2012-09-29

将来、不老不死が実現するというニュースが流れるたびに思い出すスケッチ

将来、不老不死が実現するというニュースを聞くたびに、デイビット・ミッチェルとロバート・ウェブのこのスケッチを思い出す。

Mitchell & Webb - Future - YouTube

ミッチェル「クソが。おい、これ読んだか」
ウェブ「ああ、その通りだね」
ミッチェル「おお、そうか。待てよ。読んでないだろ」
ウェブ「オッケー、なんだよ」
ミッチェル「科学者がいうには、将来の世代では、永遠に生きる可能性が非常に高いそうだ」
ウェブ「いいじゃないか」
ミッチェル「アホかお前は。将来の世代だぞ。俺らじゃないんだ」
ウェブ「そうだが」
ミッチェル「分からんのか。俺らが最も不幸な世代になるんだぞ」
ウェブ「なんで」
ミッチェル「死ぬのは俺らが最後に決まってるからだろアホ」
ウェブ「まあな」
ミッチェル「俺らは死んで、遺産は全部、忌々しい不老不死の超人に取られるんだぞ」

ウェブ「デイビット、うらやましいのか」
ミッチェル「なんだと」
ウェブ「お前は、まだ産まれてもいない未来の子供に嫉妬してるのか。お前は産まれてもいない子供に死んで欲しいのか。実際にお前が死ぬのを目にするわけじゃないとしても、いずれ死ぬと知って満足したいのか」
ミッチェル「ええと」
ウェブ「お前は希望と期待あふれる自分の子供の目を見て、こいつらも遅かれ早かれ歳食ってくたばるんだと考えて満足するってわけか」
ミッチェル「お前だけそう立派な父親ぶるのはやめてくれよ」
ウェブ「ん?」
ミッチェル「『デイビー君、子供ができてからというもの、私はすっかり変わりました。もう人を憎んだり殺したりなんかしたくありません。君も子供ができたら分かります』っていうやつだよ」

ウェブ「いいか・・・」
ミッチェル「頼むから子供の死をスケッチのネタにするのはやめてくれよ。子供がいる身としてはちょっと気分が悪いんだよ」
ウェブ「腰痛ネタをさんざんやってきたのはお前だろ」
ミッチェル「腰痛に面白いことなんかありゃしない」
ウェブ「俺を悪者に仕立て上げるのはやめてくれよ。俺だって子供の死を喜ぶなんてふうにみられたくはないんだから」
ミッチェル「何も子供の死をジョークのネタにしなくてもいいだろ」
ウェブ「分かったよ。単に自分の子孫が不死身になるのを悪く思うのはちょっとどうかと思っただけだよ。そもそも実現しないだろうしな」
ミッチェル「(聞き取れず)科学記事に意見つけるとはな。お前がビタミンCとってるの見たことあるぞ」
ウェブ「まあちょっと落ち着けよ」
ミッチェル「年金問題をどうにかせにゃならんだろうな。年金、破綻するぞ。アホガキめ」
ウェブ「でも嬉しいんだろ、それで」
ミッチェル「まあな。クソガキめ」

sanctimonious: Adjective. derogatory. Making a show of being morally superior to other people.

mean-spirited: Adjective. Having or characterized by a malicious or petty spirit.

rarファイルのアセンブラーとリンカー

rarという不自由な圧縮とアーカイブのフォーマットがある。RAR1とRAR2に関しては、自由な実装による復号化だけはできるが、最新のRAR3に関しては、自由な実装の復号化も不可能である。したがってrarは使ってはならない邪悪なフォーマットである。

ところで、このrarフォーマットは興味深いことに独自のプログラムを搭載していて、VMで実行されるらしい。これは、圧縮するデータごとに独自の変換を施して、復号化時に逆変換をかけるような用途に使われているそうだ。

そのVMを解析した結果のアセンブラーとリンカーがGithubで公開されているrar VMのアセンブリは、x86に似ているらしい。

taviso/rarvmtools · GitHub

また、その作者により、このVMを利用して、圧縮時とは違う、hello worldと復号化させるプログラムを搭載したrarファイルも作成されている。

Tavis Ormandy: Fun with Constrained Programming

ただし、rarは圧縮とアーカイブのフォーマットであるので、プログラムのコンパイル時に計算された、プログラムの出力のCRCが、実際のプログラムを実行した結果の出力と合わないと、エラーになる。ただ、CRCというのは意図的にハッシュ値の衝突を起こすことが可能な弱いハッシュアルゴリズムであるので、プログラムの実行時に他のビット列を調整することでCRCを一致させることができる。

rarフォーマットの復号化にはVM上でプログラムを実行させるというと、気になるのはセキュリティだ。ただ、現在のところ、実装に含まれているかもしれないバグを除けば、セキュリティ上の問題はないらしい。

というのも、このVM上のプログラムの入力として与えられるのは、プログラムが含まれるrar内のデータだけであるし、出力はrar内のファイルを復号化した結果となる。また、ひとつのプログラムは2億5千万個の命令を実行した場合、無条件で強制終了される。そのため、無限ループを起こして一生終わらない復号化処理ということもできない。ただし、一つのrarファイルに含まれるプログラムの数は制限されていないので、単にプログラムを分ければ、ある程度の長い実行は可能だ。

2012-09-28

猫の顔認識アルゴリズム

kittydar

猫の顔を認識するアルゴリズムをJavaScriptで実装しているらしい。これでどこに猫がいるのかすぐ分かる。

ちなみに、Hacker Newsのコメントによると、これはかなり古い論文を元に実装されていて、今では、犬や猫の顔を判定する方法には、大幅な精度向上がなされているのだとか。

Pre-Portland mailingについて

Pre-Portland mailingが発行された。

今回も、いつものように簡易レビューをしようとひたすら書いているが、なにせ時期が時期だけに、野心的な新機能の提案が多く、単に「これこれの些細な修正」というだけではないので、紹介と解説をしていて、時間がかかる。まだまだかかる。

よって、もうしばらく待たれよ。

MinecraftのNotch、MSからの特別扱いを一蹴

Microsoftが来たる不自由なWindows 8で、Minecraftを「認定」する手助けをすると開発者のNotchにメールしたところ、Notchはこれを一蹴。オープンなゲームプラットフォームであるPCをやめるなと一喝したという。

邪悪で不自由なWindows 8では、新しいUIや独自のソフトウェア販売網を整備しているが、これがAppleなどと同じく極めて閉鎖的であると非難されている。

そこまで自由の重要性がわかっていながら、なぜ不自由なソフトウェアに留まるのか。

人間よりも人間らしいFPSのBOT

Artificially intelligent game bots pass the Turing test on Turing's centenary

2K Gamesのスポンサーにより開催された、いかに人間らしいUnreal Tournament 2004のBOTを作るかというコンテストで、テキサス大学のチームが優勝した。

審査委員によって、本物の人間も含めて評価した結果、このBOTは人間よりも人間らしいと評価された。

2012-09-24

邪悪なアップルの手にかかれば、ケーブルすらドングル搭載となる

Authentication chips discovered in teardown of Apple's new Lightning connector

邪悪なAppleのiPhone 5の独自規格専用ケーブルを分解したところ、認証チップらしきものがあるという報告が上がっている。つまり、組み込みのドングルだ。

悪もここまでくるとどう罵っていいのか分からない。ただの銅線にドングルとは恐れ入る。

まあ、Appleは以前にもIntelと組んで、ThunderboltとかいうPCIeとUSBを両方混ぜて送れるゲテモノ規格を出しているし、何をしても不思議ではない。しかし、THunderboltは本来光ファイバーのはずが、全然規格として固まらないから、仕方なく銅線で出したとも聞く。

もちろん、このドングルはケーブルのコストを上げるだろう。そのコストは正規品購入者が負担することになる。やれやれ、宗教の信者というのはマゾなのだな。

Mark Shuttleworth: Dashにおけるアマゾン検索について

Mark Shuttleworth » Blog Archive » Amazon search results in the Dash

Ubuntu 12.10では、Dash(画面左上にあるアイコンをクリック、あるいはSuperキーを押せば現れる検索画面)に、アマゾン検索レンズ(レンズとはDash内で個々の検索を提供するソフトウェアの名称)を追加する。

起業家にして宇宙飛行士にしてUbuntuの開発と商用利用を行うCanonicalへの出資者であるMark Shuttleworthが、Dashにアマゾン検索レンズをいれることについて書いている。

アマゾン検索をDashに組み込むことは当然だ。何故ならば、DashのHomeレンズは、あらゆる場所からあらゆるものを発見できるべきだからだ。これからも、Dashはますます賢くなっていくだろう。いずれ、何を聞いても正しく動くようになる。

DashのHomeレンズは、「アレ取ってくれ」ということを実現する。Superキーを押して、何が欲しいのか言えば、その意味するところを解釈して、ソレを与える。もちろん、その検索の幅を狭めることはできる。たとえば、Super-Aを押せばアプリケーションだけを検索できる。しかし、単にクエリーをDashに投げつけた場合、Dashはあらゆる場所から結果を探しだせるほど賢くならねばならない。

12.10では、オンラインとローカル両方を検索する第一歩を踏み出した。Homeレンズはアプリとか音楽などのローカルを表示するのは従来のままに、Amazonの検索結果も表示するようになるのだ。注意されたいがこれは広告ではなく、利用者の検索結果である。我々はいかなる製品やサービスも特別に宣伝したりはしないし、バナーとかスパイウェアのたぐいではない。これは検索結果であって、それがHomeレンズを通して見えるだけだ。なぜならば、検索範囲を狭めていないからだ。

誤解をとくためのQ&A

なぜUbuntuに広告を入れているのか。

Ubuntuに広告は入れていない。DashのHomeレンズにオンライン検索を組み込んでいるだけだ。これにより、Superを押して好きなことを入力すれば動く。やがて、検索範囲がどんどん追加されていけば、正しい答えを返すことができるだろう。

これは広告ではない。なぜならば、設置型ではないからだ。検索に対する、アマゾンの検索結果そのままである。Dashはあらゆるデータに対するスーパー検索となるのだ。現時点では、まだそれほど動的に検索を選択できず、単にローカルとアマゾンを検索しているに過ぎないが、やがて賢くなるだろう。

Amazonの検索なんてしたくない。

Super-Aを使え。Unityに何を検索したいかを性格に伝えられる。将来的には、HOMEレンズからも設定できるようになるだろう。今のDashのレンズバーより簡単になるはずだ。

Homeレンズで検索できるものを制御したい。

私もだ。いつも通り、設計とパッチは歓迎するよ。14.04 LTSなら諸問題は解決済みじゃないかな。それまでは12.04 LTSで待ってるといいよ。俺らはすべてが完璧になるまで待ってられないんでね。というのも、何が完璧なのかを知るためには、人々に、本物の人間に、使ってもらわないといけないんでね。

Ubuntuを変更するなんて信じられん。従来の方法の方が良かった。

また半年たったようだね :-)

また金儲け主義かよ。

我々がまずアマゾンを選んだ理由は、多くの[訳注:Ubuntuの]利用者がアマゾンの利用者でもあるからだ。Amazonの利用が快適になるからね。私も今朝、superを押して"queen marking cage"と入力したよ。養蜂の女王蜂でウォーリーを探せをやるのは難しいね。[訳注:Mark Shuttleworthは最近養蜂に手を出した] Ubuntuは私がAmazonをそのように使うということを反映しているのだよ。Amazonはユーザーへの接触が増え、しかも時間効率がよくホットキーでアクセスできる利点を得られる。

だが、Unityで検索できるのこれだけじゃない。多くはUbuntuにはびた一文支払わない。しかし、我々は聞けば答える仕組みを作るために組み込むつもりだ。私はこれにより、デスクトップがよりよくなると思っている。

なぜアマゾンに俺が何を検索しているのか教えるんだ。

我々は、アマゾンに、君が、何を検索したのか教えてはいない。匿名性は我々がクエリーを中継することにより保たれる。[訳注:おそらくCanonicalがプロクシーとなるのだろう] 我々を信頼しないって? オッホン、我々はrootなのだよ。君は自分のデータにについて、我々をすでに信頼しているのだ。君は、我々がアップデートでシステムをぶっ壊さないことを信頼しているのだ。君はDebianを信頼しているし、多くのオープンソースコミュニティを信頼している。最も重要なことに、君は人間として我々は信頼してるだろう。その、まあ。

要するに、釣り師に餌を与えるなということだ。我々はHOMEレンズをよりよい検索にする感想とか、検索結果を向上するとか、制御の提供に興味があるのだ。

これが一番重要な質問だろう。

CanonicalとUbuntu Communityはこのようなサービスに責任を持てるのか。

まあなんだね、自動的にアップデートされて世界に接続された日々の生活に貢献するモダンなプラットフォームにしたいのならば、これぐらいはできなければならない。できなければ革新はない。そこで、我々はプライバシーポリシーについて議論し、適切な暗号化をし、適切な設定をし、これを世界級にするのだ。

デフォルトでローカルとオンラインを両方検索するというのは、プライバシー上極めて深刻な問題である。そのような機会をみすみす作り出す必要はない。「パッチは歓迎するよ」というのは、うるさい人間を黙らせる常套句だが、この場合、そもそも存在すべきではない機能なのだ。ローカルはローカルで、オンラインはオンラインで、明示的に別の検索が提供されているべきだ。

そういうわけで、12.10では以下のコマンドを実行するのを推奨する。

sudo apt-get remove unity-lens-video unity-scope-video-remote unity-lens-shopping unity-lens-music unity-lens-photos unity-lens-radios

これにより、レンズはHOMEレンズとアプリケーションレンズとファイルレンズだけになる。

Ubuntu 12.10のアマゾン検索の問題は、広告ではなくてプライバシーだ

Ubuntu 12.10では、Dashにアマゾン検索レンズが追加された。あるものは、これを広告であるとして忌避するだろうが、問題は広告ではない。プライバシーだ。

DashのHomeレンズは、ローカルのソフトウェアやファイルを探すのに使われる。Homeレンズは最もよく使うレンズである。Superキーを押せば出てくるし、Dashアイコンを押して出てくるデフォルトだからだ。しかし、Homeレンズは、すべてのレンズに対して検索を実行する。つまり、ローカル上のソフトウェアやファイルを検索しようと思って入力した検索クエリーが、アマゾンの商品検索にも飛ぶことになる。

これはプライバシー上、深刻な問題である。どのようなソフトウェアをインストールしているかとか、どのようなファイルがあるかがアマゾンに知られることになるし、単に存在するだけではなく、Dashで明示的に検索したということも知られることになる。プライバシー上の問題をいささかも見出さずに実装した開発者の常識を疑う。

ローカルとオンラインを暗黙的に同時に広範にわたって検索するというのは、プライバシー上極めて危険だ。

Shuttleworthは、検索はCanonicalのプロクシー経由で行われると言っている。しかし、それで防げるのは、アマゾンによる検索クエリーとIPの紐付けだけであって、肝心の検索クエリーが駄々漏れなのはどうしようもない。また、Canonicalは検索クエリーとIPの紐付けをできる。もちろん、Ubuntuを使うからには、Canonicalは信頼しなければならない。なぜならば、Canonicalは自動アップデートを通じてあらゆる変更を行えるからだ。しかし、無用の個人情報を収集させる機会をわざわざ作り出す必要はない。

ところで、そのプロクシーとの通信は暗号化されているのだろうな。もし、そうでなければ、途中の通信経路が信頼できない場合、悲惨なことになる。

実は、すでにUbuntuのDashには、オンライン検索が入っている。動画検索は、オンライン検索も行うのだ。unity-scope-video-remoteというのがそれで、unity-lens-videoに依存している。私はUbuntuをインストールしてすぐ消したが、なるほど、すでに開発者の常識のなさが現れていたわけか。

したがって、もしUbuntuを使い続けるとしたら、少なくとも、以下を実行しなければならない。

sudo apt-get remove unity-lens-video unity-scope-video-remote unity-lens-shopping

音楽レンズのunity-lens-musicも無用なので消しておいたほうがいい。今はローカルだが、果たして将来はどうなることやら。

少なくとも、Canonicalがプライバシーについて一切考慮しないということが判明した。

2012-09-23

Ubuntu 12.10はデフォルトでAmazonの広告をインストール

Ubuntu 12.10では、デフォルトでショッピングレンズをインストールする。レンズというのは、UnityのDash Homeに表示される、インクリメンタルサーチできるランチャーの名称だ。

Ubuntu -- Details of package unity-lens-shopping in quantal

これは、実質アマゾンの広告である。アマゾンは邪悪で不自由な電子書籍閲覧デバイスのSwindleを提供している企業であり、さらに非人道的で不自由なソフトウェアを多数取り扱っている。そのような邪悪な企業の広告が表示されるのはありえない。

このブログでもアマゾンへのリンクは多数あったと思うが、修正するのが面倒なので消してない。

私は、アマゾンの広告全般に反対しているわけではない。他人の支配下にあるWebサイトで何をリンクしようとも、他人の自由である。実際に広告を表示しているのは、ソフトウェアであるブラウザーなので、ブラウザーを支配下におく利用者が、adblockなどを使えばよい。ただし、OSは、利用者が所有、あるいは支配するコンピューターにインストールするものである。利用者が所有、あるいは支配下においていないコンピューターとは、不特定多数に利用者される、キオスクとして設置されたコンピューターなどだ。OSにデフォルトで広告をインストールするのは、ありえない。

この広告を除去するには、以下を実行する。

sudo apt-get remove unity-lens-shopping

また、Ubuntu 12.10では、ローカル画像とオンラインラジオ用のレンズもインストールされる。

Ubuntu -- Details of package unity-lens-photos in quantal
Ubuntu -- Details of package unity-lens-radios in quantal

すでに、ローカル動画とオンライン動画とローカル音楽のレンズがあるが、それと似たものになるのだろう。

私にとっては必要ないので、これもアンインストールしている。

しかし、これはどうもよろしくない傾向だ。そろそろディストロを変える潮時かもしれない。

2012-09-20

日本の海賊

知ってるか野郎ども。毎年9月19日はTalk Like A Pirate Dayだぜ。すでに日本時間では20日だが、かまうこたぁねぇ。世界的にはまだ継続中だ。そこで、今日は、にわかに海賊気分の俺が日本の海賊について書き散らしてやる。

まあ、対外的には倭寇とか呼ばれてて、主に朝鮮半島あたりをふんどし一丁で荒らしまわってた海賊もいたらしいんだがな、今回語りたいのは主に国内の海賊だ。

古来、日本では航海技術が発達していた。百済を助けるために日本が援軍を送った白村江の戦いは有名だよな。日本の航海技術はそれほど高度だったわけだ。

ただ、少し時代が下ると、どーも水路というのは朝廷からだいぶ疎まれていたらしいんだ。というのも、俺ら海賊というのは大抵、まつろわぬ民だったからな。朝廷とはしょっちゅうケンカばかりしてたもんよ。んだもんだから、租庸調を運ぶのも陸路でいった。この道を舗装するという文化のない日本で陸路なんで馬鹿げているにもほどがあるんだが、まあ、陸路なんて整備したら戦争しやすくなるだけだしな。

で、国内の海賊だが、まあ、瀬戸内海と琵琶湖に結構いたらしいんだよな。ほれ、平家物語でも言うだろ、「近く本朝をうかがふに、承平の将門、天慶の純友、康和の義親、平治の信頼」と。この天慶の純友が、当時、瀬戸内海でブイブイ言わせてた俺ら海賊の先祖だ。まあ、朝廷側から言わせれば、まつろわぬ奴らってわけだ。しかもこの純友のアニキは相当なワルだったらしく、手が付けられないんで、ひとまず官位を与えて懐柔てことで、なんと従五位下に叙せられてる。まあ、奴らの勝手につけた官位なんてしったこっちゃーねーが、悪事に目をつぶって柔和を図るほどの大海賊だったってこった。

んで、網野善彦っつー話せるオヤジによれば、いや、実際、俺は会って話したこたぁねえんだが、鎌倉時代あたりの当時の俺ら海賊には、水の民とでも言うべき、何か水上を統治する独立国みたいな、そういう気概があったらしいんだよ。当時の国内の政府のひとつである朝廷や幕府から言わせりゃ、俺らは海賊なんだろうけど、俺らから言わせりゃ、奴らは日本の中の一政府に過ぎないわけで、こちとら対等な水の上の独立国なわけよ。独立国であるからには通行料ぐらい取るのが当たり前だよな。いや、なにもただむしり取ってたわけじゃねーんだよ。まさか。俺らはそんな乱暴はしねえよ。俺らはお友達だぜ。ちゃんと守ってやるさ。みかじめ料さえ払えばの話だがな。当時の琵琶湖では、海賊の一派にみかじめ料を払って、海賊を一人船に乗せて琵琶湖を行けば、それだけで、他の海賊も手を出さなかったらしいぜ。まあ、海賊がお互いに戦争おっぱじめたら無傷じゃすまんもんな。そこは穏便にいくわな。そういうわけで、当時の海賊はちゃんと守ってやってたんだ。

でも、俺ら水の民は、当時の政府に目をつけられて、厳しく取り締まられ、次第に数を減らしていったらしいんだよな。なんでだよ。侵略じゃねーか。

で、江戸幕府になり、平和な世の中になると、俺ら水の民を撲滅してしまったり、大名に革命の力をつけさせないためとかで、水路というのはほとんど廃止されてしまったんだよ。造船技術とか航海技術とかも引き継がれずじまい。情けないよな。昔、俺ら日本の海賊は太平洋を支配していたんだぜ。それが、物流に水路すらまともに使わなくなってしまったとはな。

で、明治になって船が必要になっても、まともな知識を持った奴がいないもんだから、最初は運任せだったらしいぜ。暴風雨にあったらマストを切り落としたりとかな。阿呆かお前ら。マスト切り落として生き延びたとしても、嵐が収まってどうやって航海を再開するんだよ。まあ、大方は嵐をやり過ごしてもそのまま漂流して、知られずじまいってわけだ。

まあ、しかし、俺らの中に歴史を書き留めておく人間がいなかったのは残念だったな。せっかくの純友のアニキの活躍も、軍記物にはなってない。純友追討記にほんの少しばかり漢文が残ってるだけだ。もし軍記物になってならば、相当な人気が出たはずだぜ。ひょっとしたら平家物語よりも人気だったかもな。

2012-09-19

ひどいニュースをみた

いじめ、警察に無断通報しないで…一貫校の校長 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

東京都内の私立中高一貫校で、中学時代に同級生からいじめを受けたとして、警視庁に被害届を出した高校1年の男子生徒(15)が、進級面接で学校側から相談なく警察に通報しないよう求められたことが18日、分かった。

男子生徒は進級の条件として口止めされたと理解し口外しなかった。だが、高校に進級後もいじめが続き、改善は不可能だと判断し、8月に警視庁に暴行容疑で被害届を出した。

男子生徒の母親によると、母親と男子生徒は1月下旬に行われた進級面接で、校長から「(学則を守るなど)誓約書に書かれている事項をふまえて、具体的に守ってもらいたいことがある」と告げられたという。

その際、校長から「生徒にボイスレコーダーを持たせ、校内の人の発言を録音しない」「学校で解決されるべき問題について、学校に相談することなく、警察などへ通報しない」など4項目について守るよう求められた。その後、学校側は、校長が求めた4項目を文書にし、男子生徒側に郵送した。

男子生徒は、中学1年生の頃から、同級生らに更衣室やトイレで暴行を受けるなどのいじめに遭っており、その都度、学校側に相談していたが、解決することはなかった。

いじめを訴え続けたことで昨年9月頃から、学校側が「そういう態度だと進級できない」などと進路への影響を言及していた。そのため、進級面接の際、学校側が求めた4項目について、男子生徒の母親は「進級を条件に『口止め』を要求されたと理解した」と話す。

だが、進級後もいじめが続き、被害届を提出。受理されたのは、中学3年生だった昨年10月、体育祭で同級生から首を絞められたり、腕を殴られたりするいじめに遭ったとする内容。

校長は、読売新聞の取材に対し「確かに学校との協力関係を崩すようなことはしないでほしいという内容の文書は送ったが、進級の条件ではない。『警察に言うな』というのではなく『事前に学校に相談してほしい』という意味だった」と説明した。

この中高一貫校では、中学2年生の男子生徒(13)が同級生からのいじめに遭ったとして、8月から9月にかけ、4件の被害届を警視庁に提出している。

githubをホストするRackspace、いつも通りテキサス州で、特許侵害の申立を受ける

PersonalWeb Technologies et. al. v. Rackspace et. al.

Rackspace accused of patent infringement for hosting Github | Hacker Newsより

PersonalWeb Technologiesという聞いたこともない名前の会社が、いつも通りテキサス州でgithubをホストしているRackspaceを、特許侵害で訴えた。

この他にもPersonalWebはFacebook, Apple, Yahoo, Microsoft, IBMなどといった大企業をことごとく、特許侵害で訴えている。

No-Name Company Sues Internet, Misunderstands GitHub | Wired Enterprise | Wired.com

いい加減に、テキサス州をインターネットの世界から切り離したほうがいい。さらに、無意味な特許を認めるアメリカ合衆国も世界から切り離してはどうか。もちろん、邪悪なソフトウェア特許を認めている日本も切り離したほうがいい。

特許は技術を確信させる目的であると、たいていの国の法には書かれている。しかし、特許はその成立の初めから、技術革新を阻害してきた。

一方、githubはその登場の初めから、技術革新に大いに貢献している。

特許は修正しようのないほど壊れた仕組みである。撤廃する以外に道はない。

2012-09-18

QtとWaylandを用いた斬新なコンポジター

[Phoronix] A Crazy Qt-Based 3D Wayland "Maze" Compositor

Qt 5 based 3D Wayland compositor - YouTube

Wolfenstein 3D風の3D迷路の中に、Waylandのデスクトップを多数配置するデモ要素あふれるコンポジター。

日本書紀の冒頭を読んだ感想

これまで、古事記しか読んでいなかったのだが、日本書紀も読んでみることにした。

まず、特徴的なのが、その編集方法だ。古事記が、ひえだのあれに覚えさせた言葉を一人の博士が書き写したという体裁をとっているのに対し、日本書紀は多人数による編纂作業が行われたらしい。しかも、参考にした文章の異なる部分は、いちいち併記するという形をとっている。そのため、同じような話が何度も続いて、文章としては非常の冗長なのだが、非常に面白い。

問題は、日本書紀は明らかに中国史や儒教からの影響で、改変されているという事だ。たとえば、いざなみがかぐつちを産んで、マンコを火傷して死んだという古事記の部分は、皆同様に、単に火傷して死んだと書かれている。

また、すさのおがあまてらすおおみかみとうけいをする場面では、古事記では、すさのおの持ち物から女子が生まれたのですさのおに悪心なしとされているのに、日本書紀ではどうしたことか、男子を生むことが悪心のない証明といううけいにかわっている。あまてらすおおみかみの持ち物をすさのおが使うと男子が生まれたというものだ。しかし、その後で、道具の使用者ではなく所有者の子供だという記述があるので、やはり不思議だ。おそらく、男優先の儒教に影響されたに違いない。

また、さかはぎのうまを屋根から放り込んで機織りの女を殺すところでは、古事記では驚いた女が道具をマンコにしたたかにあてて死んだと書かれているのに、日本書紀では、やはりその詳細は省かれている。

天の岩戸に引きこもったあまてらすおおみかみを助ける下りでは、ににぎが裸踊りをしたことが古事記に書かれているのに、日本書紀では、単に踊ったとあるだけだ。

少し読んだだけで、多くの違和感を覚える。あまり信頼できない文章だ。

ただし、異説を併記しているのはすばらしい。たとえば、古事記ではおおげつひめを殺したのはすさのおということになっている。しかも、古事記ではなぜかこの部分が浮いている。古事記での配置は、すさのおが追放された後になっているのだが、どうもよくわからない。

日本書紀の一書によると、おおげつひめをころしたのはつくよみであるという。あまてらすおおみかみの勅を奉じておおげつひめの元に向かったつくよみは、口から食物をだすおおげつひめをみて、けがして奉ると思って斬り殺した。帰り上ってあまてらすおおみかみにこの由を報ずると、あまてらすおおみかみは非常に怒り、以来、あまてらすおおみかみとつくよみの中が悪いのだという。これは、昼と夜の区別がある説明にもなるし、これが本来の形だったのではないだろうか。古事記でのつくよみは、名前ぐらいしか出てこない。

ただ、古事記では鼻や尻からも食物を取り出したと書かれているが、日本書紀では、すべて口から取り出す。ただし、日本書紀では、おおげつひめの死体から生じた食物に、食物の名前と、体の部位の名前とで、古代朝鮮語の音が一致しているという注釈がある。古事記ではその一致はない。これもなかなか興味深いことだ。

機能的に同一だが、同一ではない関数テンプレート

テンプレート仮引数が関数テンプレートの仮引数リストや戻り値の型の式の中で参照されている場合、式は関数テンプレートのシグネチャの一部となる。

template < int I >
struct X { } ;

template < int I, int J >
X< I + J > f( X<I>, X<J> ) ; // #1の宣言

template < int K, int L >
X< K + L > f( X<K>, X<L> ) ; // #1の再宣言

template < int I, int J >
X< I - J > f( X<I>, X<J> ) ; // #2、これは#1とは異なる宣言

この時、式を評価した結果が同じだが、式が同一ではないものを、「機能的に同一だが同一ではない」という。機能的に同一だが同一ではない二つの宣言がある場合、ill-formedとなる。no diagnostic is required.

template < int I >
struct X { } ;

template < int I >
void f( X< I + 10 > ) ;

template < int I >
void f( X< I + 1 + 2 + 3 + 4 > ) ; // ill-formed

規格にもあるように、これを判定したり、エラー表示したり警告を出したりする必要はない。私の知る限り、これを判定するC++コンパイラーはない。

日本の法解釈が危険なレベルに達している

「人体食」イベントで男女4人書類送検 局部をフライパンで調理、他人に提供 - MSN産経ニュース

東京都杉並区のライブハウスで今年5月に開催された「人体の一部を食べる」と称するイベントをめぐり、警視庁保安課と杉並署が18日、自分の局部を他人に提供したなどとして、わいせつ物公然陳列の疑いで、相模原市に住むイラストレーターの男(23)と東京都渋谷区に住むダンサーの女(29)ら男女4人を東京地検に書類送検した。

わいせつ物だと。医療的に切除した局部の肉片がわいせつ物ならば、もはや何がわいせつ物でもおかしくはない。

日本の法解釈は危険なレベルに達している。

Clover Trailは忘れろ。時代はValley Viewだ。

[Phoronix] Intel Valley View SDV Powers On With X.Org

やはりというか当然というか、Valley Viewの自由なGNU/Linux用ドライバーが公開された。

2012-09-17

Aliyun OSについて

Is Aliyun OS really Linux? Android? A rip-off of both? | ZDNet

Aliyun OSだが、どの陣営に対してもよろしからぬOSであるという記事が出ている。

まず、Android自体は自由なソフトウェアだが、Androidを使う団体があり、そこに加入する際には、Androidの非互換なforkを作らないという契約をしなければならない。今回のAliyunはそれに違反する。

また、LinuxカーネルはGPLv2だが、Aliyunのソースコードは、現在のところ公開されていないし、公開される気配もない。したがって、GPL違反でもある。

また、Androidのapp storeからソフトウェアを許可無く流用したらしく、さらにGoogleのAndroid用ソフトウェアも無断で搭載しているのだという。

2012-09-16

ものにカメラを取り付けて動かしながら撮影した映像

Hula Cam at Burning Man 2012 - YouTube

フラフープにカメラを取り付けて撮影したらしい。面白い映像だ。

似たような映像としては、剣先にカメラを取り付けて演舞したものがある。

Spin Around - YouTube

2012-09-15

Appleに洗脳された信者の末路

不自由で制限的で非人道的なiPhone 5がもうすぐリリースされようとしている。Appleの営業部門は非常に優秀らしく、信者を洗脳するのがうまい。新しいiPhoneが出るたびに、型番落ちのiPhoneは、一瞬でその価値を失うのだ。

ここで面白い実験がある。なんでも、街角でiPhoneユーザーに、新しいiPhone 5を試させ、現行のiPhone 4Sとどちらが優れているのかたずねた。しかし、iPhone 5はまだ発売されていない。実際に使ったのは、素のiPhone 4である。

しかし、Apple信者は、現行のiPhone 4Sよりも、自称iPhone 5(実際はiPhone 4)の方が、より早く、軽く、しかも大きいと評価した。

信仰は盲目なるかな。

IntelとAMDの新APUがGNU/Linuxをサポートしないこと、GoogleがアリババOSを差し止めたこと

[Phoronix] Intel Shafting Linux Users With Clover Trail: No Support

Intelの次期Atom製品、Clover Trailは、GNU/Linuxをサポートしない。Atomは、省電力なプロセッサーであり、タブレットなどのやや小さいコンピューターに使われている。

現在、ネット上には物事の本質を理解しない議論であふれている。Atomはx86ベースであり、Linuxカーネルの実行を阻害するような機能は含まれていない。問題は、Clover Trailが使っている、サードパーティGPUであるPowerVRに起因する。PowerVRはImaginationからのライセンス品であり、自由なドライバーを作れないし、そもそもGNU/Linux用のドライバー自体がない。

PowerVRの自由なドライバーは、自由ソフトウェア財団でも高優先度プロジェクトに指定されている。

High Priority Free Software Projects — Free Software Foundation — working together for free software

問題は、PowerVRを使って開発するには、Imaginationの理不尽な契約に同意しなければならない。その契約は、PowerVRの詳細を公開することや、PowerVRの自由なドライバーの開発を禁じている。そのため、PowerVRの自由なドライバーを開発する知識のある人間は、ことごとく契約により開発できない。このために、ソフトウェアのNDAは邪悪であり、決して同意してはならない。そのような理不尽な契約を強いてなぜ売れるのかというと、いまのところ、ライセンス可能で極小省電力で性能も悪くないというGPUが、まあPowerVRぐらいしかないためだ。

私から言わせると、PowerVRのような自由をサポートしないGPUを使う製品は、滅びたほうがよいし、ソフトウェア自体にNDAを要求するソフトウェアも滅びたほうがよい。私は大真面目にこれを言っている。もちろん、MS WindowsAppleのMac OSやiOSやPS Vitaのような制限ある製品も含まれる。一般に、ゲーム専用機は制限されていて非人道的であるので所有してはならない。

もっとも、Clover Trailのような邪悪な製品は、次のおなじ市場向けのValley Viewまでのつなぎでしかない。現在の観測によると、Valley ViewはIntel内製の、Ivy Bridgeに搭載されているGPUを使っているとのことだ。すなわち、自由なソフトウェアも動作するだろう。

[Phoronix] AMD "Hondo" APUs May Not Be Too Linux Friendly

AMDのAtomと同じ市場向けのプロセッサーであるHondoも、Linuxカーネルをサポートしない。

これは、Linuxカーネルの動作を阻害する機能があるのではなく、単に公式にLinuxカーネルをサポートしないだけだ。Hondoはx86ベースであるし、また統合GPUもRadeonベースなので、ひょっとしたら動くかもしれない。ただし、現在、AMDのGPU向けの自由なドライバーは、電源管理などの、この市場向けの本質的な機能を欠く。そのため、あまり使い物にはならないだろう。

もはや、ハードウェアは、それ単体では動作しない。ハードウェアを動かすソフトウェアが必要である。ハードウェアを売りながら、適切なソフトウェアを提供しないのであれば、そのハードウェアは文鎮と同じである。単に文鎮を所望ならば、もっと適切な、ソフトウェアが必要なく、電力消費も一切ない優れたハードウェアがたくさんある。

Acer cancels phone launch with Alibaba, allegedly in response to threats from Google | The Verge

GoogleヤクザがアリババOSを搭載した製品の出荷を妨げたらしい。なんでも、「androidのパクリ」だとか。はて、Linuxカーネルを使い、GoogleのコードがApacheライセンスであるandroidの、「パクリ」とはどういうことだろう。

推測するに、大方は、特許か商標で自由を阻害しているのだろう。Linuxカーネルは時代遅れのGPLv2や、弱い許諾的ライセンスだからそういう理不尽なことが起きるのだ。やはり、真に強い自由なライセンスであるGPLv3を使わねばならない。

2012-09-14

LLVM 3.2が年内に出るかも

[Phoronix] Planning For The LLVM 3.2 Release This Year

LLVM 3.2は、年内のリリースに向けて調整が進んでいるようだ。

ターミネーターの歴史改変

ターミネーターという映画がある。現在、ターミネーター4まで出ているが、特にパラドックスで問題になるのは、1から3までの作品だ。

ターミネーターのあらすじは以下のようなものである。

未来では、人工知能として開発されたスカイネットが自己認識するに至り、すべての機械が人間に対して反乱を起こした。革命を起こした日を、審判の日と呼ぶ。ジョン・コナーは抵抗軍の指導者として機械との戦いを指導し、ついに機械を打ち負かそうとする。追い詰められたスカイネットは、タイムマシンを発明し、歴史を改変してジョン・コナーの存在を消すため、機械の暗殺者であるターミネーターを過去に送り込む。一方、抵抗軍も護衛を過去に送り込む。

最初の作品ターミネーター(T1)では、スカイネットはジョン・コナーの母親であるサラ・コナーを暗殺するべくT-800を送り込んだが、阻止された。

ただし、未来からターミネーターがもたらされたため、歴史が変わってしまった。

ターミネーター2(T2)では、未来から送り込まれたT-800を解析した結果、スカイネットの完成が早まり、結果として審判の日も早くきた。しかし、ジョン・コナーが抵抗軍の主導者となり、機械を追い詰める未来は変わらなかったらしく、追い詰められたスカイネットは、この時間軸でもやはりタイムマシンを発明し、少年ジョン・コナーを暗殺するべくT-1000を送り込む。一方、革命軍もT-800を鹵獲し、護衛として過去に送り込む。結果として、暗殺は阻止され、T1のときのT-800の残骸や解析結果も消され、T2のT-800も溶鉱炉に落ちた。Hasta La Vista, Baby!

しかし、これでも審判の日は回避出来なかった。

ターミネーター3(T3)では、かろうじて残ったバックアップの解析結果などから、やはりスカイネットが作られた。しかも、今度のスカイネットは、全世界の軍事民間のコンピューター上で動く、P2P型の集合体としてであり、潰すことができなくなった。しかし、T2によって改変された時間軸でも、やはりジョン・コナーは抵抗軍を率いてスカイネットを追い詰めたらしい。スカイネットはまたもやタイムマシンを発明し、青年ジョン・コナーを暗殺すべくT-Xを送り込む。それを阻止するため、鹵獲したT-850が抵抗軍により送り込まれる。

参考:Timeline - Terminator Wiki

ちなみに、映画の出来は、ターミネーター2が最高だ。初回よりも面白い。とりあえずどれか一つだけみるのならば、ターミネーター2をみるべきだ。ターミネーター3はセルフパロディに成り下がっている。ターミネーター4は、知らん。

ドラえもんのタイムマシン解釈

ドラえもんには、タイムマシンが存在する。ドラえもんは未来から歴史を改変するためにやってきたロボットであり、当然、時間旅行に関わる話がたくさん出てくる。その過程で、多数のパラドックスが存在する。

たとえば、第一話で語られる、歴史改変前の未来がある。長い連載と原作者以外の者の手による作品により、未来の詳細の細部は異なるが、概ね次のようなものである。

本来の時間軸におけるのび太は、現在と同じく未来もまるでダメで、就職に失敗し、それならばと起業するが、これも失敗する。ジャイ子と結婚し、子孫を残しているものの、末代になっても借金が残っている。

このため、子孫のセワシは歴史を改変するべく、タイムマシンで狸猫型ロボットを送り込む。

マンガ第一話ののび太ですら指摘するように、過去を改変するとセワシは存在しなくなるのではないかという疑問には、他で調整して同じような未来にするのだと答えている。

ほんの僅かな違いでも、未来には相当な影響が出るはずなのだが、どうやっているのか。

未来の自分に助けられるパラドックス

ドラえもんの原作マンガや映画で、未来の自分に助けられるという筋書きがよくある。困難な問題に直面し、解決方法がわからない時、すでに解決済みの未来から自分を連れてきて問題を解決させるというものだ。しかし、その問題とは、問題が解決できない場合、未来の自分が救助に来れないような問題なのだ。一体、この未来の自分とやらは何なのか。

未来を延々と先取りするパラドックス

人気漫画、ライオン仮面で、主役のライオン仮面が敵に捕まり絶体絶命というところで終わる。ドラえもんはタイムマシンでいち早く次号を読む。次号では、ライオン仮面の弟のオシシ仮面が登場するが、やはり敵の魔の手に落ちて、火あぶりにされて悲鳴を上げるところで終わる。

ここで、フニャコ・フニャオに頼まれて、更に次号のライオン仮面を未来から調達する。しかし、未来のライオン仮面も、同じように新しい仲間を登場させ、同じように絶体絶命に陥るというものであった。

フニャコ・フニャオは締め切りに追われる多忙な生活が嫌になり、ドラえもんに代筆を頼む。ドラえもんは、未来の次号を取り寄せつつ代筆するが、本当の作者は誰なのか疑問に思う。

どうも、ドラえもんの世界では、未来は常に現在直面している問題を解消しているらしい。そのため、解決方法がわからない問題を解決するのに、未来から自分を引っ張ってきて解決させるという筋書きも多い。その過程で、本当に問題を解決しているのは誰なんだという矛盾が生じる。

ドラえもんとキテレツ大百科のタイムパラドックス

ドラえもんとキテレツ大百科で、覚えている印象深かったタイムパラドックスをメモがわりに。

キテレツは、先祖のキテレツ斎の書き残したタイムマシンの作り方を読んで、タイムマシンを作った。なぜか、キテレツ斎の時代には存在しないはずの電池などの記述に疑問を抱く。さて、出来上がったタイムマシンに乗って過去に行ったところ、タイムマシンが壊れて帰れなくなった。たまたま通りがかったキテレツ斎がタイムマシンを見て直した。その結果、キテレツは現代に戻ることができた。

キテレツ斎は、キテレツのタイムマシンをみて、作り方を記述した。キテレツは、キテレツ斎の記述通りに作った。では、本当にタイムマシンを発明したのは誰。

のび太はしずかちゃんを連れて、タイムマシンで過去へと遊びに行った。しかし、タイムマシンをなくしてしまい、帰れなくなった。ドラえもんはのび太がどの時代に行ったのか知らないので、助けに来ることはできないはずだ。しかし、ドラえもんは助けに来た。一体どうやって居場所を知ったのかと問うのび太の前に、明日ののび太が現れた。ドラえもん曰く「助けだされた明日ののび太に居場所を聞きに行ったのさ」、今日ののび太「では、明日の僕は誰が助けたの?」、明日ののび太「それはもちろん明日の僕さ」、のび太「いや、しかし、明日の僕は今日の僕なわけで、僕が助け出されるためには・・・」。しずか「さっさと帰して」

無性にかっこいいXiki

無性にかっこいいXiki。

trogdoro/xiki · GitHub

現在、Emacs上で動くらしい。またVimへの移植も検討されているのだとか。

まあ、耳目を驚かすことはたしかだが、実際に使いたいかというと、うーむ。

またEolasのクソか

Eolas Sues Facebook And Disney Over University Of California Patents

特許ゴロはおいしい商売らしいな。

GNU/Linuxで異なるOpenGL実装の混在を可能にするべく議論が進んでいるらしい

[Phoronix] A New Linux OpenGL ABI Is Being Proposed

GNU/LinuxにおけるOpenGLの実装は厄介だ。なぜならば、GPUベンダーごとに独自のlibGL.so.1を提供しなければならないからだ。つまり、同時に複数のOpenGL実装を混在させることはできない。

現在、libGL.so.1は、実際の実装へのディスパッチをするものに変えようという議論が進んでいるらしい。

2012-09-13

中国にはいまだに文明が存在しないな

頭押さえつけ取材対応を妨害 中国公安当局 - MSN産経ニュース

【北京=川越一】日本政府による尖閣諸島国有化を受け北京入りしていた外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長が12日、中国外務省の羅照輝アジア局長らとの会談後、市内のホテル前で報道陣に対応しようとしたところ、公安当局などに妨害された。

当局は突然、現場に警察車両で乗り付け、取材活動を許可しない旨を日本大使館関係者に通告。警備員らが杉山局長の頭を押さえつけて車に押し込み、報道陣との接触を妨げた。

空港で取材に応じた杉山局長は「あらゆる形で意思疎通を続け、強化していくことが重要という点では一致した」と述べたが、会談の詳細な内容には言及しなかった。

礼を知らず。まあ、もっとも中国人にしてみれば、周囲は取るに足らない夷だが。