2012-08-28

最近気になったニュース

[Phoronix] Canonical Plans To Drop Alternate Ubuntu CDs

Canonicalに、UbuntuのAlternate CDをやめようという動きがあるらしい。提供するISOイメージの種類を減らすことで、GUIのインストーラーに特化することで、労力を集中させるのが狙いなのだとか。おそらく、これはデスクトップ版だけの話で、サーバー版はテキストベースのインストーラーを維持するようにみえるが。

ただ、まだGUIのインストーラーでは実装が不十分な機能がある。LVMやインストール時のRAIDなどだ。それに、GUIのインストーラーが動かないコンピューターも多数ある。

[Phoronix] Linux Kernel Proposal For Dropping Keyboard Support

[Phoronix] Linux Kernel: "Drop Support For x86-32"

「x32により、64bitコードと32bitコードのいいとこ取りしたバイナリ使えるじゃん。つーことはさ、x86-32ってもーいらなくね? 廃止しようぜ」という内容の釣り投稿がMLに投げられて、白眼視されながら議論されている。

「いい加減認めようぜ。Linuxはデスクトップ市場ではボロ負けだ。さらに、デスクトップ自体が衰退しつつある。これからはスマートフォンやタブレットの時代だぜベイベー。もう、Linuxカーネルからはレガシーな入力装置のサポートをdeprecatedにしてもいいんじゃないか。そう、キーボードというレガシーなデバイスのサポートをやめよう」という内容の釣り投稿がMLに投げられて、白眼視されながら議論されている。夏厨の季節か。

[Phoronix] The C Back-End To LLVM Is Back To Being Revived

Clang 3.1で、メンテナンスされていないという理由で削除されたCバックエンドが、新たな開発者を得て復活したそうだ。

Students for Free Culture » Blog Archive » Stop the inclusion of proprietary licenses in Creative Commons 4.0

freeculture.orgが、Creative CommonsのNonCommercialとNoDerivativesは自由の精神に反しているので廃止しようという提言をだしている。

ND(派生禁止)は改変された派生物による被害を恐れる著作者が使うものだ。しかし、彼ら著作者の恐れる改変とやらの一部は、fair useによって元から保護されない権利であるし、またその他の人格を損なうような悪意ある改変に関しては、ライセンスでも保護されている。つまり、NDを使う必要はない。

NC(非商用)は、非資本的で非民営的なライセンスである。しかも、非営利といういいイメージのある言葉と混同されやすい。商業的独占を招く悪である。商業的権利をすべて握っているのだから、結局のところ、"All rights reserved"と書くのとほぼかわりはない。文化的著作物に対して商業的独占を維持するのは、時代遅れの中間者による制限多い商慣習を維持することである。この制限を排せずして、中間搾取のない進歩は望むべくもない。

しかも、このふたつの条項は、共有財産の発展に何ら寄与しない。むしろ抵抗である。

NDとNCは自由なライセンスと非互換であり、その意味にたいしても誤解が多い。これをすみやかに取り除かざるは過ちなり。

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