ある邪悪なデジタル制限管理機能付きのコンピューターであるDSで動くサッカーゲームが、別のサッカーゲームの開発元である落ち目のSEGAから、特許侵害で訴えられたそうだ。
問題となる特許はこれだ。
さて、特許申請以前に同じ発明が公開されていたかという問題もあるが、そもそも、この特許は普通の人間が普通に既存の技術や知識だけで発明できる、純粋なアルゴリズムではないか?
特許法の29条にある
2 特許出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が前項各号に掲げる発明に基いて容易に発明をすることができたときは、その発明については、同項の規定にかかわらず、特許を受けることができない。
これがなぜ考慮されなかったのか。
マウスのボタンやボールや光学式のトラッキングという入力装置によって発生させる、単数の入力、複数の素早い入力、ドラッグという概念は、20年以上前に存在した。タッチパネルも20年以上前に存在した。タッチパネルは、マウス入力を発生させる入力装置として使われていた。すなわち、マウス操作に言えることはタッチパネルにも言える。
これは単に存在しただけではない。マウスやタッチパネルという入力装置、そしてそれらの入力装置によって発生されるシングル、ダブル、またそれ以上の複数回の入力、ドラッグは、単に個別にプログラムで処理されていたわけではない。そのような入力の判定は、OSとか共通のライブラリが、行なっていて、すべてのプログラムに提供されていた。
すなわち、「特許出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が前項各号に掲げる発明に基いて容易に発明をすることができた」はずである。
ヘルプアイコン特許の先例から、私は一生パナソニックをボイコットすると決めている。SEGAもボイコットする。
もっとも、このような特許ゴロに成り下がるということは、そろそろ存在自体が危うい段階である。もうどうしようもないから、なんとか小手先の小金を集めようと必死に方法を探した結果、このような愚挙にでるのだ。そもそも、その特許はゴミでありクズであり無価値であり、本来認められるべき特許ではなかったのにも関わらず、その判断のできる人間がいないために、その愚かさに気がつかずに特攻して爆死するのだ。特許裁判では、しばし一行もコードを書いたことのない、そもそもプログラミングをどのように行うのか全くわからない人間同士が主張や証明をしあい、裁定もプログラミングを理解しない者により行われる。そもそも、特許という仕組みは根本的に破綻しており、また汎用コンピューターにおけるソフトウェア特許が認められるなどということは、その発想からして間違っている。パナソニックやSEGAは早晩崩壊するだろう。
何が言いたいかというと、特許裁判よりも研究にあけくれたニコラ・ガッデム・テスラは天才で、ヤクザを雇って映画館に放火したトーマス・ドッシュ・エジソンはアホの極みのそのまた極みの極悪人だということだ。
3 comments:
セガは複数の球を使った衝突判定の特許も取っています。
中学の教科書レベルの数学知識があるなら容易に発明できそうな方法ですが
http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/BE_DETAIL_MAIN.cgi?sType=1&sMenu=1&sBpos=1&sPos=1&sColor=1&sFile=TimeDir_11/mainstr1355365628304.mst&sTime=1355365635
汎用コンピューター上におけるソフトウェアの特許というのは、単なる数式の計算の実装に特許を与えることになりますからね。
上のURlでは見れない様なので
一応検索用に特許の名称を追記しておきます。
衝突判定処理システムおよびこれを用いた画像処理装置
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