Canonicalがまったく新しいディスプレイサーバーであるMirを秘密裏に開発していたことは、衝撃を持って受け止められた。すでに、XやWayland開発者による非難の声が上がっている。Phoronixがまとめているので紹介する。
[Phoronix] Upstream X/Wayland Developers Bash Canonical, Mir
Wayland/Westonの作者であるKristian HøgsbergはGoogle+上で、「またいつものことさ」と書いている。MirSpecにある、Waylandの入力モデルが複雑すぎて非現実的だという批判には、Waylandではすでに実装済みで動くものが存在するとバッサリ。
また、長年のX.orgへの貢献者であるDaniel StoneがPhoronixのフォーラムによせたコメントによれば、やはり入力モデルの批判は見当違いで、Canonicalのやり方ではまともに動かないとしている。また、Waylandの将来性については全く問題ない。問題はむしろ、またもや新たな規格が出てきたことで、ツールキットやらドライバーやらハードウェアやらへの対応の負担が増すことだとしている。
Red Hatの開発者であるLennart Poetteringは、「Mirには輝かしい将来が横たわっていると言えるね。bazaarやUpstartやProject Harmonyのようなさ」と皮肉る。
bazaarはCanonicalによって開発されたバージョン管理システムで、主にCanonicalのlaunchpadだけで使用されている。UpstartはCanonicalによって開発された新しい初期化デーモンで、sysvinitとの互換性を保ちつつ改良されている。これは主にUbuntuと・・・、こちらは一応、Ubuntu以外でも使われている。もっとも、Systemdの方が主流だが。Project Harmonyは貢献の際のライセンスなのだが、失敗というか、まああまりいい評判は聞かない。
Red Hat所属で長年X.orgとMesaに貢献してきたDavid Airlieは、「次のUbuntuのリリースはJumping Sharksと呼ぶべきだね。奴らにディスプレイサーバーを開発出来るだけの力はないだろう。Waylandに見当違いの批判をしているのがその証拠さ」とコメント。
等など、いずれもCanonicalのWaylandへの技術上の批判は完全に間違っていると切り捨てている。
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