2012-12-18

Gentooがudevをforkすると発表

[Phoronix] Gentoo Announces Eudev Project -- Its Udev Fork

eudev project announcement

udevとは、Linuxのデバイスマネージャーである。2012年4月に、udevはsystemdの一部となったのだが、Gentooはこれが気にいらなかったらしい。そこで、新しいプロジェクト、eudevを立ち上げ、udevをforkすることにしたそうだ。

なぜudevをforkするのか?

今年の初め、udev upstreamはsystemdに吸収された。udevはしばしば、不必要に最新のLinuxカーネルに依存することによって、古いシステムにおける互換性を壊している。この問題は、udevがsystemdの一部になってから、ひどくなる一方であり、インストール済みの既存のシステムのサポートの障害となっている。systemd開発者は、systemd付きudevの代替機能の提供には無関心である。これは我々にとって問題であり、問題を解決するために、udevをforkすることに決めた。

プロジェクトのライセンスは何か?

我々がforkする段階で、systemd開発者は、GPLからLGPLへの変換作業を進めている。我々はその変換作業の途中でコードを受け継いだが、この点に関して別の道を取る理由はない。そのため、eudevに対する将来の変更はLGPLで提供される。

forkの主目的としては、古いLinuxカーネル(2.6.31まで)における互換性の向上。また、リグレッションの抑制(HEADは常にリリース可能な品質を保つ)。また、systemd-udevがブートパフォーマンスの向上を試みた結果、行儀の悪いドライバーがうまく初期化できないことがある。この状況は好ましくないものの、そのようなドライバーであっても正しくブートできるように、寛容的に振るまうなど。

最近のudevの傾向については、リーナス・トーバルズも、一言宣っている。

LKML: Linus Torvalds: Re: udev breakages - was: Re: Need of an ".async_probe()" type of callback at driver's core - Was: Re: [PATCH] [media] drxk: change it to use request_firmware_nowait()

まあぶっちゃけ、udevのメンテはどうも「クレイジーモード」に入ったようで、問題ありまくりのド低能な変更してる。

モジュール初期化でファームウェアをロードするのは、多くの場合、当たり前のことだ。udevの連中が、そんなのは間違ってると考えているというのは、どうも怖いな。

No comments: