2010-02-28

理想主義者には金がない

Coding Horror: Cultivate Teams, Not Ideas

アイディアに価値はない。実行にこそ価値がある。

金がない。絶望的に金がない。しかし問題は、今、サラリーマンとなることは出来ないのだ。私は今、C++0xの本を執筆しなければならない。それには、時間が必要だ。

私は多芸ではない。学校をやめ、仕事をやめ、貯金を食いつぶしながら、ただひたすら学ばなければ、いまのC++の知識を得られれなかった。さて、どうするか。

金があればできる最適化というのは、たくさんある。たとえば、WQXGAのディスプレイを二台買えば、効率が上がるだろう。あるいは、SSDを買ってRAID0を組めば、効率が上がるだろう。この手の最適化は、必須ではないが、あれば、効率があがるのだ。

実際、私は、生活していかなければならない。残念なことに、この日本で生きていくためには、少なからず金がいる。一体どうすればいいのか。

私に金のない理由は、わかっている。私は作業が嫌いなのだ。私は理想を考えるのは好きだが、現実の諸問題に取り組むのは、嫌いだ。私は理想主義者なのだ。

たとえば、今度のプログラミング雑誌の創刊とて、私は、一ライターとして関わっているだけである。この雑誌をつくるにあたって設立した、ロングゲートという会社には、全く関わっていない。会社経営は、非常に現実的で、面倒な作業である。

ロングゲートという会社は、高橋晶さん、梶本裕介さん、DigitalGhostさん、そして、もう一人、私は面識のない人が関わっている。

ここ最近の彼らは、非常に忙しそうであった。会社設立のための手続きなどが、相当面倒らしい。

さらに、今は、雑誌の組版や印刷に奔走している。

ましてや、めでたく雑誌を発行できても、こんどは、営業にいかなければならないだろう。これも、また難しい。

つまり、現実には、根本的な問題の他に、必要な作業が多すぎるのだ。これは、理想主義である私には、耐えられない。だから、ライターの身分で参加しているのである。

実際、私は理想主義者である。私が何かを学ぶときは、必ず、一次ソースをみる。つまり、規格書だ。結局、それが一番、手間がかからないのだ。二次ソース、三次ソースは、間違っている可能性がある。一次ソースが間違っているのなら、そもそも、正しい答えなどないのだ。

この私の性格は、C++を学ぶにあたっては、非常に都合が良かった。結局、C++をまともに解説している、二次ソース、三次ソースはない。ましてや、C++0xとなると、一次ソースしかない。

そして、私は、二次ソースであるC++0xの参考書を書く。結局、これが、理想主義者としての、私が納得できる仕事なのだ。

金は頭が痛い問題だ。結局、私の理想を押し通そうとしたら、フリーのライターというのが、まあ、ある程度は、理想を実現出来そうな線だ。しかし、現実に、今、カネが必要なのを、どうすればいいのか。

5 comments:

萌ゑ said...

智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。

まさにこれですかねえ
食うに困らない程度の収入を得るのは今の日本ではさほど困難ではありませんが、
ちょっと人より贅沢しようとすれば途端に壁にぶつかります

また日本は「出る杭は打たれる」という有名な諺があり、このために多くの優秀な
研究者が海外に流出しています

日本の企業は突出した人材はあまり必要としていない
人並みに働いてくれて癖がない人材を望む

ところが人生で成功するにはその癖が一番大切なのです
角が立ってもふんばるか、流されてしまうかはhitoさんの選択次第ですね

江添亮 said...

そろそろ食うにも困っているのですがねw

Anonymous said...

寄付を受け付ける口を公開しておけばいいんじゃないかな.
喫煙厨からで良ければ, 少し投げ銭するよ.

周時 said...

おおむね同意だがいつもながらどうも可愛げがないw
手塚治虫も食うに困りながら道具に金をかけられずにいたそうですね。

>SSDを買ってRAID0を組めば、効率が上がるだろう。
コレに関しては全力で否定する。

江添亮 said...

まあ、SSDのくだりは、ジョークですけどね。
そんなにヘビーなディスクアクセスはしてませんし。