2013-12-04

CとC++の違い:式編

京都C++勉強会の宣伝のために、CとC++の違いを、少しづつ解説することにした。

江添とボレロ村上の京都C++勉強会が、12月16日に行われる。これを書いている時点では、まだ空きがあるので、最新のC++14の新機能と、コンパイル時レイトレーシングを勉強したければ、ATNDで参加申し込みをせよ。

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今回は式編

C++には関数の暗黙宣言がない

昔のC言語には、関数の暗黙宣言があり、関数名は宣言しなくても使うことができた。C++では、名前は宣言しなければ使えない。

void f()
{
   g() ; // エラー、gは宣言されていない
}

C++では、型は宣言の中で定義しなければならない。C言語ではsizeof演算子やキャスト式の中で定義することもできた。

// Cでは合法
// C++では違法
size_t size = sizeof( struct { int i ; } ) ;

条件式、代入式、コンマ式の結果がlvalueになることがある

C++では、リファレンスにより、関数がlvalueを返すこともできる。

これは、lvalueからrvalueへの変換をあてにしていたCコードを壊すおそれがある。例えば以下のようなコードの挙動が異なる。

char arr[100] ;

// C++では結果は100
// Cでは結果はsizeof(char *)
sizeof( 0, arr ) ;

まあ、この挙動に依存したコードはまれだろう。

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