2009-12-24

Nyzillaが公開された

Winnyサイトブラウザ "Nyzilla" - Download

歓迎すべきソフトウェアである。

WinnyのようなP2Pファイル共有ソフトは、世界中で開発がつづいているが、日本はどうも異質である。ソフトウェアが何をしているか、ユーザーが分からないのである。むしろ逆に、わざと隠そうとしている意図すらある。これはどう考えてもおかしい。ソフトウェアが何をしているかは、ソフトウェアにはわかっているのだから、ユーザーにも知らせるべきである。

いろいろ議論はあったが、結局Winnyに限っては、合法利用が不可能だったと結論しなければならない。中継機能によって、意図しないファイルまで受信、送信してしまう可能性があるのだから。

そういえば昔、Shareのキャシュを一覧表示するソフトウェアのGUI部分を書いたことがある。あれも、本来ユーザーが知っているべき情報が、技術的困難からではなく、意図的に隠されていることへの不満だったのである。結局、Shareはその後、「拡散」と称する、強制アップロード機能が導入されて、合法利用を不可能にしてしまった。残念なことである。

高木浩光@自宅の日記 - Nyzilla 1.0 リリース

「迷惑をかけないようちゃんと使っていただきたい」とのことだが、どうやったら「ちゃんと」、つまり、合法に使えるというのだろう? BitTorrentやLimeWireならば、利用者の意思で合法に使うことができる。しかし、Winnyの場合は、Winnyネットワークに参加している全員が合法に使用しない限り、誰も合法に使うことができない構造に設計されている。

それなのに、「ちゃんと使って頂きたい」というのは、いったいどういう方法なのだろう? 本人に会う機会のある方々は、ぜひ本人からその回答を聞き出してほしい。私も、次の機会ではそうしたい。

47氏も苦しいというか、なんというか。

一時期、P2Pプロトコルは乱立したが、現状では、合法利用ができる現実的なプロトコルとその実装は、BitTorrentプロトコルぐらいなものだろうか。

2 comments:

Anonymous said...

Nyazilla(にゃじら)じゃなくてNyzilla(にぃじら)

江添亮 said...

うへ。修正しました。