty soulは完全に消費された。造りだされた力は、わずかの間しか持たず、また何らかの破壊力も備えていた。実験器具は酷く損壊してしまった。修復には時間と、そして金が、かかるだろう。

手順の改良が必要だ。また書にあたるとしよう。まあそれに、代替器具の到着も待たねばならぬことでもあるし。これはどうも……

……実験器具は損傷しておらぬ。これは私の計算した破壊領域の仮説が正しいことを証明するものである。完全に防げぬのであれば、もっと威力を制限できれば好いのだが。この生ずるところの破壊力を利用することもできるかもしれぬが、今は魔力壁の安定化と持続に注力するばかりだ。私はまだ、より上級の霊魂で試そうとは思わぬ。この効果がどのように増強されるのか予想しかねるし、それに……

……は実に期待できる。今回、私はアンデッドの霊魂を入れたソウルジェムを用いた。少なくとも、購入時の説明を信じればだ。この霊魂は、前に使っていたものより強力な霊である。用いるのはためらわれたが、威力は期待通りの向上を見せ、制御方法の改良も上出来だ。

付け加えるに、アンデッドから束縛した霊魂を用いると、より安定した結果を得られた。造りだされた力は、揺らぎが少なく、より長く持続した。より強い霊魂を用いれば、結果が向上することは予想していたものの、これほどまでに異なるとは思わなかった。またニンブラシルの書にあたらねばならぬ。もしや、彼はこの事に関して何か解説を……

……はだいぶ奇妙だ。この塔の近くで最後にアンデッドを見たのは、二十年以上前の事だったはずだ。しかし兵士の報告は、倒した骸骨のわずかな数の違いを除けば、一致している。

これは少し気にかかることだ。私はネクロマンサーとその闇魔法を好まぬ。つまり、アンデッドに関することだ。それ故、私はあの霊魂を使うのをためらったのだ。生を装った死者などもってのほかだ。案ずるに……

……良い点もある。兵士達が、新たなアンデッドの霊魂を束縛できたらしい。それで私は……進めて……

……ところ、卿の帰還を知らせる手紙を受け取った。何事もなければ、アンナリオン卿は早ければ来週末にも帰還なされるだろう。

これは素晴らしい知らせ。卿の実見に足るものがたくさんあり、必ずや満足あそばすであろう。卿が御顔に微笑みを浮かべ、満足をあらわすのを、すぐにでも拝したいもいのだ。他人が笑おうと、気違いに思おうと、勝手にするが好い。私は必ずや……

……で、喜びと歓迎が、悲しみと悲嘆に変わるとは。帰路に着くアンナリオン卿が襲撃された。よりにもよってアンデッドに襲撃されたのだ。すでに塔近くであったのに。骸骨どもだけではなく、軟弱な男は敢えて戦おうともせぬ獰猛な怪物までいた。奴らは撃破したものの、なんと負傷の激しかったことか。卿こそ致命傷を負わなかったものの、エレナ妃が亡くなられた。これぞ我が心を痛ましむ。もはや妃の元気な笑い声は絶え、……に楽しまれる時の瞳のまばゆい輝きも、永遠に失われるのだ。

……は地下室に安置せられた。実に悲しい葬儀であった。涙に袖を絞ったのは私だけではない。卿は打ちのめされていた。卿の肩は、あたかも重荷を背負うが如く曲がっていた。私は卿の気をそらそうと、実験について語った。これまでの実験の成果や、この実験の秘める可能性についてだ。卿は、わずかな興味しか示さなかった。無理もない。卿はエレナ妃を御自身の命より愛しておられたのだ。我らは皆、今は亡き妃の為に悲しむ。

私が、如何にして、霊魂で満たしたソウルジェムを用いて、力を造るか説明すると、アンナリオン卿は私に、旅の次第と、発見した財宝について語って下さった。卿は不思議なソウルジェムを持ち帰ったことに言及し、強力な霊魂が束縛されていると仰った。その霊魂はまだ意思を持っており、卿に語りかけてくるのだという。

私はそのような事を未だかつて耳にしたことがない。それは信じられぬ……

……は大きく進展した。力は完全に安定し、破壊力に関する私の計算は、完璧になった。私は持続時間の向上にすら成功した。何と十時間近くも持続するようになったのだ。信じられぬ。より強力なアンデッドの霊魂を手に入れさえすれば……

……は、またアンデッドの襲撃を受けた。アンナリオン卿は兵士を率いて撃破に向かった。卿の武器は炎に包まれ、電光を発し、恐ろしい獰猛さで、数多くの敵を倒した。我が兵士達の為には、ほんのわずかの敵しか残して下さらなかった。

それでも、兵士達の中には、私が霊魂を必要としていることを覚えていたものもいて、半ダースもの霊魂を束縛してくれた。中でも幽霊の形をなせるものの霊魂があったとか、少なくとも、その霊魂を束縛した兵士は語っていた。

私はさっそくにも、その霊魂を用いたかった、がしかしその前に、卿に訊ねなければならぬ事がある。門に向かった卿は、お気に入りのメイスを握っていた。卿が「拳」と呼んでいるものだ。

あの武器は、確かに有用であろうが、何らのエンチャントも施されていなかったはずだ。にも関わらず、卿の攻撃なされた骸骨どもは、炎に巻かれていたではないか。一体、卿はどんな秘められた力を纏っているというのか。これは実に……

……卿の仰らぬこと五日。本日、卿は私に秘密を打ち明ける決断をして下さった。卿を謁した私には衝撃が走った。卿の御顔は青ざめ、屈強な肩は落ち込み、全身が曲がりこんでいた。容体が優れぬのかと伺ったが、卿は力無く微笑まれるだけで、すぐに話題を変えてしまわれた。私が訪ねていた、六日前のアンデッドとの戦いの事だ。

卿の仰るには、卿自身は何らの魔法をも使っていないという。あの炎や電光は、前の旅で手に入れた、あの不思議な霊魂の力だという。卿の曰く、「イリシエル」は、どんな武器にも「憑依」する力を持っており、「彼女」は、敵の弱点を見抜くことができ、その敵に最も効果的な魔法を使うのだという。

意思ある、女の、イリシエルという名の束縛された霊魂は、あらゆる武器をエンチャントでき、他人の魔法に対する脆弱性を見抜くとは。これは前代未聞の話だ。霊魂とは単なる力に過ぎぬ。我々はその力を使って、武器や魔法道具を満たすのだ。

私は、我が卿の容体をひどく気にかけている。卿は肉体的に傷ついておられるだけでなく、精神的にもまいっており、その心は……

……は、召使によると、我が卿は一日中、地下室のエレナ妃の石棺の前で過ごしているという。卿はつやつや供御も召されず、思うに十分に睡眠もされていないのではなかろうか。

ああ、卿の為に何かできることはないものか。研究がもっと進展すれば、卿の興味を引き付けることができ、もって卿の気を紛らわすこともできよう。

さっそく研究に戻ろう。

……幽霊か何かの霊魂を用いた。もう三日になるのに、力は安定して持続しており、ほとんど貫通する能はざる障壁を為している。その強さたるや、細い棒を刺すのさえ、全力をもってしなければかなわぬ程だ。破壊力もさらに増している。この力に長く曝されたならば、小動物は確実に死ぬであろう、実験はしないが。非常に苦痛な死をもたらす、残酷なものになるだろう。

思うに、そろそろアンナリオン卿の実見を乞うても好い頃だろう。すこしは実用的になったはずだ。例えば、門に障壁をはるであるとか。ああ、少し興奮しているようだ。しかしなお……

……卿の容体は、ますます酷くなっているように思われる。このような卿は見るに忍びない。だが私が卿に、実験を見せ、ニンブラシルによる手順の記述と、私による改良について説明した時、私の意欲は卿の瞳を輝かせたようだ。卿の微笑みから、若干の悲しみが消えたような気がする。

私と卿はしばらくの間、この実験結果の実用的方法や、霊魂の束縛一般について話し合った。私は厚かましくも、卿の所有する意志ある霊魂について執拗に訊ねた。卿は決して怒らず、優しい目で私をお見つめになり、自分自身で見るが好いと言って下さった。卿はかの意思ある霊魂を手渡して下さったのだ。そこで私は……

……とは、何と不思議なソウルジェムであることか。私はしばらく呆然と眺めていた。グランドソウルジェムの倍はある大きさだ。ジェムは夜の闇のように暗いが、赤紫色の揺らめく光を放っている。紫色に揺らめく、雲に似たものが一筋流れ出し、ゆっくりと床に落ちては消えている。

それは他のジェムと比べてはるかに重かった。触れると温もりがある。温もりは光の明滅にあわせて増減する。このジェムは衝撃的であった。所謂、武器をチャージする以上に、ソウルジェムについて学んでいるものは、このジェムに圧倒されるであろう。このジェムを作るのに、一体どれほど強大な力を有していればいいのか。私はこのようなジェムを作れる者を知らない。あるいはニンブラシルならば。彼はこの手の魔術を真に極めていたはずだし、あの霊魂の厨をもってすれば、あるいは……

……昨晩はよく眠れなかった。何か悪夢を見た気がする。実に奇妙なことだ。どんな夢だったかは思い出せぬ。しかし、寝床の有様から判断するに、私は転げまわっていたらしい。酷く疲れ、頭痛もする。今日は何もできぬだろう。私は……した方が好いのかも知れぬ。

……、またあの夢だ。今度は、何やら奇妙な声が、頭の中にささやきかけていたような気がする。何がとてつもなく恐ろしいことをささやいていた。またもや、夢の内容は覚えておらぬが、悪夢であったことだけは確かだ。

疲れた。たった一晩でも安楽な眠りにありつければ好いに。今日はあの奇妙なソウルジェムに関する研究を続けられそうにはない。ニンブラシルの書にあたるべきだろう。おそらくは、何か参考になる……

……例の項を解読したが、ただちに読み進める気にはなれぬ。この書は、わが意に反する不吉な事柄をも含むものであった。人間の霊魂の束縛について論じているのだ。ああ、すると事実であったのか。動物や獣のたぐいだけではなく、残酷な者の手にかかれば、人間の霊魂をも束縛し得るものなのか。考えるだけでも気がめいる。果たしてニンブラシルも、そのような闇魔術を行ったのであろうか、あるいは、単に理論上の仮説を立てたに過ぎぬのか。このことについて、更に深く学ばねばならぬが、ただちにというわけには行かぬ。一旦、外に出て、新鮮な空気を吸わねば、そして……

……は、またあの奇妙なささやき声だ。残忍な誰かが、苦痛についてささやきかけているのだ。一体何事だろう。誰か強力な魔道士が、私を苦しめているのか。だが何のためだ。私は常に皆に敬意を払ってきたではないか。無益で下らぬ研究に没頭する者でさえも、私は差別することがなかった。何故といって、およそ人たるものは、皆、我が道を歩むものなのだ。例えば、私による束縛された霊魂の斬新な利用方法の発見も、他人から見れば気違いじみた単なる……

……ニンブラシルが人間の霊魂を束縛したという証拠は見当たらぬ。恐らく、ニンブラシルは理論上の手法を考案したに過ぎぬ。ニンブラシルならば、所謂ブラックソウルジェムを作り出すことも可能であったろうが。

この声がやんでくれれば好いに。これでは何事にも集中できぬ。疲れた。眠りたい。あの薬を試してみるとしよう。あれならば……

……は、ジェムこそ、この恐ろしげな声の主であると信ずる。おお、然り。あの中には意思をもった霊魂が束縛されておるのだ。残忍で凶悪な霊が、じわじわと私を苦しめているのだ。この霊は何らかの方法で、我が心と結びつき、私を苦しめているのだ。ささやきかけているのだ。恐怖と苦痛とを、絶え間なくささやき続けているのだ。

もしやアンナリオン卿ですら。もはや疑いようがない。卿の容体が日に日に悪くなってゆくのも頷けるというものだ。卿と話さねばならぬ。卿の耳に入れねばならぬ。我々はこれを振り払わねばならぬ。

アンナリオン卿と話した。卿はご立腹のご様子であった。しかし、あの邪悪な霊に対してではない。この私を信じてくださらぬのだ。卿は、私は物事を理解しておらぬと仰る。イリシエルは、何度となく卿のお命を救ってくれたと仰る。卿は、ただちにジェムを返すように、この私に仰った。

もはや私にはどうすることもできぬのだろうか。卿の容体は悪い。御身体は酷くやつれ、御顔は青ざめ、御目はくぼんでおられる。これは間違いなく……

……、あの邪悪なソウルジェムから離れて以来、私は眠れるようになった。神々を褒め讃えよ。頭痛はほとんど消え、食欲も戻った。

今日は研究に戻ることができるだろう。あれを破壊する方法を見つけねばならぬ。どうにかしてアンナリオン卿を説き伏せて……

……、またアンデッドの襲撃があった。酷い戦いであった。兵士は二人も死んだというのに、アンナリオン卿が生きておられるのは奇跡である。卿の盾は潰れ、鎧には激しい殴打の貫通した跡が残っていた。卿を塔に運び入れてみると、卿は酷い怪我を負われていたが、鎧を貫通した殴打は致命傷に思われた。卿は戦う前に、何らかの回復魔法を用意しておくべきであった。

容体は定かではなく、私の回復に関する知識は、簡単な塗り薬と飲み薬程度のものだ。我々は卿の傷の手当をし、薬を塗り、酒によって眠りにつかせた。卿はすぐに良くなるはずだ。

兵士達は、彼らの言によれば、「亡霊」というものの霊魂を束縛してきた。どうやらgrand soulらしい。

……して、grand soulの使用は、見違えるようであった。まったくの別世界だ。私は亡霊を入れたソウルジェムを、実験器具から別の器具に、障壁を破らずに移すことができた。障壁は一切ものを通さなかった。私は強力なクロスボウを用いて、矢を放ってみた。矢は、まるで強固な壁にあたったかのように弾かれた。

破壊力もさらに強くなった。恐らくは即死級だろう。ジェムの取り扱いは慎重に行わねばならぬ。

ニンブラシルの書を研究中に思ったのだが、障壁をジェムの近くではなく、すこし離して出現させることもできるのではなかろうか。まだ実験が必要だ。安全の為、地下室に移った方がよさそうだ。まだ障壁の設置方法の制御に確信が持てぬ。不測の事態に備えて……

……て、そして新たな研究室が完成したので、道具を地下に移して実験を再開することにする。墓の近くで研究する私を、おかしくなったと思う者がいるようだが、気にはしない。こここそがもっとも人から離れていて、安全な場所なのだ。むしろ私の安全への心がけに感謝してもらいたいぐらいだ。

……は、期待通りであった。私は配置方向と範囲を設定できるようになった。私はさらに、破壊力の方向を定めることもできた。まあ、多少だが。

この私の為し得た事が誇らしい。アンナリオン卿にもこの大成功を喜んでもらいたいのだが、卿の容体はまだよろしくない。傷はもうとっくに癒えたので、問題はないはずなのだ。あの邪悪な霊の仕業に違いない。なんとかあれを引き離し、どこか遠く……

……昨夜、アンナリオン卿が亡くなられた。我らは皆、悲しみに暮れている。皆、卿は悲壮窮まった末に死んだ、などと云っている。最愛の妻、エレナ妃なくしてこれ以上生きようとは思わなかっただとか、怪我をしたために気力をなくして死んだだとか云っている。

愚かものどもめ。何も知らんのだ。一体何が卿の心を蝕み、苛み、生きる気力を打ち砕いたかは分かりきっている。何としても終わらせてやる。あの忌々しいソウルジェムを壊すことはできなんだ。さらばよし。誰にも害を及ぼせぬよう封印してくれる。何人にも破る能はざる、この天地のつきるまで終わることのない封印をしてくれるわ。

……アンナリオン卿の為には、別に墓室をつくり、あのソウルジェムを一緒にしておくよう提案した。誰も反対はしなかった。というのも、皆気乗りのしない仕事であったからだ。アンナリオン卿とエレナ妃の墓室を分けることについては、一問答あった。私の実験室はエレナ妃の石棺に近い。アンナリオン卿は私の設計した荘厳な墓室に眠られるのだ。何で悪いことがあろうか。

……、墓室の仕事は終わった。障壁を造る準備はほぼ整った。頼んでおいた、アンデッドで満たしたgrand soul gem四個は、数日で手に入るだろう。前に実験した亡霊の霊魂を頼み、深入りはしないよう注意した。

二人の召使がFacianから出て行った。アンデッドの襲撃を恐れており、アンナリオン卿なき今、彼らは……

今日、アンナリオン卿の遺体を、新しい石室に運び入れた。私は呪われたソウルジェムを石棺の上に置いた。このうっとおしい霧を発するものは、ここに捨て置かれるのだ。

ジェムを地下室に運ぶ間、なにか不思議な感覚に襲われた。今も体が震えている。もしやまた精神的な繋がりが生じたのではなかろうか。この前よりも強い。早く障壁を完成させ、二度とあれに近づけぬようにせねばならぬ。

……な夢に再び襲われた。まだこの身が震えている。あれは私自身の事ではないのだ。私はあのように邪悪ではないのだ。かほど邪悪なものがあろうか。かかる恐怖をどうすれば夢に見ることができるのだ。あたかも陰湿で異常な精神を共有しているかのようであった。

これも私の行いを妨げるつもりであるのだろうか。ジェムは地下室にあるのだ。あの悪霊は、どうやって私に悪夢を見せているのだ。これほど遠くまで届くものなのだろうか。

また……の夢だ。夢の中で、尽きる事のない苦痛に耐えねばならぬ。やめてください、助けてください、終わらないよう。何か怒れるものが私を苛み、私は泣き叫んで抵抗する。秘密は守ります。

しかし秘密とは何だ。私を苦しめているのは一体誰なのだろう。

今日、亡霊の霊魂でみたした四つのソウルジェムが揃った。すぐに一つ目の障壁に取り掛かるとしよう。一日にひとつしか造ることはできぬだろう。細心の注意を払い、正しい調整をしなければならぬ。これには時間がかかる。準備がととのったら、すべての障壁を動かすのだ。つまり、あと四日は悪夢に耐えなければならぬ。気力が持てばいいが。

……、四つの障壁はすべて設置された。今日、私は障壁を動かすつもりだ。そして塔を後にする。もうこの夢には耐えられぬ。逃げなければならぬ。牢獄を完成させるため、今から地下に降りる。

書くのですら危うい。全身の血が煮えたぎるようだ。これでも薬を使っているのだ。さもなければ気を失ってしまうだろう。地下室に近づきすぎた。あれは私が何をしようとしているか感づいたに違いない。防壁を動かした時、恐ろしい力に襲われた。あの悪夢が現実になったようであった。

何故だろう。何故、これが記憶のように感じるのであろうか。

またニンブラシルの書にあたらねばならぬ。別の暗号を使った部分が残っている。解読しなければならぬ。ニンブラシルの知識のすべてを知らねばならぬ。

……は、本当だった。アンナリオン卿の仰ったことは、すべて本当だったのだ。ニンブラシルの報告は、明解にこのことを述べている。彼女は私の夢を蝕んでいたわけではなかったのだ。あれは彼女の記憶を、私が寝ている時に、すなわち心の置き所がなく、開かれている時に、共有していたのだ。彼女の力を欲するがために、際限なく威され続ける、彼女の記憶だったのだ。あれは私ではなく、彼女の救いを求める声だったのだ。じわじわとその美しい身を焦がし、なおも逃さぬ苦痛から逃れる試みであったのだ。死すら彼女を逃がさず、尚も精神を蝕み続けているのだ。

私には彼女の記憶を共有できるだけの力がなかったのだ。彼女を繋ぎとめ、苦痛から解き放つだけの力がなかったのだ。何ということをしでかしたのだ。アンナリオン卿が自身の悲嘆に暮れ果てたことにより、もはや助けてくれる者は誰もいなかったのだ。なぜ私に分からなかったのか。私は彼女を助け、繋ぎとめ、救ってやるべきだったのだ。かわりに、私は彼女を封印して、死体と置き去りにしてしまった。彼女の所へ降りていかねば。

……、墓室にできるだけ近づいてみた。障壁のために死にかけて、引き返さざるを得なかった。なんとか彼女に話しかけようとしたが、どうやら結びつきは十分に強くないらしい。

とにかく、しばらくそばにいると、彼女の苦しみは少し和らいだようだ。おそらく、近くに友好的な心があることを感じ取ったのだろう。

……て、最後の暗号を解読した。これで、私はニンブラシルの書をすべて読んだことになる。ニンブラシルの書のすべてを理解したとは言わぬが、あの障壁をけしさる術は載っていなかった。自分で見つけなければならぬ。

……、恐らく、これが最後の手記になるであろう。私はイリシエルの元に向かい、防壁を破りに行く。成功するとはもとより思わぬ。ひょっとしたら、すこしでも弱められるかもしれぬ。つまり、より強く、賢い者が、後に障壁を破ってくれるだろう。

私は地下室には行かぬよう、皆に告げた。もっとも、大半の者は、もはや塔から逃げ出してしまっているが。ありったけの回復薬をかき集めてきた。さあ、行かねば。

神々よ、憐れみたまえ。

アシュカンダー クシュルクサラン

2008-12-26

Real Four Yorkshiremen

asahi.com(朝日新聞社):派遣切り、届いた0円の給料明細 「寮費不足分払え」 - 社会

「派遣切り」の後に送られてきたのは手取り0円の給料明細だった。関東地方の半導体基板製造工場で派遣社員として働いていた30代後半の男性。11月上旬に契約打ち切りを言い渡された。だが、11月分の給料は、寮の清掃費などを差し引かれて1円も振り込まれなかった。

目を疑った。男性は11月に6日間出勤したが、寮の清掃代として約5万6千円、仕事で使った作業着代650円が差し引かれ、11月分の手取りがなくなった。

「一方的に首を切ったのに0円の給料明細なんてよく送れたものだ」。会社に電話で抗議すると「差額の481円はあなたの負担」と、金を振り込むように指示された。

It reminds me Monty Python's Four Yorkshiremen.

とりあえずスクリプト。

Eric Idle: Very fussable, isn't it? Very fussable.
All: Right, all right.
Graham Chapman: Good glass of Chateau de Chasselas, ain't just that, sire?
Terry Jones: Oh, you're right there, Obadiah.
Graham Chapman: Right.
Eric Idle: Who would have thought, thirty years ago, we'd all be sitting here drinking Chateau de Chaselet, eh?
All: Aye, aye.
Michael Palin: Them days we were glad to have the price of a cup of tea.
Graham Chapman: Right! A cup of cold tea!
Michael Palin: Right!
Eric Idle: Without milk or sugar!
Terry Jones: Or tea!
Michael Palin: In a cracked cup and all.
Eric Idle: Oh, we never used to have a cup! We used to have to drink out of a rolled-up newspaper!
Graham Chapman: The best we could manage was to suck on a piece of damp cloth.
Terry Jones: But you know, we were happy in those days, although we were poor.
Michael Palin: Because we were poor!
Terry Jones: Right!
Michael Palin: My old dad used to say to me: "Money doesn't bring you happiness, son!"
Eric Idle: He was right!
Michael Palin: Right!
Eric Idle: I was happier then and I had nothing! We used to live in this tiny old tumbled-down house with great big holes in
the roof.
Graham Chapman: House! You were lucky to live in a house! We used to live in one room, all twentysix of us, no furniture,
half the floor was missing, we were all huddled together in one corner for fear of falling.
Terry Jones: You were lucky to have a room! We used to have to live in the corridor!
Michael Palin: Oh, we used to dream of living in a corridor! Would have been a palace to us! We used to live in an old
watertank on a rubbish tip. We'd all woke up every morning by having a load of rotten fish dumped all over us! House, huh!
Eric Idle: Well, when I say a house, it was just a hole in the ground, covered by a sheet of tarpaulin, but it was a house to us!
Graham Chapman: We were evicted from our hole in the ground. We had to go and live in a lake!
Terry Jones: You were lucky to have a lake! There were 150 of us living in a shoebox in the middle of the road!
Michael Palin: A cardboard box?
Terry Jones: Aye!
Michael Palin: You were lucky! We lived for three months in a rolled-up newspaper in a septic tank! We used to have to go
up every morning, at six o'clock and clean the newspaper, go to work down the mill, fourteen hours a day, week in, week out,
for six pence a week, and when we got home, our dad would slash us to sleep with his belt!
Graham Chapman: Luxury! We used to have to get up out of the lake at three o'clock in the morning, clean the lake, eat a
handful of hot grubble, work twenty hours a day at mill, for two pence a month, come home, and dad would beat us around
the head and neck with a broken bottle, if we were lucky!
Terry Jones: Well, of course, we had it tough! We used to have to get up out of the shoebox in the middle of the night, and
lick the road clean with our tongues! We had to eat half a handful of freezing cold grubble, work twenty-four hours a day at
mill for four pence every six years, and when we got home, our dad would slice us in two with a breadknife!
Eric Idle: Right! I had to get up in the morning, at ten o'clock at night, half an hour before I went to bed, eat a lump of cold
poison, work twenty-nine hours a day down mill and pay millowner for permission to come to work, and when we got home,
our dad would kill us and dance about on our graves, singing Hallelujah!
Michael Palin: Aah. Are you trying to tell the young people of today that, and they won't believe you!
All: No, no they won't!

"pay millowner for permission to come to work"に注目。まさにこれだ。

これを訳すなどというのは無謀なのだが、まあ、試してみると以下のような意味である。

エリック アイドル「なかなかいいな。悪くねぇ」
全員「ああ、悪かない」
グラハム チャップマン「このシャトー・デ・シャスレも悪くねぇな、なぁ」
テリー ジョーンズ「そうだなぁ」
グラハム チャップマン「うん」
エリック アイドル「しっかし、三十年前に、俺達がこうしてくつろいで、シャトー・デ・シャスレ飲んでるとは思わんかったぜ」
全員「ああ、ああ」
マイケル ペイリン「紅茶一杯あればまだ幸せな方だったさ」
グラハム チャップマン「そうだ。しかも冷めたやつな」
マイケル ペイリン「そうだ」
エリック アイドル「ミルクも砂糖もなしで」
テリー ジョーンズ「お茶もだ」
マイケル ペイリン「コップはひび割れてたしな」
エリック アイドル「おいおい、俺はコップなんてもんは持ってなかったぜ。俺らは新聞を丸めて使ってたんだ」
グラハム チャップマン「俺らは湿った布着れを使ってたぜ」
テリー ジョーンズ「でもさ、俺らはあの頃楽しかったよな。貧乏だったけど」
マイケル ペイリン「貧乏だったからこそだよ」
テリー ジョーンズ「そうだ」
マイケル ペイリン「親父がよく言ってたもんさ。『金では幸せになれん』、とな」
エリック アイドル「その通りだ」
マイケル ペイリン「そうだ」
エリック アイドル「一文無しだったけど幸せだったさ。俺らは傾いたちっぽけなあばら屋に住んでたんだぜ。天井にでっかい穴があいてたもんさ」
グラハム チャップマン「家だと。家とは贅沢だな。俺らは二十六人で一部屋だったんだぜ。家具なし、床半分なし。落ちないように一箇所に固まってたもんさ」
テリー ジョーンズ「部屋とは贅沢だな。俺らは廊下に住んでたこともあるんだぜ」
マイケル ペイリン「廊下に住めたらどんなに良かったことか。廊下なんて最高だろう。俺らはみんな下水道に住んでたんだぜ。朝起きると腐った魚が散らばってるんだ。家だと。フン」
エリック アイドル「いや、俺の言った家というのはだな、地面に穴掘ってシートかぶせただけなんだ。でも俺らにとっちゃ家だったんだよ」
グラハム チャップマン「俺らは地面に掘った穴から追い出されてだな、池に住まなきゃならなかったこともあるんだぜ」
テリー ジョーンズ「池とは贅沢だな。俺らは百五十人もで、道路のど真ん中で靴箱の中に住んでたんだぜ」
マイケル ペイリン「ダンボールのことか」
テリー ジョーンズ「そう、それ」
マイケル ペイリン「贅沢だな。俺らは新聞敷き詰めた浄化槽ん中に住んでたんだぜ。俺たちゃ毎朝六時に起きて新聞片付け、工場で働くんだ。一日十四時間労働で、毎週毎週、週給六ペンスさ。そんで家に帰れば、親父にベルトで打たれる」
グラハム チャップマン「めぐまれてたな。俺らは毎朝三時に起きて、池の掃除さ。温めたもんを多少食って、工場で一日二十時間働いて、月給二ペンス。家帰ってみろ。親父に割れ瓶で殴られるんだぜ。それだけで済みゃマシなほうだったが」
テリー ジョーンズ「もちろん俺らはもっと酷かったさ。真夜中に起きて靴箱から這い出て、舌で道路を舐めてキレイに掃除するんだ。半分凍ったまんまのもんを食って、工場で一日二十四時間労働。給料は六年働いてたったの四ペンスさ。家に帰ったらだな、親父にパン切り包丁で真っ二つさ」
エリック アイドル「さて。俺は毎朝夜十時、寝る三十分前に起きて、腐った残飯をあさるんだ。一日二十九時間工場で働いて、工場主に労働費を払うんだ。家に帰ればだな、親父は俺らを殺して墓の上でハレルヤ歌って踊るんだ」
マイケル ペイリン「まあ、今の若いもんに言っても、信じやしないだろうけどな」
全員「信じるもんか」

このスケッチを理解するのは、イギリス人ではなく、英語を母国語としてすらいない我々にとっては難しい。まず第一に、このスケッチのタイトルは、「四人のヨークシャーの男達」という意味である。全員ヨークシャー訛りで話す。ヨークシャーというのは、炭鉱産業で栄えた地域である。イメージとしては、汚い工業地域で、知性の低い肉体労働者ばかり住んでいるところだ。ヨークシャー訛りには、そういう意味がある。昔は貧乏していた肉体労働者が、いまは成り上がって悠々自適の生活をしているというような所からスケッチは始まる。

ところで、もともとこのスケッチでは、エリックの部分はジョン クリーズが演じていた。しかし、このハリウッドのライブでは、エリックになっている。これは、ジョンはヨークシャー訛りで話すのが下手だったからという噂がある。

追記:このdadは、親父じゃなくて、ボスという意味かもしれない。たとえば、Who's your daddyとかいう文脈で使う。

追記:かなり初期の作品はこちら

サクラは違法なのか

違法である。偽の客で行列を演出し、客を騙しているのだから詐欺だ。

違法ではない。もし演出が違法であるとするならば、いったいCMはどうなってしまうのか。うまい肉、新鮮な魚、大人気の商品、などというCMは、「大半の人が美味であると評価する肉(味覚には個人差があります)」、「漁獲後、即座に冷凍させた魚」、「大人気になる予定の商品」となる。行列のできるなんちゃらという商品名は使えない。

今回テレビもすばやく取り上げているが、テレビへの広告料を減らしたから見せしめだという陰謀論もあるとかないとか。まあ、どこもサクラぐらい使っているとは思うが、こういう分かりやすいのは、なかなかない。

あんな面白いチャンスを逃すとは、もったいなかった

惜しいことをした。私は今回のマクドナルドのサクラの募集に応募することもできたのだ。何しろ、不本意ながら現在はフリーな身の上なのだから。職を探す上で、派遣というのは最初から選択肢にないが、こういう面白いことが起こるなら、定期的に見ておくべきだった。

もしこのフルキャストの仕事に応募して、録音機を持っていけば、しばらくブログのネタには困らなかっただろうに。守秘義務? 何それおいしいの? もとより売り上げ最高記録更新とか即日発表して株価操作してるのだから、むしろ内部告発にあたる。しかも訴えれば、サクラを使っていたことを認めることになるので、なおさら面白い。ああ、もったいないことをした。さぞ面白かっただろうに。

だいたい大阪だ。大阪人が行儀良く行列を作るわけがない。しかもマクドを並んで食べるとは、痛すぎる。

公式発表では、「モニタリング」と弁明しているそうだ。行列ができたらどうなるかを検証するモニタリングなのだろうか。痛いにも程がある。

2008-12-25

車を殺人兵器に変える方法

How to Turn Your Car Into an Unstoppable Murder Machine

1 トランクを蜂で一杯にする。トランクを開けて敵を殺人蜂で驚かせよう。
2 ワイパーにAK-47を取り付ける。トリガーには糸を仕掛けて、ワイパー作動時に弾をばら撒くようにしておく
3 怒り狂う熊を前後左右に結びつける。水の入った瓶を用意しておくこと。熊がダレてきたら、水をぶっかけて怒らせよう。
4 天井にラジカセを取り付けて、恐ろしげなカセットを流す。恐怖とは最大の武器なり。
5 タイヤをヤクの血で染める。おまじない。
6 ライトにナイフを取り付け、カーバッテリを接続する。敵が来たら回転式発光ナイフで攻撃だ。
7 運転中はチェーンソーをホイールに装着する。接近してくる敵に対して有効。
8 戦争の顔をしろ。迫力なし。バックミラーみて練習しとけ。

See also : What Santa REALLY Does While You're Asleep - BumblePigs.com

マクドが謎のバーガーを盛り上げるためにサクラを大量導入

>「新商品を並んで買って食べるだけ」の短期アルバイトが登場、時給は1000円 - GIGAZINE

マクドナルドが、謎のバーガーは大成功だったと吹聴しているが、ちょうどまったく同じ日時に、同じ場所で、フルキャストから「楽チン!新商品を並んで買って、食べるだけのお仕事!」なる仕事情報がでている。その日時に並んでいたのは……マクドナルドぐらいしかない。はてさて、不思議不思議。

しかも、売り上げ最高記録を更新したと公式サイトで謳っている。昨日の今日でえらく早い公式リリースだ。まあ、不況時の株価対策か何かなのだろう。浅ましいことだ。

しばらくマクドナルドに行くのはやめておこう。だいたい、材料はどうしたんだ。マクドで一千万の売り上げならば恐ろしく大量の材料が必要になるが、確実に売れる「保障」がなければそんな材料をあらかじめそろえるわけがない。

2008-12-16

歯の治療は一段落

今日、ようやくクラウンをかぶせた。やれやれだ。

ところで、この人工の歯であるが、真っ白ではなかった。隣の歯の色にあうような色を選ぶらしい。意外だ。

2008-12-15

NSFW テトリスの歌

コロブチカに独自の歌詞をつけたもの。Not Safe For Work!

歌詞は以下の通り。なるべくメロディを考えて訳したので、多分このまま歌えると思う。このブログの最近の傾向からから考えるに、この手の内容はどうかと思うが、何しろ聞いて大爆笑したので、訳さずにはいられない。内容はともかくとして、この歌のニュアンスを日本語に訳すのは難しい。しかも歌だから、メロディに合わせて歌えないといけないわけだ。ニュアンスも含めて正しく訳せたと信じる。

二つの意味のある、こういう文章を訳すのは難しい。

ワン ツー スリー フォー
四色の ブロックが 四つ揃って T字や箱で 落ちてくる
行が揃えば 消せるけれど これは女の為なんだ

母ちゃんは 回して 入れるのが 好き(回して 入れる)
婆ちゃんは 言うよ これ やみつきね(もちろんさ!)

これは 女がウケだから 初めて でも平気
逝って楽しい チチとマンありゃ 君だって天国さ(ヘイ!)

お前の母ちゃんも 大好きさ(大好きさ)
俺のは凄え もっと もっと ヤレるぜ(何、冗談さ)

女の脳みその奥には、気持ちのいい 場所がある(Tスポットさ)
ブロックが落ちたら スポットに当たり こんな風に歌いだす

ラ ラ ラ ラ ラ ラ ラ
テトリス 大好き ラララーラ

女に飽きたら 焦げ付かずに 別れる術がある(何て酷い)
この歌を 歌えば 女は 騙されてしまう(やってみよう)

ラ ラ ラ ラ(酷い!) ラ ラ ラ(これってテトリスの歌?)
ラ ラ ラ ラ(テトリス大好き!) ラ ラ ラ(仕方ないわね)

テトリスがあれば 女に困らんぜ(ギシ ギシ ギシ)
テトリスをやれば すぐ 簡単に デキちゃうよ!

ちなみに、原文は以下の通り。

One, two, one two three four
Shapes made of four colored blocks like a T or a box
Come down like falling bricks
You can set them in rows, but everybody knows
That they made this game for chicks (HEY!)

Mom just loves to flip and stack
Grandma says this shit is like crack! (Well it is!)

This is the game girls deserve, there is no learning curve
Which makes it great for noobs
It will fill you with glee, especially if you have a vaj and boobs (HEY!)

Your mom loves it
Mine does too
Call me sexist, bitch it's still true (just kidding about the bitch part)

Deep in a girl's dainty brain, there's a spot near a vein
Which regulates their bliss (The T-spot)
Once they see falling blocks, the T-spot unlocks
And they start to sing like this (SING!)

LA LA LA LA LA LA LA
WE LOVE TETRIS, LA LA LA LA

Here is a trick I have learned
To avoid getting burned
When you piss off your chick

If you sing this on key,
Immediately shell forget that you're a dick (Try it!)

LA LA LA LA (Im still mad.) LA LA LA (Is that the Tetris song?)
LA LA LA LA (I love tetris!) LA LA LA (Im happy now.)

Tetris helps when chicks want to neuter us (Snip, snip, snip)
If you love it, you probably have a uterus!

あまり良い訳だとは言えないが、まあ難しい。 "Your mom loves it Mine does too" というフレーズは、正しく訳すには語数が足りない。"especially if you have a vaj and boobs" も語数が足りない。"there is no learning curve"は完全に脱落してしまった。最後にuterusなんて言葉が出てきた時はどうしようかと思った。これはブロックを四段消すことを意味する言葉、テトリス(Tetris)にかけてある。日本語に訳す時も、この二つの意味を持たせなければならない。幸いにして、すぐに良い訳を思いついた。

とは言っても、やはり内容が内容だなぁ。

2008-12-12

Google ChromeのUnicode対応度が上がった。

0.4.154.33では、 "Fixes an issue with displaying unicode characters in some fonts."という修正がされた。これによって、いくつかのUnicode文字を正しく描画できるようになった。例えばこのページで、いくつかのUnicode文字の描画を確認できる。前回と比べて、描画できる文字が増えている。しかし、完璧ではない。

デフォルトのVista環境では、タミル語の文字以外はすべて表示できるはずだ。Chromeは、まだタミル文字以外にも、表示できない文字がある。ちなみに、VistaのIE7では、リンク先の記事は表示できない。理由は不明。