やや修正した目次案をアップロードしました。査読者様はご確認ください。
目次案の見直しをしている。あえて訳す必要のない言葉というものもある。たとえば、static castだ。これなどは、訳す必要が感じられない。結局、static_castというキーワードなのだから。
もし仮に、静的キャストと訳したとして、reinterpret castはどうするのかという問題がある。再解釈キャストか。馬鹿げている。
Simple type specifierとElaborated type specifierが問題だ。これは、Simple型指定子、Elaborated型指定子としているが、どうもこれでは、問題がある。しかし、単純に、単純、複雑などと訳してしまうのも、意味上、問題がある。
name lookupだが、今は、名前参照で統一している。
Class member name checking attributesは、非常に難しい。結局、そのまま日本語に直訳するしかないだろう。
candidate functionsは、直訳して、候補関数にすることにした。viable functionsは、呼び出し可能な関数、best viable functionは、最適な関数とした。
今もって、悩ましい問題がある。name hidingだ。これは、文字通り、明示的な宣言により、名前が隠れるという仕様である。
// グローバル変数 int x ; void f() { int x ;// #1 ::gを隠す。 x ;// f()の中のx { int x ;// #2 #1のxを隠す x ; // #2のx } x ; // #1のx }
このように、名前が隠れることを、name hidingという。
とはいっても、名前隠匿などという名称が、果たして受け入れられるだろうか。悩ましい。
7 comments:
以下、的外れなら無視してください。:
「隠匿」はなんとなく語感が悪いですね。
犯人隠匿などでしか日常では目にしない気が(笑)。
似たような言葉である「隠蔽」もどうも悪い印象があります。
多少広く考えると、「遮蔽」あたりはどうでしょう。
# ただ、name hiding はブロックの外から中への効果なのに対して、
# 「遮蔽」だとブロックの中から外へのふつうのブロックによる効果みたいに見えかねないのがネックかも。
# でも「名前」と接頭することで別の概念だと示せるから別にいいのか……。
隠匿、隠蔽、遮蔽、掩蔽。
私の言語感覚では、これらの単語は、日常的に、あまり使わない言葉です。
かなり決まりきった事柄に対してしか、使いません。
このような、あまり一般的ではない言葉を、小説ならともかく、技術書の訳語として使うのは、どうかとおもうのです。
かといって、この用語に関しては、カタカナによる音訳も、あまりうまくいきません。
参照は(たとえこの本の中ではreferenceを参照と訳さないとしても)避けてほしいかも。
JIS規格以外で勝手に日本語訳するのは
技術系の用語としては望ましくありません。
かといって全部英語が嫌とのことでしたら、
最初に登場するときだけに両方並べるのが良いかと思います。
> 以上のような仕様はname hiding(名前の隠蔽)と呼ばれる。
> 実際、name hidingによって…(ry
といった感じで2回目以降は英語が正解かと思います。
名前隠しって言うとわかりやすい
でもかっこ悪いです。
>参照は(たとえこの本の中ではreferenceを参照と訳さないとしても)避けてほしいかも。
referenceは、リファレンスとする予定です。
name lookupは、まだどうしようか悩んでいるのです。
意味としては、むしろ名前検索に近いのですが。
>JIS規格以外で勝手に日本語訳するのは
>技術系の用語としては望ましくありません。
JIS規格準拠の用語をお望みですかな。
悲惨な事になりますよ。
>2回目以降は英語が正解かと
私はかつて、そのような野望をもっておりました。
しかし、その筆法でゆくと、そもそも日本語で書く必要がないのでございます。
全部英語で書いた方がいい。
英単語の仰々しさより
日本語の単語の仰々しさが上がってしまうのは
良くないんじゃないですかね。
所得隠し っていうくらいだから
名前隠し でもおかしくないですね。
lookup も軽い単語だから
名前調べ でいいと思います。
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