最近のGNU/Linux関連で気になったニュースで、まだこのブログで取り上げていなかったもの。
[Phoronix] Link-Time Optimization To Speed Up The Linux Kernel
LinuxカーネルをGCCのリンク時最適化を有効にしてコンパイルする試み。現在試している所では、コンパイル時間が4,5倍になり、メモリは4~9GBほど必要になる。多少のパフォーマンス向上やバイナリサイズの減少はみられるようだ。
[Phoronix] LanyardFS: A New Linux File-System
主に組み込みやリムーバブルメディアのための少機能な新しいファイルシステムであるLanyardFSが提案されている。
[Phoronix] Adaptive Tickless Kernel Still Being Adapted
Adaptive Tickless Kernelの試み。Linuxカーネルは定期的にカウンターを刻む必要があるが、アイドル時にはできるだけ省略しようというもの。これにより、電力消費や発熱を抑えることができる。
また、最近、KickstarterでGNU/Linux向けのゲームへの投資を募るものがたくさんある。自由なソフトウェアではなさそうなので、あえてリンクしないが、興味深い傾向だと思う。思うに、GNU/Linux向けのゲームが増えるのは、その下の実装、つまりGNU/Linuxのゲーム用途へのパフォーマンスや利便性の向上をもたらすので、たとえそのゲーム自体は邪悪な制限ソフトウェアであるから拒否すべきであるとしても、非ゲーマーにも恩恵は受けられるのではないかと思う。
[Phoronix] Arch Linux Is Switching To Systemd
Arch LinuxがSystemdに移行するそうだ。Ubuntuがわざわざ軽量シェルであるdashを開発してまで、古典的なinitシステムの延長線上にある実装にこだわるのと対照的だ。もっとも、Debianの方針として、Linuxカーネル限定の移植性の低いSystemdは使わないということもあるのだが。
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