2010-03-02

カネを得る方法

本の虫: 理想主義者には金がない

理想主義っていうかただの横着。素直に金くれと書けばいいものを、言い草が回りくどい。

寄付を受け付ける口を公開しておけばいいんじゃないかな.

今回は、いつもの口上を封印して、直接、すばやくモノを言うことにする。

カネだ。カネが必要だ。それも、今すぐ必要だ。すでに貯金は五桁、このままでは、遠からず、今の生活は破綻する。

今、C++0xの参考書を書かなければならない。しかし、今の環境は、カネなしでは保てない。では、当面のカネをどうするか。

寄付を募る

具体的に、どういう方法で金を受けとればいいのだろうか。現在、クレジットカードをもっていないので、PayPalは使えない。銀行振込が、最も手軽だろうか。その場合、地方銀行ではなく、全国的に展開する銀行の口座をつくるべきだろうか。税金はどうか。いや、そもそも、税金が問題になるほど寄付が集まってから考えても、遅くはないだろう。

このブログに広告を貼る

そもそも、このブログの価値がどれほどあるのか。一日のPV数は、千前後である。ここ数カ月ほど、数千超えの注目を集める内容をいくつもかいているとはいえ、所詮は個人のブログであり、PV数にこだわってはこなかった。第一、自分のブログに広告を貼るのは、できれば避けたい。

働く

結局、これが一番、手っ取り早くて、確実な方法だ。しかし、この選択肢を選んだならば、C++0xの参考書の執筆は、諦めなければならない。たとえ書いたとしても、品質は、期待出来ない。

ここから、いつもの、回りくどい口上に戻る。

そもそも、寄付は集まるのだろうか。Bjarne Stroustrupも言っているように、

主要なC++ユーザーやC++ベンダーから、年間数万ドルぐらいの支援金を募って、そういう「C++設計及び検証ラボ」なるものを設立、運営するのは、理にかなっておる。だが、だれも興味を持っておらんようだな。コモンズの悲劇によく似ているが、連中はむしろ、その100倍のカネを、なにがしかの製品につぎ込んで、また違った商業的利益を得たいようなのだ。

It would make perfect sense for the major users of C++ and the major vendors of C++ to chip in a few tens of thousands of dollars a year each to create and maintain such a "C++ design and validation lab"—but they don't seem interested. It is a variant of "the tragedy of the commons" that they would rather spend 100 times more money on something proprietary in an attempt to gain a differential commercial advantage.

数人から、わずかに数万円ほど得たところで、あまり問題の解決にはならない。

今現在、C++0xの総合的な参考書に向けて動いているのは、私しかいないのではないかと思う。しかし、C++の規格そのものにすら金がでないのに、はたして本の執筆に寄付をする人間が、どれほどいるのか。それがましてや、まだ出来上がっていない本に対する寄付なのだから。

思い返せば、二年前、何もかも行き詰まり、学校を辞め、バイトを辞め、身を軽くして、以て心身の安定を図った。

結局、読書と、規格を学ぶことだけは、捨てることが出来なかった。

そして、今、C++0xの本を執筆する機会を得たが、カネという難しい問題がある。カネなどいらないのだが、どうやら、日本で生きていく上は、カネが必要らしい。

ともかく、何もしなければ破綻するのは確実なので、口座でもつくるか。

9 comments:

Anonymous said...

理想を抱いて溺死しろ。

Anonymous said...

お金がないとのことですが、周囲にロングゲート関連諸氏、また、C++標準化委員会を通じた大企業とのネットワークもお持ちのあなたが、なぜそこから支援を受けることができないのでしょうか?
まずはあなたを一番よく知るそれらの皆さんの支援を仰ぐ方が、ネットで不特定多数に向けて叫ぶよりも手堅いと思うのですが、いかがでしょうか。
一方で、もしそれらの方々があなたを支援しないとしたら、それは何故でしょうか。

Anonymous said...

近年は、クレジットカードと同様に使える VISA デビットカードが
日本でもサービスされています

http://www.ebank.co.jp/ の、イーバンクマネーカードがいいと思いますが、
手数料なしのサービスが終了し、有料サービスのみになります

PayPal にも登録出来ますよ

実家が存在するのであれば、頼りになるのでは

Anonymous said...

定期的に口座から引き落とされているような契約を解除すると、
とりあえず出血は止まるでしょう

江添亮 said...

>理想を抱いて溺死しろ。
子曰、朝聞道、夕死可矣。
理想ですね。

>Anonymous
結局のところ、私自身、積極的に「カネくれ」というのが嫌いなのですよ。
カネなんてどうでもいいのです。ただし、どうも、この世の中は、金なしでは生きていけないのです。
ただ、どうも好きに慣れませんね。

また、標準化委員会というのは、完全なボランティアです。
一応、委員として参加するには、企業のバックアップが必要なのですが、まあ、所詮そこまでです。

結局、なんの前例もない人間に、カネを出そうと言うところは、なかなかないのです。

萌ゑ said...

何かシェアウェアを作って公開するとか
あーでもシェアウェアを作るぐらいなら普通に
働いた方が楽かもしれませんね

Anonymous said...

貯金 五桁はやばいですね。今の時代ならバイトすればいいじゃないですか。
結局、いかなる生物も自分の食い物は自分で調達するしかないのです。<自営の農・水産業>
あるいは別のものを生み出し、他人がそれを受け取る対価として
その人の作った食い物を得るという方法もあります。<サラリーマンとか、プログラマとか。>

「バットが大好きでバットに詳しいが打たない野球選手」
に金を払うヤツはやっぱりそうそう居ないんですよ。
バットは使って何かを生み出すことで初めて価値があるのです。
(例外的な人は、知識を生かしてバットを開発して「生み出せ」る人も居ますが)

このバットをC++に置き換えても、同じ事が言えてしまうのではないかと。

Anonymous said...

先のACです。まじめにお返事します。

> 結局、なんの前例もない人間に、カネを出そうと言うところは、なかなかないのです。

それはその通りだと思います。オリンピックに出るような、既に目に見える実績を積み上げた選手だってスポンサー集めには苦労すると言いますから、なにも実績のない人には絶対にだれもお金を出さないでしょう。ただ唯一、何の実績もない人にお金を出すのは親です。(一般には。)ご両親がご健在ならば、頭を下げてみたらいかがでしょうか。

あとは、やはりアルバイトをなさることをお勧めします。ミュージシャンだって、スポーツ選手だって、アルバイトしながら自分の理想のために必死で努力しています。吉野家でアルバイトすれば8h×800円×20日/月=128,000円稼げます。そして、なんと残り16時間もあるんですよ。睡眠を3h/日とったとしてもまだ13h、休日を入れれば月に470時間もC++のために費やせます。受験生でさえそのくらい勉強しますから、できますよね。

24時間あるからつい余計なことを考えて、オレの才能を理解しない奴らは許さんと、世の中を逆恨みするようになるのです。本当に毎日集中していれば、ブログでくだを巻く暇など無いはずですよ。ぜひアルバイトをして、自分を追い込んで、理想を追い続けて頂きたいと思います。

ytnobody(YellowTurtle) said...

いっぺん職業プログラマになってみな。とアドバイスしておきます。
理想と現実の乖離。貧困からの開放。プログラマとしての実力のベンチマーク。新たな知識の体得。仲間やライバル、師の登場。二度と貧困に陥らないための考え方の習得。等など。
これらすべてが、あなたを待っています。