オンラインのブックマークサービスを提供しているWebサイトがいくつもある。国内で有名なのは、はてなブックマークだし、海外でも、diggが有名だ。これらのWebアプリは便利であるが、私は、半分しか利用していない。
このブックマークサービスというのは、任意のURLを、オンライン上でブックマーク出来るというサービスだ。大抵は、そのブックマークにコメントが付けられたり、ブックマークしている人の数が分かったり、などというサービスも提供している。はてなブックマークであれば数百、diggであれば数千のブックマーク数を得たURLというのは、少なくとも、何らかの価値を有している事が多い。そういう点では、有り難いサイトである。例えば、大抵のブックマークサービスでは、最近急にブックマーク数が増加したサイトのフィードを吐いてくれるので、これをフィードリーダーで購読しておけば、今ネット上でホットな話題が、すぐに分かるというわけだ。自分にとって価値があるかどうかを、タイトルだけ読んで判断でき、面白そうであれば、実際のサイトに飛んで、じっくり楽しむことが出来る。そのため、価値のあるサイトを探すという手間が省け、そのぶん、実際のコンテンツを楽しむ時間に費やせる。まったく、便利な世の中になったと思う。
かように、私はオンラインブックマークサービスというWebアプリの恩恵を多大に受けているわけだ。ただし、自分で積極的にブックマークをしようとは思わない。これらのサービスは、ブックマークレットや、ブラウザのプラグインなどを提供していて、ブックマークするのは、それほど手間でもないのだろうが、やはり、わざわざ自分でブックマークしようとは思わない。読むだけで十分である。
従って、私は、半分だけ利用しているというわけなのだ。とはいえ、わざわざブックマークする人がいるからこそ、私のような利用方法も成り立っているわけで、全員が全員、私のような使い方をしていたら、このサービスの価値はなくなってしまう。もちろん、2chの様な掲示板を、書き込まずにROMに徹している人間も多いので、その辺は価値観の違いなのだろう。別に、誰も「ブックマークをせよ」と強制されているわけでもないし、それは自由である。
ただ、このブックマークサービス、ひとつ弊害があると思う。コメントだ。多くのブックマークを得たWebサイトは、それだけの注目されるコンテンツを作るのに、それなりの努力をしているはずだ。(中には、炎上するような内容で、その結果、つるし上げる形で、ブックマーク数が増えるというのもあるが、それはまた別の話である) それらのサイトは、メールアドレスを公開したり、コメント機能を設けたりと、読者からのフィードバックを欲している事も、よくあることだ。ところが、最近の傾向を見るに、このコメントは、ブックマークサービス側に寄せられていて、実際のサイトには書き込まれていない。
これは果たして、最上と言えるであろうか。
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