CPU reliability (Linus Torvalds)
2007年のLinusのメールだが、Hacker Newsで話題になっていたので。
From: Linus Torvalds <torvalds@linux-foundation.org>
Newsgroups: fa.linux.kernel
Subject: Re: [patch] CFS scheduler, -v8
Date: Fri, 11 May 2007 16:52:21 UTC
Message-ID: <fa.oZhj8hj7kSDLnitsqrEJcRJN+RE@ifi.uio.no>On Thu, 10 May 2007, Pavel Machek wrote:
そもそも、今のCPUは300年も稼働するようには設計されていない。50年以上稼働するハードウェアが設計された後で考えても遅くはない。
そうだな。CPU屋はそういうことをあんまり話したがらないようだな、intel.comをgoogleで検索したらこんなのを見つけた。
故障率と平均故障間隔(Mean Time Between Failure: MTBF)のデータは現在、このWebサイトにはございません。情報についてはIntel® カスタマーサポートまでお問い合わせください。
これは要するに、「俺らそんなこたぁ話したかねーや」ってことを丁重に言ってるんだろう。それが実際に悪いとかじゃなくて、単にそういうことを考えていないのだろうし、CPU屋が、顧客にそういうことを考えてほしい理由もない。
ところで、サーバーのCPUは、たいてい低い周波数で稼働しているが、これはMTBF問題によるものだ。思うに、デスクトップCPUは、たいてい5年間稼働ぐらいのスペックなんだろう。(しかも、電源を落とすこともあるし、たいていの時間はアイドルだ)。しかし、サーバーCPUは、もっと長く稼働するし、もっとアクティブだ。
(「アクティブ」 == 「熱」 == 「原子移動とかのダメージがより大きい等」。オーバークロックすべきでない理由はこれだ。そりゃ、快適に動くかもしれんが、CPUの予測寿命を90%落とすことになる)
もちろん、他の部品にだってMTBFはある。(思うに、電源はたいていCPUより先に壊れるだろう)。もちろん、数十年稼働する機械だってあるにはある。だが、機械はすべて、それほど信頼性を持たないと考えるべきなのだろう。
Linus
私の経験からすると、デスクトップコンピューターで壊れやすいのは冷却のためのファンだ。特にGPUカードに内蔵してあるファンが壊れやすい。もう何度も、GPUのファンが壊れたためにGPUを交換している。また、CPUファンが壊れたこともある。
電源ユニットが壊れたこともあるのだが、どうもこれは、電源ユニットのファンが壊れたらしい。しばらくは動くのにいきなり電源が落ち、しかもやたらとPCケースが熱くなっているので、CPUのファンが壊れたかと思って、よく調べたら、電源ユニット内蔵のファンが回っていなかった。
わたしの経験上、CPUが壊れたことはない。CPUファンが壊れて冷却できずに落ちたことなら度々あるのだが(ケースを開けるまでCPUファンの故障に気が付かず、何度か熱で落ちたが)、熱を検知する保護機能によるものか、CPUは故障しなかった。CPUファンを交換後は、全く問題なく動作した。
私が思うに、ゲーム用の高性能なGPUのビデオカードは、長期間稼働することを全く考慮しない設計になっているのではないかと思う。過去に二台しかデスクトップPCを持っていないのに、グラフィックカードは6枚ぐらい故障のために交換している。これは異常な故障率だ。
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