源氏物語は、森林太郎も言ったように、「眠気を催す書」である。あんまり日本の文化に寄与してはいない。まあ、いわば、腐女子が描いた厨二病ラノベなので、エロゲにするには向いているのかもしれない。
ふと考えてみたが、古典をエロゲにするなら、浄海入道がかなり良い題材だと思う。祇王祇女といい、厳島内侍といい、話題に事欠かない。
それでも、当時の女性の美意識を忠実に再現しようとすると、到底現代人の完成にはあわないだろう。日本の昔のやんごとなき女というのは、薄暗い部屋の中にいて、分厚い着物から、白い顔と手だけだしているものであるというのは、谷崎潤一郎の言だ。
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