Panic Blogで、ライトニングデジタルAVアダプターは、ARM SoC搭載のコンバーターだという事実が公開されて、注目を集めていた。そのブログ記事は、本の虫: Lightning Digital AVアダプターは驚くことにARM SoCを使ったコンバーターだったで翻訳している。
なんと、そのブログのコメント欄に、Apple関係者らしき匿名の者がコメントを寄せている。
このアダプターの処理にAirplayは関わっていない。
このアダプターのSoCはXNUベースのカーネルをブートすることは事実だが、iOSとアダプターのファームウェアの関係はそこまでだ。ファームウェア環境はlaunchdすら実行しない。シェルもないし、ユーティリティもない(Max OS Xで「BSDサブシステム」と呼んでいるもの)。ブートすると即座にホストデバイスからの入力を受け付けるデーモンへと移行し、データストリームをデコードし、A/Vコネクターへ出力する。低級データ転送とHDMI出力のためのカーネルモジュールがいくつかあるが、それだけだ。もっと詳細を語りたいのだが、私がこれを匿名で投稿しているのは理由あってのことなのだよ。
このアダプターが存在する理由は、単にライトニングが生のHDMI信号をケーブルで経由させるだけの性能がないからだ。ライトニングはシリアルバスだ。特に複雑な混線はない。ここでの議論とは違い、利用者を制限する意図はない。我々はこれにより、「アダプター」の処理をアダプター自体にさせ、ホストハードウェアが、ライトニングの先に何が接続されてもかまわないようにしている。もし君が、GPIBポート付きのライトニングアダプターのようなものを作りたいのであれば(笑ってくれるな、大真面目にやろうとしてる連中を知っている)、iDeviceに必要な実装はソフトウェアだけですみ、ハードウェアは必要ない。そのGPIBアダプターは必要なライトニング→GPIB回路を含むからだ。
これはHDMIアダプターと特に変わらない。ライトニングはHDMIとは関係がない。単に高速シリアルインターフェースに過ぎない。AirplayはハードウェアH.264エンコード技術を使っているし、我々にもその技術はある。ここでやっているのは、その技術を使い、出力ストリームをその場でエンコードしてライトニングケーブルを通過させてPanicの連中が発見したARM SoCに渡している。Airplay(ネットワークプロトコル)は、これには一切関係がない。エンコードされたデータはパケット化されたデータとしてライトニングバスを転送され、ARM SoCでデコードされ、HDMIとして出力される。
この仕組みにより、地球上のあらゆるデバイス用に、ライトニングポートにつなぐ適切なアダプターさえ作れば、末端のバス(HDMI、DisplayPort、あるいは未来の規格)が何であれ、出力可能となる。iOSデバイスは末端につながるハードウェアがなんであるか気にしないのだから、新しいA/Vコネクターが市場に現れても、新しいiPadやiPhoneを使う必要はない。品質に向上の余地はあり、改良中である。現時点では、品質は許容可能な範囲である。このシステムの動的な仕組み(ファームウェアはROMではなくRAMに格納されている)により、将来のiOSのアップデートで、これのアップデートも提供されるだろう。それがいつ起こるのかは、私が匿名であるのと同じ理由により明言できないが、これらの懸念も無視できなかったのだ。
まあ、アダプターまで含めてApple環境なんだろうな。
1 comment:
Thank you so much !
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