2009-03-11

諸君らの期待していたハイブリッドHDDは死んだ。何故だ

Windows 7 Won't Save Hybrid Hard Drives - Lab Notes by ExtremeTech

2007年頃に、ハイブリッドHDDというものが期待されていた。これは、通常のHDDと、数百MBから数GBのフラッシュメモリを組み合わせたもので、両方のいいとこ取りを狙ったものだ。つまり、HDDの大容量性と、フラッシュメモリのランダムアクセスの早さを組み合わせようというアイディアだった。パフォーマンスの他にも、省電力性も期待されていた。なぜならば、常にディスクを物理的に回転させなくてもいいので、電力が節約できるというわけだ。(追記:フラッシュメモリ内のキャッシュにヒットすれば、ディスクを回さなくてもいい)

ところが、現実はそううまくはいかなかった。まず、高価な割には、パフォーマンスもそれほど上がらず、消費電力も、下がるどころか上がってしまった。なぜならば、フラッシュメモリとHDDの両方を動かさなければならなかったからだ。そして、現在、数百GBのSSDが大量に出回っていることも、ハイブリッドHDDの必要性を微塵も感じさせない。もちろん、当時は、こんなにも早く大容量のSSDが普及するとは、思っても見なかったわけだが。

まあ何にせよ、ハイブリッドHDDは死んだ。RIP(安らかに眠れ)

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