2009-07-02

個人情報保護法があほらしいことになっている件について

「情報」は「財物」に当たらず 「情報窃盗罪」なく個人情報流出の一因に - ITmedia News

ええ、何のための個人情報保護法を作ったのだろう。まさにこのような事例を違法とするためではなかったのか。

思い出すのは、ある会社の面接に行った時、履歴書を渡すのに際して、個人情報保護法のため、この書類にハンコをつく必要があると言われたことだ。読んでみると、当社は個人情報を外の目的に使用しないの、外部委託はしないのと、その手のことが書かれていた。書類に書かれていることは正しかったのだが、解せないのは、私のハンコが必要だと言うことだ。これは、「お前」が「私」に対して保証することである。なぜお前の遵法に対して私の了承が必要なのだ。法は契約書類を超越するので、仮にこの契約書類に、法に反することが書いてあって、私がハンコをついたとしても、それは無効である。してみれば、法に違反しないことは、そもそもハンコなど必要ないだろう。この書類の文面を読むに、この書類を用意すべきなのは、むしろ私で、ハンコをつくべきなのは「お前」じゃないのか。何で「お前」が法を遵守するということに対して、「私」がハンコをつかなければならないのだ。

ちなみに、その会社は、個人情報保護法に関しては関心が高かったものの(ただし解釈がめちゃくちゃだったが)、健康増進法に関しては一切の知識がなく、私とタバコの是非に関する喧喧諤諤の論争をするハメになった。だいたい、健康増進法を遵守する会社の採用担当が、胸ポケットにタバコをいれて面接に出てくるとは信じられない。無論、私はその面接に落ちたが、後悔はしていない。タバコの煙を吸うのは、私の仕事のうちではない。

結局、個人情報保護法は何だったのだろう。無駄な書類や本人確認の手間を増やした割に、実際に個人情報を悪用された場合を取り締まれないとは、なんと無駄な法か。

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